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猫が教えてくれること「静かな死」/人形洋服作家・ナナノフさんの場合vol.1

猫の猫らしい行動に、自分の生き方を重ねてハッとする瞬間があります。人形洋服作家・ナナノフさんもその一人。まだ物心つかない頃から、ナナノフさんの家にはたくさんの猫がいました。そして、初めての「死」も猫を通して知ったと言います。

猫が教えてくれること「静かな死」/人形洋服作家・ナナノフさんの場合vol.1

ツンツン「まるこ」&デレデレ「タロ」

人形洋服作家・ナナノフさんの愛猫2

黒猫「まるこ」(メス・推定9歳)と白猫「タロ」(オス・推定8歳)。一緒に暮らすのは、ブライス人形などの洋服をハンドメイドしている人形洋服作家のナナノフさんです。

「まるこは気高くて、プライドがすっごく高いんです。定位置は私のベッドの上。抱っこもさせてくれないし、撫でさせてはくれるけど、やり過ぎるとすごく嫌な顔をします(笑)。子猫の頃からずっとこんな感じです」

人形洋服作家・ナナノフさんの愛猫3

「まることは正反対で、タロはすっごく人懐こいんです。定位置は私の膝の上。膝の上からどかすと、今度は腿の横にべったりと貼りつきます。トイレの中まで付いてくるんですよ。一日中ゴロゴロと喉を鳴らして甘えてきます。

タロは私のことも好きだけど、まるこのことも好き。でも、完全に片思いです。たまに、お互いを毛づくろいしていて、『この奇跡の瞬間をカメラに~』と私がカメラを探しているうちに、やり過ぎちゃったタロがまるこに猫パンチをされていて(笑)」

自慢のお土産は虫・鳥・モグラ

人形洋服作家・ナナノフさんの愛猫4

ナナノフさんは物心つかない頃から、たくさんの猫と一緒に暮らしていました。目の前に田んぼが広がる庭付き一軒家のナナノフさんのご実家には、最高で27匹もの猫がいたと言います。

「母が大の猫好きで、野良猫を拾って来たり、人からお願いされて断れずに譲り受けたり。今のように完全室内飼いではなく、当時は出入り自由の半外飼いでした。ほとんどの子が、うちで用意したごはんを食べたら、あとは外で自由にしていて。みんな野性的で虫や鳥やモグラを捕まえて来ては、『どや!』と自慢気に持って帰ってきて…。やめてーって感じでした(笑)」

動物たちの静かな死

人形洋服作家・ナナノフさんの愛猫5

猫と共に育ったナナノフさん。「死」も猫を通して知りました。

「当時は猫が亡くなると庭に埋めていました。自分の死期を察して、姿をくらましてしまう子もいたりして。当たり前なんですけど、『痛い』『辛い』『怖い』と言うことができない動物の死は、とても静かで、それがとてつもなく切ない。

私が実家を出てからしばらくして、母がガンで亡くなくなりました。実家に残された猫は2匹。そのうちの1匹がまるこで、もう1匹がお婆ちゃん猫の「みどり」(メス)でした。みどりは母のあとを追うようにして6年前、何度目かの心臓発作の末に、息を引き取りました。21歳の大往生でした。猫の死には何度も立ち会ってきましたが、母がいなくなり、初めてたった一人で猫の死と対峙しました。怖くて仕方がありませんでしたが、みどりの安らかな寝顔を見届けるまで、ずっとこの胸に抱きしめていました」

大切な人を失う怖さ、その死に立ち会う怖さから、逃げ出してしまわないように。最期の時もできれば側にいられますように…と願いました。さて、次回は、最多27匹の猫と暮らした、まるでおとぎ話のようなナナノフさんの幼少期のお話です。お楽しみに!

photo / 筒井聖子

人形洋服作家・ナナノフ

https://www.instagram.com/nananogh/?hl=ja

この記事を書いた人

宇佐見明日香 編集者・ライター。女性の「生き方」「暮らし方」などライフスタイルにまつわるインタビューを中心に、企業人や起業家のインタビューを得意とする。“しつもんは愛だ”を...

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