日常からファンタジーな世界へと誘う、「gungulparman」のファブリックジュエリー

「gungulparman」（グングルパーマン）は、アーティストの外山夏緒さんが2016年に立ち上げたブランドです。印象的なブランド名は、絵と物語を軸に作家活動をおこなっていた外山さんが、2015年におこなった個展のタイトル名からとったもの。その時に発表した物語に登場するいきものの名前でもあるそうです。「モノは人をさまざまな世界に運んでくれる乗りもの」をテーマに、リアルとファンタジーを行き来するような世界観をアイテムで表現しています。

「アクセサリーはもともと、個展の空間を飾るためのオブジェとして作っていたのがはじまりです。その際に反応がよかったこともあり、2016年より本格的に制作をはじめました。絵や物語、そしてアクセサリーと、さまざまな入り口から私の作品の世界観を楽しんでもらえたらと思っています」（外山さん）。

HPでは、過去の個展のようすも掲載されており、その雰囲気をのぞくことができますよ。

ファブリックジュエリーは、その名の通り、布を使ったアクセサリーです。布の中には主に中綿を詰め、すべて手作業で縫って作られています。ぷっくりとした立体的なかたちが特徴的で、ユーモアのあるデザインながら、同時に美しさも感じられ、惹きこまれるような魅力があります。

中綿の詰め方によっても少しずつ表情が異なってくるため、外山さん自身、作っていてとても楽しいのだとか。生地を選ぶ際には、絵の具を選ぶのと同じような気持ちで生地も選んでいるそうで、絵を描く外山さんならではの視点が、アクセサリー制作にも発揮されています。

それでは、いくつかのアイテムをご紹介していきます。まずは、金属のアクセサリーをイメージして作られたピアス。ゴールドのもつ華やかさのなかに、ファブリックの温かみも感じられる上品なアイテムです。こちらは、外を歩くときのリズムを楽しく演出したいと、揺れることをポイントにしたそう。2017年冬の発売以来、大人気の商品で、同じデザインでシルバーもあります。

dots10（ hoop ）／ gold 8,000円（税込）

続いては、お花をモチーフにした片耳イヤリング。落ち着いた色味が上品な、全5色展開で、身につけるだけで柔らかな女性らしさを演出してくれます。顔のまわりにぷっくりとしたお花が添えられていたら可愛いだろうなと思い、制作に至ったそう。色味が暗くなりがちな秋冬のコーディネートのワンポイントとして活躍してくれそうですね。

ohana／single earring 4,000円（税込）

最後は小さなハートがキュートなピンブローチ。シンプルな洋服や、バッグにつけるだけでぱっと華やぎ、心まで明るくしてくれます。外山さんはもともと、ハートのモチーフに苦手意識があったそうですが、納得のいく色味の赤い生地と出会い、このブローチを作ることができたのだとか。今では自身でもよく身につけるアイテムのひとつとなっているそうです。

heart pin-brooch 1,500円（税込）

gungulparmanのファブリックジュエリーは、オンラインショップのほか、全国のライフスタイルショップ、また定期的に開催される個展でも販売されており、それらの情報はすべてHPでチェックすることができます。

「アクセサリーはどれも、お客さまに『誇り』をもって身につけてもらいたいと思いながら作っています。私の手から離れ、きちんとその人を飾るアイテムとなり、最終的には友だちのような関係で、そばに寄りそってくれていたら嬉しいですね」と外山さん。そっと日常からファンタジーな世界へと連れていってくれるような、gungulparmanのファブリックジュエリーをぜひ手にとってみてくださいね。