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猫が教えてくれること「自信を持つ」/イラストレーター・ユカワアツコさんの場合vol.2

猫の猫らしい行動に、自分の生き方を重ねてハッとする瞬間があります。イラストレーターのユカワアツコさんも、その一人。今回は、ハチ(オス・5歳)を飼うことによって、ユカワさんの心に芽生えた「自信」についてのお話です。

猫が教えてくれること「自信を持つ」/イラストレーター・ユカワアツコさんの場合vol.2

心にずっと引っかかっていた実家の犬

ユカワアツコさんの膝の上で寝るかわいい猫のハチ

人の言葉がわかるのか、取材中、ずっとその輪に加わってくれた猫のハチ(オス・5歳)。飼い主は、鳥のイラストや鳥が飛び出すカードなどの小物を制作するイラストレーターのユカワアツコさんです。人生で初めての猫・ハチを友人から譲り受けることになった5年前。責任を持って飼うとは決めたものの、可愛がれるかどうかは半信半疑だったとユカワさんは言います。

「子どもの頃、実家で犬を飼っていたんです。私が拾ってきて、飼いたいと言った犬だったのに散歩は父任せ。エサは母任せ。愛情を傾けられなかったこと、寂しい思いをさせてしまったことが、犬が亡くなってからもずっと心に引っかかっていました。
動物を飼うのはそれ以来のことだったし、猫は初めて。はたして自分が可愛がれるのだろうかと半信半疑でした」

気づいたハチの不調とセカンドオピニオン

ユカワアツコさんに撫でられるかわいい猫のハチ

ある日、ハチの様子がおかしいことに気づいたユカワさんは、かかりつけの動物病院へ駆け込みました。

「ハチの歯茎が赤いような気がして、口の中を気にする素振りがあったので病院へ。でも、『毛の色が濃い猫は歯茎も赤いから。このくらい普通だよ』と取り合ってもらえませんでした。それでもやっぱりおかしいと思って、日を置いてまた同じ動物病院を訪ねたんです。歯茎は診てくれたけど『大丈夫、大丈夫』と帰されてしまいました。
でもね、飼い主だから、わかるんです。絶対に大丈夫なんかじゃないって。そこで思い切って別の動物病院を訪ねました。そしたら『すぐ手術です』と言われて…。歯茎に潰瘍(かいよう)ができていて、指で引っ張るだけで歯が抜けてしまうくらい歯茎が弱っていました。そして、その原因はもともとの免疫力の低さにあるということまでわかったんです」

ハチの健康を願い、駆け回れる自分に安堵

ユカワさんの手と猫のハチの手

手術で歯茎の潰瘍を治療し、グラグラしていた歯を8本抜いた結果、ハチは以前よりもよくエサを食べるようになり、遊ぶ元気を取り戻していきました。

「動物にとってもセカンドオピニオンの重要性を痛感しました。あと、一番近くで見ている私の判断が間違っていなかったということも。治療にはお金もかかるし、通院や体調管理など大変なこともいろいろあるけど、猫さえ飼っていなければ…とは露とも思わず、ただただハチの健康を願える自分にホッとしたというか『なんだ、私、けっこう信用できる人間じゃん』と、自信を持つことができました。ハチからの大きなプレゼントです」

ユカワさんの膝の上で眠るかわいい猫のハチ

愛情を傾けられるかどうか半信半疑でスタートしたハチとの生活。でも、今は、ほらご覧の通りです。ユカワさんの膝で眠るハチの表情を見れば、いかにユカワさんが愛情を注ぎ、その愛情をしっかりとハチが受け止めているかがよくわかります。

「自信」というのは、自分が信頼できると思える心のこと。様々な自信のうちのひとつは、誰かの健康を願い、見返りを求めないまっすぐな愛情を注ぐことができた時に、生まれるものなのかもしれません。
さて、次回は時間に追われず、時間に振り回されず「今を味わう」というハチの教えです。お楽しみに!

photo/筒井聖子

イラストレーター・ユカワアツコ

https://calico29.wixsite.com/yukawa-atsuko

この記事を書いた人

宇佐見明日香 編集者・ライター。女性の「生き方」「暮らし方」などライフスタイルにまつわるインタビューを中心に、企業人や起業家のインタビューを得意とする。“しつもんは愛だ”を...

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