猫が教えてくれること「あまのじゃく」/ショップ&ギャラリー「ウレシカ」さんの場合vol.3
- 公開:2018.9.24
- ライフスタイル
猫の猫らしい行動に、自分の生き方を重ねてハッとする瞬間があります。ショップ&ギャラリー「ウレシカ」を営むダイ小林さんとカマタユリコさんご夫妻もそう。触って欲しいけど容易には触らせてくれない。そんな元野良猫・サビコに心惹かれる理由とは?
触って欲しいけど触らせない
野性的で警戒心の強いサビコ(メス・8歳)と、来る者拒まずのフレンドリーなびんすけ(オス・2歳)。二匹の飼い主は、西荻窪でショップ&ギャラリー「ウレシカ」を営まれているダイ小林さん(以下、ダイさん)とカマタユリコさん(以下、カマタさん)ご夫妻です。
私たち取材陣を玄関で迎えてくれたびんすけとは対照的に、気配を察するや否や部屋の天袋に身を隠し、一度も姿を見せてくれなかったサビコ(よって写真が一枚も撮れませんでしたが、びんすけの様々な表情をお楽しみください)。
野良猫だったサビコをお二人が拾って飼いだしたのは7年前。しかし、今でもダイさんを見れば猛ダッシュで逃げてしまい、カマタさんには寄っては来るものの容易には触らせてくれないそう。
私たち取材陣を玄関で迎えてくれたびんすけとは対照的に、気配を察するや否や部屋の天袋に身を隠し、一度も姿を見せてくれなかったサビコ(よって写真が一枚も撮れませんでしたが、びんすけの様々な表情をお楽しみください)。
野良猫だったサビコをお二人が拾って飼いだしたのは7年前。しかし、今でもダイさんを見れば猛ダッシュで逃げてしまい、カマタさんには寄っては来るものの容易には触らせてくれないそう。
「でもね、案外、サビコは撫でて欲しいんですよ。エサを食べたり他のことに気が行っている時に、ちょっと触ってみると、ぐいっと体を預けてきたりして。でも、調子に乗って触り過ぎるとガブッとやられます(笑)。あまのじゃくというか、なんというか。ずっと気安くない距離感で、野生動物と一緒に暮らしている感じ。ナウシカのテトみたいなかんじですよね」(カマタさん)
あまのじゃくの魅力
触って欲しいけど触らせたくない。あまのじゃくなサビコに、自分を重ねることもあるとカマタさんは言います。
「ショップに置く商品やギャラリーに出展いただく作家さんは、私が選んでいるのですが、猫が好きだからどうしても猫モチーフの作品が増えてしまうんです。でも『猫の店』とは言われたくない…あまのじゃくでしょ(笑)。紹介したい作家さんがいて、たまたまその方が猫の作品を手掛けていたりすることもあるし、猫以外ももちろん好きです。でも猫も物凄く好きだから…と、そのさじ加減に悩んだり葛藤したり」(カマタさん)
「ショップに置く商品やギャラリーに出展いただく作家さんは、私が選んでいるのですが、猫が好きだからどうしても猫モチーフの作品が増えてしまうんです。でも『猫の店』とは言われたくない…あまのじゃくでしょ(笑)。紹介したい作家さんがいて、たまたまその方が猫の作品を手掛けていたりすることもあるし、猫以外ももちろん好きです。でも猫も物凄く好きだから…と、そのさじ加減に悩んだり葛藤したり」(カマタさん)
ご自身の目と足でみつけた素敵な作家さんが作品を作り続けられるよう、作品を販売したりギャラリーで紹介することで応援したい。また、来店するお客さんがウレシカで作品と出会い、好きなものを増やしていってくれたら。それらが店を構える信念であり喜びとカマタさん。カマタさんは「あまのじゃく」を抱えながら、いや、抱えているからこそ、今までも、そしてこれからも素敵な作品を紹介し続けるのでしょう。
触って欲しいけど触らせたくない。サビコのあまのじゃくはとても野性的で気高くて、美しくて、サビコをサビコたらしめています。右と言われたら左を行きたくなるような「あまのじゃく」は、誰もが心に飼っていて、それは探求したり行動したりする原動力であり魅力です。サビコ、びんすけ、ウレシカさんご夫妻、たくさんの教えをありがとうございました。
筒井聖子
ショップ&ギャラリー「ウレシカ」
『ペットショップにいくまえに展2018』
ショップ&ギャラリー「ウレシカ」で開催中(~10月8日(月・祝)まで)
※チャリティグッズの売上金の一部は、全国にある犬や猫の保護団体に寄付されます。