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猫が教えてくれること「想像力」/グラフィックデザイナー・島 喜実子さんの場合vol.2

猫の猫らしい行動に、自分の生き方を重ねてハッとする瞬間があります。グラフィックデザイナーの島 喜実子さんもその一人。島さんの一人息子さんと、飼い猫のニコとビートの関係性。そして、二匹が育んだ息子くんのある気持ちとは?

猫が教えてくれること「想像力」/グラフィックデザイナー・島 喜実子さんの場合vol.2

家族のありがたさ

グラフィックデザイナー・島 喜実子さんの愛猫2

撫でられるのは好きだけど、撫でられ過ぎると怒っちゃう、茶トラの「ニコ」(13歳・オス)。甘えるのは好きだけど、撫でられるのは苦手でさりげなく避ける、牛柄の「ビート」(6歳・オス)。二匹の飼い主は、飲食店のメニュー制作などを手掛けるグラフィックデザイナーの島 喜実子さんです。島家は、島さんと、同業のご主人と、小学6年生の息子さんの三人家族。

グラフィックデザイナー・島 喜実子さんの愛猫3

「夫はデザイン事務所を構え、外で仕事をしているので、平日は私と息子、二人だけの時間が長く、親子喧嘩をしたとしても仲裁が入りません。でも、同じ屋根の下にニコとビートがいるだけで、険悪なムードを引きずらずに済んでいます。私も息子も『なに言っちゃってるんだろうねー』とニコやビートに同意を求め、猫を撫でることで猫に撫でてもらったような気分になって自然と幕引き。私たち家族はニコとビートを含めて家族なんだと感じる瞬間です」

自由研究のテーマは猫

グラフィックデザイナー・島 喜実子さんの愛猫4

「生まれた時から猫のいる生活を送る息子は、順調に猫好きに育ちました。怒りん坊のニコには、年の離れた兄のように敬意を払い、甘えん坊のビートとはまるで仲のいい友だちのよう。昨年の誕生日プレゼントには、3匹目の猫をお願いされましたが、まだお預けになっています」

グラフィックデザイナー・島 喜実子さんの愛猫5

ある年の夏休み、息子くんが自由研究に選んだテーマは猫。「猫の目が大きくなったり、小さくなったりするのはなぜ?」「しっぽがピンとする理由は?」「名前を呼ぶと返事をする時としない時があるのはどうして?」など、ニコとビートと触れ合う中で気になった不思議を調べ、猫型の表紙をつけてまとめました。言葉で語られることのないニコとビートの気持ちを知りたい、そんな息子くんの純粋な気持ちが伝わってきます。

相手の気持ちを想像する

グラフィックデザイナー・島 喜実子さんの愛猫6

「ニコとビートのおかげで、話せない相手の気持ちを考えることが、当たり前にできる子に育ちました。自分がかまいたい時も、ニコやビートが嫌そうにしたらすぐ止める。自分の椅子にニコとビートが座っていたら、『どいて』とも言わず、自分は立ったまま宿題をする(笑)。そういう思いやりや優しさを動物だけでなく、人にも向けることができる子に、ニコとビートがしてくれたんです」

グラフィックデザイナー・島 喜実子さんの愛猫7

ニコとビートによって育まれた息子くんの想像力。もの言えぬ人、声の小さい人の気持ちを想像し、自分ができることをする。ニコとビートに椅子を占領され、立って宿題をする息子くんの写真から、想像力こそが目の前の者を救い、世界を救うのだということを改めて教わりました。さて、次回は、ニコとビートによってたくましくなったという島さんのお話です。お楽しみに!

photo / 筒井聖子

グラフィックデザイナー・島 喜実子

この記事を書いた人

宇佐見明日香 編集者・ライター。女性の「生き方」「暮らし方」などライフスタイルにまつわるインタビューを中心に、企業人や起業家のインタビューを得意とする。“しつもんは愛だ”を...

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