もう行ってみた？ビームス初のレストラン「日光金谷ホテル クラフトグリル」

プロジェクトBEAMS“TEAM JAPAN”は、ビームスがセレクトショップとして培ってきた選択眼を生かし、日本の銘品や文化を編集して紹介するもの。総合アドバイザーとして放送作家であり脚本家の小山薫堂氏を起用し、発信拠点として新宿に「BEAMS JAPAN」をオープンしました。道行く外国人観光客もカメラを向ける建物の中には、各フロアに日本の銘品や洋服、アートなどが並びます。そして、地下にはビームス初のレストランである「日光金谷ホテル クラフトグリル」をレイアウト。では、さっそくおじゃましてみます。

階段を降りていくと、壁面に歴史を感じるモノクロームの写真がたくさん。これらは、小山薫堂氏が顧問を務める「日光金谷ホテル」の蔵から発見されたもの。明治から昭和にかけて撮影された写真で、行く先に広がる空間への期待感を高めてくれます。
1873年創業の日光金谷ホテルは、現存する日本最古の西洋式リゾートホテルです。夏目漱石やフランク・ロイド・ライトといった国内外の著名人から愛され続けてきました。日光金谷ホテル クラフトグリルは、そんな由緒あるホテルのスピリッツを受け継いだレストランなのです。

日光金谷ホテル クラフトグリルを体感するキーワードは、ずばり「クラフト＝手づくり」。西洋料理とはまた違った手づくりの“日本の洋食”が自慢です。
まず、気になるランチのメニューをチェック。看板メニューでもある「新宿 百年ライスカレー」は、日光金谷ホテルに伝わる大正時代のレシピを再現したもの。ストレートな辛さではなく、ココナッツミルクとスパイスが効いた何層もの味を感じる複雑な味わい。牛フィレ肉のフリットがアクセントになり、カレーに甘みを加えます。
「赤城和牛のビフテキ丼」は、そのフォトジェニックさに、テーブルが盛り上がること間違いなし。真ん中にトッピングされたフライドエッグをくずせば、とろりとした黄味がビフテキに絡み、まろやかな旨みが口いっぱいに広がります。

ゆったりと奥行きのあるカウンターには、10ものタップが並んでいます。タップとは、ビールサーバーの注ぎ口のこと。タップが10あるということは、10種の樽生ビールが味わえるということです。
リカーのコンセプトももちろん、「クラフト＝手づくり」。軽井沢ブリュワリーや木内酒造、アウグスビールなど、日本の酒造メーカーの逸品がラインナップされ、ガラス職人が手吹きしたグラスで提供されます。口へ運ぶと、ガラスの存在を感じないほどの薄さで、より一層ビールの味がダイレクトに感じられるよう。
もちろん、ビールのほかにも、国産ワインや日本酒など、目移りしてしまうほどクラフト・リカーの種類が豊富。また、小布施のりんごや勝沼のぶどう、信州の白桃などを使ったクラフト・ジュースもあるので、お酒が苦手という人も楽しめます。

新宿の新名所になりそうな日光金谷ホテル クラフトグリル。日本の手づくりの魅力を感じるレストランへ、あなたも足を運んでみてはいかがですか。