【映画・ドラマ化決定】この夏、読みたいマンガ3選

あなたがもし、恋人や家族から「君の膵臓をたべたい」と言われたらどうしますか？
衝撃的なタイトルで目を惹くこの作品、原作は2016年度本屋大賞2位を受賞したベストセラー小説。7月28日（金）から映画公開されたばかりで、大きな話題を呼んでいます。
主人公の“僕”が、偶然病院で見かけた高校のクラスメイト“山内咲良”が綴った日記帳を拾ったところから物語は始まります。咲良の日記帳に書かれていた重大な秘密を共有したふたりの少し奇妙な交流が見る人の心をグッと掴んで離しません。

物語の中で、主人公の僕が名前を呼ばれる際に『地味なクラスメイトくん』や『秘密を知っているクラスメイトくん』と表現されているのも一風変わっています。相手が僕のことをどう思っているのかが伺えるその呼び名が、物語の最後ではどう変わっていくのか…。そこに注目して読んでいくのもひとつの楽しみ方です。明るく、時にもがきながら進んでいくふたりの物語を読んだ後は、何気ない日常の一分一秒を大切にしたいという前向きな気持ちにさせられます。最近涙を流していないな…というあなたに、ぜひ読んでもらいたい作品です。

シリーズ累計発行部数1億部を超える「ジョジョの奇妙な冒険」。シリーズ連載30周年、実写映画化やリアル脱出ゲームとのコラボなど、2017年はまさに“ジョジョイヤー”。
現在、8部まで続いているジョジョシリーズの中でも、今回紹介するのは8月4日（金）から映画公開が控えている『第4部 ～PART4 ダイヤモンドは砕けない～』。ファンの間でも屈指の人気を誇る今シリーズの舞台は1999年の日本。主人公、“東方仗助”の住む杜王町では“スタンド”という名前の超能力を使う“スタンド使い”が増え続け、不可解な事件が起きていました。その原因を調べて杜王町を守るため、仗助と仲間達は町に潜むスタンド使いたちと激しい闘いを繰り広げていきます。息つく暇もない頭脳戦と怒涛の展開の連続に、ページをめくる手が止まらなくなること間違いなしです。

また、本作の魅力の一つである、自分の信念にまっすぐで魅力的なキャラクターたちにも注目です。彼らの熱い名言に、読んでいるといつの間にか勇気付けられていることも。少し落ち込んでいるときや、スカッとした気持ちになりたいときは本作を手に取ってみてください。明日もまた頑張ろうという気持ちになれるはずです。

みんなに祝福されるべきお産。おめでたいことのはずなのに、その裏側には多くの苦悩が隠されている―。
2015年にドラマとなり大反響を呼んだこの作品。今年10月には続編となる新シリーズの放送が決定するほどの人気を博しています。主人公は産婦人科医の“鴻鳥サクラ”。ストーリーは鴻鳥と妊婦、その家族を中心に展開していきます。高齢出産や先天性異常、流産や早産、感染症…取り上げられるテーマの重さに、呼吸をするのも苦しくなる…。人々の想いが生々しく描かれ、読み進めるごとに心に突き刺さり、ページをめくるのが怖いとさえ感じることもあります。一話ごとに涙を流さずにはいられない、そんな作品ですが、どんなに辛くてもどこかには救いがあり、命を繋げていくことの尊さを深く感じることができることでしょう。誰かを大切にしたいとき、日々の生活で忘れかけていた何かを思い出したいとき、この作品を手にしていただきたいです。