一輪で心も晴れやかに。空間を洗練させる、素敵な花の選び方&飾り方
- 公開:2025.6.2
- ライフスタイル
シンプルな暮らしを実践する我が家ですが、花を飾ることは欠かしません。モノで装飾しなくても、お気に入りの花器に生けた花を置くだけで、部屋の雰囲気を大きく変えられるのです。アロマセラピスト・植物療法士として、仕事でも植物によく触れる私が、幅広い花を取り入れる方法や、より素敵に見せる花器との組み合わせ方などのアイデアをご提案します。
花を飾れば、その場の空気が変わる
シンプルでミニマルな暮らしをしている我が家。できるだけ身軽に暮らしたいので持ち物は必要最小限。また、視覚的ノイズを減らすため8割は隠す収納に。そのため家のどのスペースもモノが少なくて殺風景な印象なのですが、そこに彩りとして加えるのが花です。瑞々しい花は、たった一輪でも空間の雰囲気を一気に変えてくれます。
シンプルな部屋に花を飾ると、小さな花でも、圧倒的な存在感を放ちます。花の美しさや可愛さが増すといっても過言ではないくらい、花の輝きを目でも肌でも感じるのです。
その輝きを台無しにしないために、いつも整った空間にしていたい。そう思い、ミニマルな空間を保つだけではなく、積極的に掃除もするようになりました。心地良い空間で日々過ごせるのは花があるおかげです。
その輝きを台無しにしないために、いつも整った空間にしていたい。そう思い、ミニマルな空間を保つだけではなく、積極的に掃除もするようになりました。心地良い空間で日々過ごせるのは花があるおかげです。
ワンパターンにならず、楽しみが広がる。花の選び方
花屋さんにふらっと立ち寄った日は、ぱっと見て一番心が惹かれた花を選ぶか、花屋さんにお任せして花束を作ってもらいます。以前は好みの小さな白い花や枝ものばかり選んでいたのですが、素敵な花屋さんと出会ったことで異なるタイプの花にも目が行くようになり、選ぶ楽しみが広がりました。
自分のときめきで選んだ花を飾ることでも心が満たされますが、センスが良い花屋さんにお任せした花束を飾ると、いつもの部屋の景色が豊かになり新鮮な気分で過ごせます。
来客予定がある時は、来客のイメージに合わせて花を選んでいます。自分以外の人のために花を選ぶ時間はまた違った楽しさがあり、新たな花を取り入れるチャンスに。
花を素敵に見せる。花器との組み合わせ方
選んだ花がより美しく、より可愛く見えるように。花器は花を素敵に演出してくれる存在です。
私はもともと器好きということもあり、花器も好きで、作家さんのものをメインに集めています。細部まで好みの形・色味・デザインのものを選ぶことが私のこだわりです。
実際に購入してきた花をどのように合わせるかというと…
私はもともと器好きということもあり、花器も好きで、作家さんのものをメインに集めています。細部まで好みの形・色味・デザインのものを選ぶことが私のこだわりです。
実際に購入してきた花をどのように合わせるかというと…
どんな花も合わせやすいのがガラスの花器
素材感が好きでよく使うのがガラスの花器です。ガラスはシンプルで透明でシンプルなので、割とどんな花でも合わせやすく、花を引き立ててくれます。どんなテイストの空間でも馴染むところも魅力です。
ボリュームのある花にはピッチャーを
ピッチャーの形をしたものや、ピッチャー自体も花器としてよく利用しています。注ぎ口や取っ手のラインに個性があり、シルエットが綺麗なので、花がより素敵に見えるのです。しっかりしていて取っ手も付いているので、花を生けたり移動したりするときにも扱いやすいこともメリット。ボリュームのある花や重みのある花、枝物を生ける時に選ぶことが多いです。ピッチャーに1種類の花の組み合わせが特に好きです。
空き瓶も気に入ったものは花器に
化粧品やジュースの空き瓶を使うことも。形や質感や色味が好みの瓶に出会えたら、捨てずに洗って花器に。小さめで細身のものが多いので、花も小さなものを生けるとバランスよくまとまります。
花屋さんへのお任せは、花器を決めておくと失敗知らず
花屋さんにお任せして花束を作ってもらう時は、花器を予め決めておき、その高さ・口径・素材と予算をお伝えしてお願いすることが多いです。家に帰って早速花器に生けると想像以上に素敵で、毎回感動しています。お任せの花束は色々な花が含まれ、持ちがそれぞれ違うので、枯れたものを取り除きながら小さな花器に移して最後まで楽しんでいます。
より花を楽しむアイデア
花を買ったら、私は必ず花言葉を調べています。花言葉を知ることで、花からメッセージを受け取ったような気分になれ、より大切にしようという気持ちに。逆に、花言葉を先に調べ、心惹かれた花を飾りたくなって花屋さんへ行くこともあります。
花を飾る場所は固定せずに、日ごとに変えるようにしています。同じ花でも場所を変えるだけで雰囲気も気分も変わるので、見飽きることなく最後まで愛でることができます。
私は、光も空間のデザインの一要素になると考えています。シンプルな花と花器でも光がある場所に置くと輝きを増し、部屋の印象もより明るく。光が現れるのは僅かな時間で同じ場所にとどまらず、太陽の動きと共に移動して消えていきます。その儚さも美しいのです。
家事をしているとふと目に留まる花。帰宅して玄関のドアを開けると最初に目に入る花。花に目を向けるだけで心は明るくなり体はふわっと緩みます。忙しない日々の中に癒しと幸せを運んで来てくれて、心にも空間にも豊かさと彩りを与えてくれる花のある暮らし。花は私の暮らしにはなくてはならない存在です。
photo / めい