【暮らしのプロ実践】梅雨の季節も快適に。カビ予防のためにやめたこと＆暮らしの工夫3選

カビを防ぐために大切なのは「水分や汚れを放置しない」こと。特にキッチンのシンク内は、湿気と汚れが集まりやすく、注意が必要です。生ごみを入れる三角コーナーをシンクに置いていると、水分を含んだ食べカスが溜まり、梅雨時期は特にカビの温床になりがち。思いきって三角コーナーを置くのをやめてみると、カビのリスクもぐんと減らせます。

料理の時だけ使える生ごみ用ホルダーをキッチン作業台に置くなど、生ごみが濡れにくい工夫をすれば、カビや臭いの軽減にもつながります。画像は、ケユカのステンレスダストバッグホルダー。調理中にポリ袋をセットしておいて、終わったら捨てるだけなので衛生的です。

キッチンやトイレ、玄関に敷くマット類。実は湿気を吸い込みやすく、濡れた状態が続くと、カビや臭いの原因になります。特に、梅雨の時期は「こまめに洗濯をしないと」という気持ちや家事の負担をなくせるように、マットを敷かない暮らしに変えてみるのもおすすめです。床がスッキリ見えて、掃除もしやすくなります。

我が家でも、トイレマットをやめたことで、床の汚れやホコリなどに気付きやすくなり、気になった時にサッと拭く「ついで掃除」が習慣に。結果的に、以前より清潔な状態を保てるようになりました。

久しぶりに出した洋服にカビが…なんていう経験はありませんか。クローゼットのカビ対策で大切なのは、湿度を下げて風通しをよくすること。服をぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうと空気が流れず、湿気がこもりやすくなるので、少し余白をもたせて日頃から整理を心がけましょう。

また、扉を時々開けて空気を入れ替えるのも大切です。扇風機やサーキュレーターを使って、空気の流れをつくるのも効果的ですよ。

キッチンや洗面のシンク下は湿気がこもりやすく、梅雨時期には特にカビが心配な場所です。収納の中身が一目で分かるよう「見える化」を意識して、必要なものだけを収納するように定期的に整理しましょう。また、排水口まわりの掃除をしやすくするために、洗剤やブラシなどの掃除道具をすぐ手に取れる場所にまとめておくのもおすすめ。こまめなお手入れが、カビを寄せつけない暮らしにつながります。

押入れや納戸など、モノを長く収納する場所も、カビ予防のために風通しをよくしておきましょう。特に下に置くモノは直置きせず、すのこやキャスター付き収納を活用するのがおすすめです。空気が流れるだけでなく、出し入れがしやすくなり、整理や掃除もしやすくなります。カビ予防と同時に、日々の暮らしの快適さにもつながります。

カビは「湿気」「温度」「ホコリや汚れなど栄養」が揃うと、あっという間に増えてしまいます。今回ご紹介したのはほんの一部ですが、「ちょっとした意識」と「やめてみる工夫」で、カビのリスクは大きく減らせます。梅雨の時期を気持ちよく乗り切るために、まずは当たり前になっていたことを少し見直してみませんか。