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漆の落ち着いた色合いと艶に惹かれる。「studio wave」の紫陽花モチーフの豆皿

梅雨の時期にぴったりの素敵な器を見つけました。漆を使った作品を作る「studio wave」の、紫陽花を表現した豆皿です。やわらかな形と日本らしい落ち着いた色合いが、雨の日のしっとりした気分にも寄り添ってくれそう。ゆったり料理をし、この器によそって味わう時間を楽しんでみませんか?

漆の落ち着いた色合いと艶に惹かれる。「studio wave」の紫陽花モチーフの豆皿

漆を活かしたさまざまな作品を作る「studio wave」

studio waveのおしゃれな豆皿2

漆造形作家の小野寺 奈南さんが、一つひとつ手作業で器やアクセサリーなどを制作する「studio wave(スタジオウェーブ)」。取り扱っている作品は、和の雰囲気を感じる器やお箸・かんざし・ピアス・ブローチなどさまざま。どの作品にも、漆をより多くの方に身近に感じてもらいたいという思いがこめられています。
今回ご紹介するのは、その中でも梅雨時期にぴったりな豆皿です。

漆の艶が輝く、紫陽花がモチーフの器

studio waveのおしゃれな豆皿3

「華の豆皿」という名前の豆皿は紫陽花の花びらのような形と、くすんだ色合いや艶が特徴です。お皿の表面には、よく見るといくつか筋が入っており、金色のおしべの部分はぷっくりと盛り上がっていて、まるで本物の花のような繊細さ。
木や粘土の原型に、接着用の糊漆(のりうるし)で麻布などを何枚も張り重ねて上塗りをする乾漆(かんしつ)という伝統的な技法を用いて作られています。金色のおしべは、漆で模様を描いた上に洋金粉(ようきんぷん)を蒔き、乾燥させてから透明の漆を塗ることで、華やかなアクセントに。こうした細かな工程を一つひとつ手作業で行い、この紫陽花の器ができ上がっています。

箸置きとしても使える、実用的な豆皿

studio waveの箸置きにもなる豆皿

漆と聞くと、繊細で扱うときに気を使ったり、手入れが大変そうだと敬遠してしまう方もいるかもしれません。しかし、こちらは漆と麻布を材料としていて丈夫にできています。もしも傷みが生じても、修理や塗り直しを受け付けているので、気兼ねなく使うことができるのも嬉しいですね。
大きさは8.3cmほどでちょっとしたおかずを取り分けたり、和菓子を盛ったりするのにちょうどよいサイズ。写真のように箸置きとして使うこともでき、食卓で重宝しますよ。
色は、白漆で仕上げた淡いベージュのような「白」、グリーンがかった水色のような「白藍(しらあい)」、あたたかみもあるブルーの「群青」の3色展開。そのときの気分に合った色を使ったり、ご家族や友人が集まったときには全色並べてみても楽しそうです。

華の豆皿 8,000円(税込)

今の時期にぴったりの豆皿を食卓に取り入れてみませんか?紫陽花の形の器があれば、食事が楽しい時間になりますよ。

photo / studio wave

この記事を書いた人

ゆりか 東京生まれ、静岡育ち、横浜在住。文章を書く仕事への夢を諦めきれず、商社勤務から転職しました。想いを込めて作られたものや長年受け継がれてきたものなどに心惹かれ...

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