小さなワゴンで現れる、神出鬼没の無添加アメリカンケーキのお店「pompon cakes」

私にとって屋台やワゴンという言葉は子供のころからなんだか特別な響きを持っていました。おいしい香りを漂わせながらぼうっと優しいあかりを灯す雰囲気に、なんだか自然と引き寄せられてしまうときってありますよね。鎌倉の街角には、神出鬼没に現れる一風変わったケーキの屋台があるんだそうです。

たくさんのケーキを引き連れ、自転車に乗って街角に神出鬼没に現れるケーキワゴン「pompon cakes（ポンポンケーキ）」。外国のように路上で楽しいことがしたい、ファーストフードのように気軽に買って食べられるケーキを提供したいという思いで、鎌倉出身の立道さんがスタートさせたケーキワゴンです。見つけたら嬉しくなってしまうようなあたたかい雰囲気をまとった小さなお店には、オーガニックなものを中心に厳選された素材を使ったやさしい味わいで、毎日食べられるかわいい無添加ケーキが所せましと並んでいます。

甘くやさしい香りに引き寄せられ、老若男女問わず人々が集まっていたpompon cakesは、2015年鎌倉の梶原に、実店舗「POMPONCAKES.BLVD（ポンポンケーキブールバード）」をオープン。カフェが併設された木材の家具が並ぶやさしい雰囲気の店内で、旬の素材を使った素朴でおいしいケーキや焼き菓子を提供しています。鎌倉市のちょっと奥まった立地ながらも訪れるファンは多く、人気のケーキは営業終了前に売り切れてしまうこともあるのだそうですよ。

ワゴンやお店のケースを覗けば、見た瞬間にときめいてしまうような可愛らしいケーキが並びます。料理研究家であったお母さんの味が原点となっている立道さんのケーキは、ポップで楽し気な彩りながら、まるでおうちで焼かれた手作りのケーキのようなあたたかく素朴な味わい。アメリカにあるようなカラフルで甘いイメージが強いカップケーキも、こちらに並ぶものはなんだかほっとするような彩りと味を持っています。

特別なイメージのあるケーキをもっと気軽に毎日でも食べて欲しい、という思いかこもったpompon cakesは、いざケースを前にしたらどれにしようか迷ってしまうくらい魅力にあふれたものばかり。キャロットケーキやレモンチーズパイは、数あるラインナップの中でも素材のおいしさがギュッと詰まった人気のケーキ。そのほか季節の旬の果物を取り入れたタルトケーキや焼き菓子なども取り揃えています。

今では店舗がメインですが、文字通り神出鬼没に街に現れることもあるのだそう。この間は松陰神社前で行われたイベントに出展し、人気を集めていたのだとか。確実に味わいたい方は、日にちを合わせて直接店舗に行くのがおすすめですよ。
立道さんが1つ1つ心を込めて生み出した、食べた人誰もが笑顔になるような“オーガニックでジャンキー”なケーキを、是非一度味わってみてくださいね。