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猫が教えてくれること「分かった気にならない」/写真家・中村早さんの場合vol.1

猫の猫らしい行動に、自分の生き方を重ねてハッとする瞬間があります。写真家の中村早さんもその一人。兄妹猫の「スー」と「ミン」と暮らすようになって2年。2匹の成長や変化に翻弄されながらたどり着いた、猫が教えてくれる大事なこととは?

猫が教えてくれること「分かった気にならない」/写真家・中村早さんの場合vol.1

ミンは「スーファースト」

写真家・中村早さんの愛猫2

隅田川沿いで保護された兄妹猫の「スー」(オス・2歳半)と「ミン」(メス・2歳半)。保護当時、生後4ヵ月だった2匹を引き取り、ともに暮らしているのは写真家の中村早さんです。

「スーは、すぐお腹を見せるような甘えん坊。マイペースかと思えば、大胆不敵で向こう見ずなところもあります。ミンはクール。でも、スーが寝入って、私が一人でお茶を飲んでいたりすると近くに寄ってきてゴロン。撫でてと甘えてきます。

ミンはスーがいるところでは甘えないんです。ミンは何をするにも『スーファースト』。ごはんを食べ始めるのも、猫じゃらしで遊びだすのも、スーが取り掛かるのを見てからです。甘えん坊のスーが寝入ってから甘えるのも、スーファーストの延長なのかも」

スー、網戸を突き破って大脱走

写真家・中村早さんの愛猫3

スー想いのミン。向こう見ずな性格を発揮して、スーがわずかに開いていた窓のすき間から、網戸を突き破って脱走してしまった時も、ミンは飼い主以上の大騒ぎだったと言います。

「いつもは落ち着き払っているミンが、家中をウロウロして、普段は全然鳴かないのに、『スー、どこー?』とばかりに大声で鳴き続けました。そこへ、隣の空き家で散々遊んで満足したのか、泥だらけのスーが帰還。毛色が白からグレーに変わってしまったスーをお風呂に入れている間も、ミンはそばを離れず、『スーに何するんだ!』とまるで抗議でもするかのようにずっと鳴いていました。

初めてのお風呂に怯えきったスーは、タオルドライの間に逃げ出し、さっと押入れの中へ。すると、ミンも後を追いかけるように押入れへ。少ししてからそっと中をのぞくと、スーのまだ濡れている毛をミンが丁寧にグルーミングしてあげていました」

変化を感じ取って、楽しめるようになりたい

写真家・中村早さんの愛猫4

実家にも猫がいたものの、自分が責任を持って飼うのは、スーとミンが初めてと中村さん。2匹と2年をともにして気づいたことがあると言います。

「お気に入りだった場所に急に寄り付かなくなったり、大好きだったエサを急に食べなくなったり。いつもべったり2匹一緒だったのに、あまり一緒にいなくなったり。スーとミンは相変わらず仲良しですが、最近はベッタリくっついていることが減りました」

写真家・中村早さんの愛猫5

「私たち人間もそうですけど、好き嫌いも、人間関係も、時が経てば変化しますよね。猫も同じなんだと発見でした。それに、2匹の変化を目の当たりにして、何でも分かった気にならないようにしよう、決めつけないようにしようとも思いました。一緒に生活する中で、個々の変化を感じ取って、その変化を楽しめるようになりたい。翻弄されるのは嫌いじゃありません。飽きませんよね」

「好き・嫌いも人間関係も時が経てば変化する」と中村さん。分かった気になって、決めつけてしまうことで、変化後の「今」をともに味わえないなんて、もったいないですよね。さて、次回は、写真家である中村さんが、猫の写真はあまり撮らない・撮れない理由についてのお話です。お楽しみに!

photo / 中村早

写真家・中村早

http://nakamurasaki.com

この記事を書いた人

宇佐見明日香 編集者・ライター。女性の「生き方」「暮らし方」などライフスタイルにまつわるインタビューを中心に、企業人や起業家のインタビューを得意とする。“しつもんは愛だ”を...

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