思い出とともにあるアクセサリー、倉持順子さんがつくる「４２３（しじみ）」

「４２３」と書かれたミツバチのロゴが特徴的な、アクセサリー制作をしているデザイナーの倉持順子さん。なかでも、私が惹かれたのはデザインと色合いのコントラストの部分。作品をじっくりと見ると倉持さんのアクセサリーに対する思いを、配色のグラデーションや繊細なデザインから感じることができます。

作品として形になるまでには、色々な試行錯誤があると思います。
デザインをはじめ色や形、重さ、ネックレスとして使用した時の見え方など、こだわりたいと思う部分はたくさん。そんなこだわりたい部分の　“どこを大切にしていくのか”がデザインをしていく上で、そのデザイナ―さんの良さでありこだわりが伝わってくる部分です。

「４２３」のアクセサリーをデザインをする上でコンセプトになっている世界観は、“思い出を大切にしたいと思う気持ち”。それをかたちにしているデザイナー倉持順子さんとの出会いは、きっと大切な思い出を素敵なアクセサリーとして表現してくれるはずです。

「４２３」の特徴的な色合いに関しては、一つの作品として見ごたえがあります。
そして普段あまり身近には感じない“ミツバチ”を取り入れ、“かわいい”と思わせるようなデザインになっているところが、とても魅力的。

ピアスも素敵なものばかり。ミツバチをモチーフにしたものや、透明感のある素材になっているもの等様々あり、透明感のあるピアスは、天気の良い日にはまた違った雰囲気が楽しめそうな予感がします。
もちろんカジュアルだけでなく、フォーマルな洋服にもこのデザインと色合いであれば可能になるはず。

少し長めの位置のピアスのデザインは、素材と形の風合いが良くみえる構成のもの。
自分だけのオリジナルデザインのような貴重なピアスとして、大切にしたくなります。

素材がシンプルであればあるほど、そのデザインの良さがわかるものです。石の良さをどうすれば引き出すことができるのか。デザインによっては、星、レース、ハシゴ、虹などのモチーフを入れ繊細なフレームで包み込むことで、さらに素材の持つ良さを引き出しています。

一つ一つの石に個性があるように、それが出来上がりのデザインされたものにも伝わり、個性とデザインが調和されたアクセサリー。思い出が人それぞれであるとすれば、それをアクセサリーで表現するためには、石やそのアクセサリーで表現できる方法を知らなければ独自のものは作れません。
倉持さんの大切にしたいコンセプトである思い出が、アクセサリーというかたちで少しでも多くの方に伝わることを願います。