奈良県三郷町の職人技が光る、生活に寄り添う新しい履物「DESIGN SETTA」

和装履物・軽装履き製造の集積地として100年以上の歴史がある、奈良県三郷町で誕生した「DESIGN SETTA SANGO（デザインセッタサンゴウ）」。三郷町の雪駄を新たなファッションとして日常に取り戻したいという想いから、大正6年から続く、老舗鼻緒製造業を受け継いだ「侘寂び屋」と三郷町にあるカフェ「CAFÉFUNCHANA」が共同で立ち上げたプロジェクトです。

DESIGN SETTA SANGOは三郷町の履物製造の歴史により培われた職人の技術を活かし、雪駄を「DESIGN SETTA」という新しい履物として提案しています。暮らしに寄り添ったものになるようにとこだわり、「履き心地」と「デザイン性」という二本の柱を特に考え抜いて作られています。

DESIGN SETTAは、通常の鼻緒より太く仕上げています。生地の可愛さを表現できて、鼻緒による痛みがほとんどないので履き慣れていない人でも長時間歩けるほどの履き心地が特徴なのだそう。ふっくらとした見た目も可愛く、肌に当たる感じも優しそうですね。

履いた人が気持ちいい！と思えることにが何よりのこだわり。足をのせる‟天（てん）”部分には、パナマ素材やコーヒー豆の麻袋など雪駄には珍しい素材を採用。通気性がよく、さらっと爽やかな履き心地を叶えてくれるのだそう。気軽に履けるカジュアル感がプラスされ、素足でいるよりも心地よさそうで、思わず足を通してみたくなりました。

DESIGN SETTA SANGOのプロジェクト開始当時から好評のこちらのシリーズ。鼻緒にヨーロッパのヴィンテージ生地を使用しています。昔、どこかの家でクッションやカーテン、エプロンとして活躍していたという、生活に馴染んだ生地だからこそ、‟日常に寄り添う”がコンセプトの「DESIGN SETTA」にはピッタリ。ひとつとして同じものがない特別なSETTAを見つける楽しみもありますね。

Vintage series　6,480円（税込）

テキスタイルデザイナーのadamiさんとの「DESIGN SETTA」。日本でデザインしたものを、インドの職人さんが手作業でプリントして出来上がった生地を使っています。ほっこりとかわいらしいプリントに合うように、コーヒー豆の袋に使われる麻素材の白をチョイス。生地の切り替えがある天部分もオシャレです。

admi　8,964円（税込）

こちらは刺繍作家のちくちくさんの刺繍があしらわれたシリーズ。鼻緒に形成した時の立体感を意識して一針ずつ丁寧に手刺繍でデザインされています。スパンコールやビーズ使い、さらにペイントも手掛けるちくちくさんならではの手描き友禅など、鼻緒の上のアートはまじまじと見入ってしまうほど。

天部分は麦わら帽子を連想させるパナマ素材で仕上げ、夏らしく。普段使いはもちろんですが、これからの季節は浴衣などに合わせるのもぴったりです。

chikuchiku　14,040円（税込）

「DESIGN SETTA」オリジナルのパッケージもこだわりでいっぱいです。DESIGN SETTA SANGOのメンバーでデザインを考え、同じ三郷町内にある企業で製作。中身の商品はもちろんですが、外側のパッケージにいたるまで全てがMADE IN 三郷町という、地元愛が詰まったパッケージです。

DESIGN SETTA SANGOを形成しているカフェの‟コーヒー”と、鼻緒製造業の‟鼻緒”がイメージされたアイコンがさりげなく印刷されているのが素敵ですね。

オシャレで抜群の履きやすさが魅力の「DESIGN SETTA」。鼻緒が痛くて苦手だった方も、和装のイメージしかなかった方も、新しいSETTAで、この夏は気持ち良い足元で過ごしてみてはいかがでしょうか。