鎌倉散策に。クラシカルな空間で湘南野菜や発酵食材を楽しめる「MOKICHI　KAMAKURA」

長谷大仏（高徳院）を通過し、大仏坂トンネルの手前にある「ＭＯＫＩＣＨＩ　ＫＡＭＡＫＵＲＡ（モキチ　カマクラ）」。スクラッチタイルの外観から心を奪われます。

元々は、鎌倉、逗子、葉山などに水道水を供給するための施設として1936（昭和11）年に建てられた「旧神奈川県鎌倉加圧ポンプ所」。1961（昭和36）年にポンプ所が廃止になってからは、体育館として利用されていましたが、2002年に閉館。その後、外観保存などを条件として6年かけて、現在の店舗が完成しています。重厚でクラシカルなタイルがとても印象的なこの建物は、戦前の歴史遺構として、鎌倉市の景観重要建築物に指定されています。

店内に一歩足を踏み入れると、海外のお店に迷い込んだような、そんな空気感を感じます。高い天井、たくさんの大きな窓がとても印象的で、店内全体に光が差し込み、明るく開放感があります。照明や家具、インテリアのセレクトがどれも素敵で、みているだけでも楽しい。

どの席に座っても、外の緑を見ることができます。

半地下は、こじんまりとしていますが、キッズコーナーがあり、ファミリーなどでも安心して利用できます。

2階も、天井まで伸びるような大きな窓があり、とても開放的。1１階以上に外の緑との一体感が楽しめる席です。

大きなテーブルがあり、グループや、家族での歓談の席にもぴったりです。

気になる料理はというと…敷地内にある、ハーブガーデンのハーブと日本酒蔵元ならではの発酵食材を使用した、イタリアンやフレンチの要素をメインにしたオリジナル料理。目にも美しく、体にも嬉しい料理です。
メニューは、コース料理と、アラカルトがあり、コース料理は予約必須。写真の蝶とスポイトが気になる一品は、コース料理の中の前菜に当たり、ハーブと発酵食材のみを使用した完全ヴィーガン料理です。アラカルトは、地元湘南野菜を使用した「農園プレート」や、石窯で焼き上げた「マルゲリータ」などが人気です。

また、ドリンクメニューもとても魅力的。湘南ビールは種類もグラスサイズも豊富で、スパークリング、日本酒、オリジナルカクテルなどもありました。ノンアルコールのドリンクは、敷地内のハーブを使用したハーブティーなど、ここでしか飲めないものもあって、あれこれ迷ってしまいます。

これから一層、紅葉も進み、鎌倉散策も気持ちの良い季節。散策の合間に、散策の最後の締めとして、歴史的建造物を眺め、空間を楽しみ、料理を味わってみてはいかがでしょうか。心満たされること間違いなしです。