猫が教えてくれること「睡眠は大事」/寅印菓子屋の三毛猫姉妹の場合vol.1
- 公開:2017.11.26
- ライフスタイル
人に聞くより猫に聞け。猫の猫らしい行動に、自分の生き方を重ねてハッとする瞬間があります。『寅印菓子屋』の店主・小嶋恭子さんも三毛猫姉妹のあずきちゃん(メス・4歳)&ささげちゃん(メス・4歳)に教えられた一人。3回連載の1回目、小嶋さんが猫たちから改めて教わったのは、睡眠の大切さでした。
猫道での触れ合いで猫愛が炸裂
三毛猫姉妹の飼い主である小嶋さんは、不定期オープン(主に金・土曜)の洋菓子店『寅印菓子屋』の店主。小嶋さんが三毛猫の姉妹・あずきちゃん(メス・4歳)&ささげちゃん(メス・4歳)と出会ったのは4年前のことでした。
「もともと動物は大好きで、小さい頃から実家でも犬や猫を飼っていたんですけど、ことさら猫が好きになったきっかけは、結婚して夫と暮らす家から駅に向かう途中の猫道(野良猫がたむろする小路)で、毎日の行き帰り、猫と触れ合うようになってからでした。最初、見分けがつかなかった野良猫たちの顔の違いや個性に気づきだしたら、もうたまらなく可愛くて」
「もともと動物は大好きで、小さい頃から実家でも犬や猫を飼っていたんですけど、ことさら猫が好きになったきっかけは、結婚して夫と暮らす家から駅に向かう途中の猫道(野良猫がたむろする小路)で、毎日の行き帰り、猫と触れ合うようになってからでした。最初、見分けがつかなかった野良猫たちの顔の違いや個性に気づきだしたら、もうたまらなく可愛くて」
「一緒に暮らしたいと思うまでになったきっかけが野良猫だったので、せっかくなら保護活動をしている団体から譲り受けようと、検索して開いたHPで目に留まったのがあずきです。あずきは顔の大部分が真っ黒で『何この変な柄!可愛い!』って一目惚れ」
冬季限定ユニット「ザ・ホットカーペッツ」
「顔のほとんどが黒いのがあずき。鼻だけ黒いのがささげ。二匹は姉妹です。私はお菓子の仕込み、夫は当時会社勤めで日中、家を留守にしがちだったので、寂しくないようにと姉妹で迎えることにしました」
「あずきはしっぽが短くて、ささげは長い。あずきはおしゃべりで、ささげは無口。全然違う個性を持った二匹だけど、姉妹だけあってとても仲良しです。冬は冬季限定ユニットの『ザ・ホットカーペッツ』として(笑)、ぬくぬくのホットカーペットの上で、ふたりで身を寄せ合っています。毛づくろいし合ったり、抱き合うようにして眠る姿を見ると、改めて姉妹で迎えてよかったなと思うんです」
生きるために寝る
「あずきとささげと暮らし始めて、猫はこんなにも寝るものかと驚きました。まだふたりとも生後3、4ヵ月の子猫だったというのもありますけど、とにかくよく寝る。実は私も、寝るのが大好きで、猫にはかないませんけど平気で10時間くらい眠れるんです。しかも眠りが深いんです(笑)。
でも世間では寝ていないことが自慢になったり、早起きが理想のライフスタイルになったりしているでしょ…。10時間も睡眠にあてるということは、人生の半分近くは寝ているという計算になるわけで、損してるのかもと思ったこともありました。
ところが、そんなのどこ吹く風って感じで、あずきとささげの眠りっぷりときたら!背中を押されたというか、『やっぱり眠るのって最高だよね』って肯定されたような気がして、眠ることに対する後ろめたさが、どこかに飛んで行っちゃいました。たっぷり睡眠をとるから、しっかり働けるんだしって、堂々と眠れるようになりました(笑)」
でも世間では寝ていないことが自慢になったり、早起きが理想のライフスタイルになったりしているでしょ…。10時間も睡眠にあてるということは、人生の半分近くは寝ているという計算になるわけで、損してるのかもと思ったこともありました。
ところが、そんなのどこ吹く風って感じで、あずきとささげの眠りっぷりときたら!背中を押されたというか、『やっぱり眠るのって最高だよね』って肯定されたような気がして、眠ることに対する後ろめたさが、どこかに飛んで行っちゃいました。たっぷり睡眠をとるから、しっかり働けるんだしって、堂々と眠れるようになりました(笑)」
猫の語源は「寝子」ともいわれ、人間の倍以上も寝るそうです。猫がよく眠るのは狩猟動物の本能。獲物を狩る時のために、エネルギーを無駄遣いしないようにするためと考えられています。生きるために寝ているんですね。猫も人も同じ。体力も精神力も十分な睡眠によって養われます。本当に必要なことのためにエネルギーを温存し、ここぞという時にちゃんと使えるように、眠りの天才・猫を見習いたいですね。
さて、次回はあずきちゃんとささげちゃんの「みんな違って、みんな良し」という教えです。お楽しみに。
さて、次回はあずきちゃんとささげちゃんの「みんな違って、みんな良し」という教えです。お楽しみに。
photo / 筒井聖子