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浮かび上がる木目に心惹かれる「山中ウスビキライト」のあたたかな灯り

自然がつくり出す、木目の曲線が美しいランプシェードは、木をくりぬいてつくられたもの。手掛けているのは、石川県加賀市で明治42年から続く守田漆器株式会社です。器づくりで培った技術をランプシェードづくりに応用し、あたたかみのある灯りを生み出しています。

浮かび上がる木目に心惹かれる「山中ウスビキライト」のあたたかな灯り

木製でありながら、光が透けて見えるほどの薄さ

ロクロを使って木を薄く削っている

「山中ウスビキライト」が製造されているのは、自然豊かな町、石川県加賀市山中。山中では、ロクロを使った繊細で精密な木の器づくりの技術が400年以上前から発展してきました。
ウスビキ=薄挽は、木を非常に薄く削ることで軽くて丈夫な木の器をつくるロクロの技法の一つです。
守田漆器株式会社が新商品の開発をめざし試行錯誤していた頃、世の中にLED電球やLEDを使った熱を発しないエコな照明器具が登場。そこで、高熱を発する白熱電球では不可能だったランプシェードづくりが実現したのです。
接ぎ目ひとつないランプシェードは、木製でありながら光が透けて見えるほど薄いのが特徴。自然と調和するものづくりを継承する職人の手によって、光を透過するもっとも薄いところは1mm以下に仕上げられています。

デザインを手掛けるのは、能登島在住の奈良雄一さん

天井から吊るされている山中ウスビキライト

木製ならではの魅力は、光をつけていないときでも空間に柔らかいアクセントがもたらされることです。また、灯りをつけると木を透過する光はまるで木漏れ日のようにあたたかく、やわらかな表情を見せます。

ソファ横に置かれている山中ウスビキライト

デザインを手掛けるのは、奈良雄一さんです。奈良さんは、ヴェネツィア建築大学を卒業後、旅行で訪れた能登の自然と生活の豊かさに触れて帰国を決意。能登島に移住し、現在では、デザイン活動のかたわら、米作りも行っているという経歴の持ち主です。
山中ウスビキライトについて、「山中のロクロ挽きの加工技術の高さが伝わり、木目の美しさが映えるようなデザインを心がけました」と語っています。

空間がクラスアップする素敵な灯り

天井から吊るされている山中ウスビキライト

山中ウスビキライトは、住宅だけでなく、上質なホテルや旅館のレセプション、別荘などでも愛用されています。
「思っていたとおりの素敵な灯りです」。
「お客様を迎えるにあたり、素敵な光で迎えられるので良かったです」。
使い手からそんな感想が届く山中ウスビキライト。職人技が生きる稀有な存在のランプシェードながら、一般的な引っ掛けシーリングで手軽に取り付けられるのも魅力の一つです。
木目の出方や風合いなど、一つとして同じものはありません。実際に見てみたいという方は、東京ではローソファ専門店「HAREM 中目黒ショールーム」で取り扱われていますよ。

季節の変わり目は、お部屋の模様替えの季節でもあります。なかでも照明は、部屋の雰囲気をがらりと変える名脇役。こんな灯りがあれば、お部屋がクラスアップするに違いありません。

photo / 守田漆器株式会社

「山中ウスビキライト」

http://urusi.jp/

ローソファ専門店「HAREM 中目黒ショールーム」

http://www.harem-shop.com/shop/tokyo.html

この記事を書いた人

酒井 牧子 新潟県生まれ。ライター、編集者。編集プロダクション、求人広告の制作会社などを経て2003年よりフリー。会員誌、会社案内、環境報告書、社内報、学校案内、通販カタロ...

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