「吹きガラス工房 琥珀」で生み出される、100%廃ビンを利用した琉球ガラスの魅力
- 公開:2017.7.28
- インテリア・生活雑貨
廃ビンにこだわり続ける琉球ガラスの工房で修行を積んだ、ガラス作家の斉藤達也さんが設立した「吹きガラス工房 琥珀(こはく)」。その工房では、自身が魅了された琉球ガラスの原点を受け継いで伝えるべく100%廃ビンを利用し、お皿や花瓶、オブジェなどの美しい作品の数々が生み出されています。
琉球ガラスの歴史を受け継ぐ工房
素朴な質感と美しい彩りで、たくさんの人々を魅了する沖縄県の伝統工芸品・琉球ガラス。その歴史は、戦後の資源難によって廃ビンを再利用したことから始まりました。「吹きガラス工房 琥珀(こはく)」は、廃ビンにこだわり続ける琉球ガラスの工房で修行を積んだ、ガラス作家の斉藤達也さんが設立した工房です。そこで作られるガラス製品は、自身が魅了された琉球ガラスの原点を受け継いで伝えるべく、100%廃ビンを再生して作られているとのこと。
一切着色がされていない自然な色合いと美しい透明感
斉藤さんの手から生み出される作品には、一切着色がされていません。廃ビンそのものの色合いを活かした自然な色合いが魅力のひとつ。決して意図して表現することのできない絶妙な色合い、光に透かした際の影までもが美しく、思わず惚れ惚れしながら眺めてしまいます。
まるで水をすくって出来上がったかのような円すい小鉢には、そうめんや夏野菜サラダなんかを盛り付けるのはいかがでしょうか。暑い夏を涼し気に彩ってくれそうです。
まるで水をすくって出来上がったかのような円すい小鉢には、そうめんや夏野菜サラダなんかを盛り付けるのはいかがでしょうか。暑い夏を涼し気に彩ってくれそうです。
懐かしく温かい質感は廃ビン利用ならでは
こちらは、空間にやさしい光をもたらしてくれる、ぽてっとしたフォルムが印象的な一輪挿し。葉の色に近いグリーンでやさしく包み込んでくれるので、どんな色のお花にも調和してその姿を引き立てます。どこかノスタルジーな雰囲気を漂わせるその温かみは、廃ビン利用だからこそ。お部屋の片隅にちょこんと置いておいても、窓辺に並べても、やわらかい存在感を放ちます。
しずくの中に広がる世界にうっとり
触れたらぷるんと揺れそうなほどみずみずしいしずくは、オブジェやペーパーウェイトとして。色や形、大きさ、気泡の入り方が本当にさまざまで、それぞれに生き生きとした表情があるように思えます。特に気泡の入り方は、まるで海の中にいるかのような細かいものから、何かが水にちゃぽんと落ちたような大きなものまで、なんだかストーリーを感じずにはいられません。そんな風に、しずくの中だけに広がる世界にうっとりしますね。
廃ビンを美しく再生させる琉球ガラスの更なる魅力を感じて
一度、役目を終えたものが、
再びよみがえる。
形を変え。
ただの空きビンが、いや、廃ビンが。
その素材には再生する力がある。
そして、人には再生させる力がある。
再びよみがえる。
形を変え。
ただの空きビンが、いや、廃ビンが。
その素材には再生する力がある。
そして、人には再生させる力がある。
琉球ガラスの原点を生み出した職人たちの努力を感じながらガラスと向き合い、廃ガラスの再生にこだわって制作を行っている「吹きガラス工房 琥珀」。その作品は沖縄をはじめ、京都、福岡などのショップで取り扱われているとのことです。
また、ものづくりの“楽しさ”を感じる反面、“難しさ”や“厳しさ”なども感じてもらいたいと、吹きガラス体験の教室も定期的に開催しています。次回は秋、9月後半を予定しているそうなので、ぜひ自らの手で他のガラスにはない輝きを生み出してみてください。歴史、独自の質感、自然な色合いなど、たくさんの魅力にあふれた琉球ガラスの作品の原点を感じ、触れることで、琉球ガラスの更なる美しさに気づくことができると思います。
また、ものづくりの“楽しさ”を感じる反面、“難しさ”や“厳しさ”なども感じてもらいたいと、吹きガラス体験の教室も定期的に開催しています。次回は秋、9月後半を予定しているそうなので、ぜひ自らの手で他のガラスにはない輝きを生み出してみてください。歴史、独自の質感、自然な色合いなど、たくさんの魅力にあふれた琉球ガラスの作品の原点を感じ、触れることで、琉球ガラスの更なる美しさに気づくことができると思います。
「吹きガラス工房 琥珀(こはく)」
〒820-0301 福岡県嘉麻市牛隈1852-2
TEL:090-3417-2322
MAIL:info@kohakuglass.com
工房へお越しの際は、事前にご連絡をお願いいたします。