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持っていることが嬉しく、使うことが楽しくなる文房具を求め、東京・お茶の水の「yuruliku」へ

何てことのない文房具の付箋を、遊び心のあるおしゃれ小物にしてしまったのが「GreenMarker」。東京・お茶の水を発信源とする文房具レーベル「yuruliku(ユルリク)」の製品です。デザイナーのおふたりが誰もが身近に感じる文房具に愛を込めて生み出す現場を訪ねました。

持っていることが嬉しく、使うことが楽しくなる文房具を求め、東京・お茶の水の「yuruliku」へ

大手メーカーではできないものを手作り感覚で

文房具がある「yuruliku(ユルリク)」の店内の様子

今はどうなのか分かりませんが、子供の頃、文房具にはその時々の流行というものがありました。友人が持っているのを見て羨ましく思ったり、親に買ってもらえず悔しい思いをしたり…。文房具には、そんな郷愁を誘う一面もあります。「yuruliku(ユルリク)」を立ち上げたデザイナー、池上幸志さん、オオネダキヌエさんのご夫婦も子供の頃から文房具が好きだったそう。池上さんはテキスタイル関係、オオネダさんはステーショナリー関係のメーカーに勤務していた2005年、それぞれの仕事では収まりきらないものを作りたいと、個展を開催したのがyurulikuレーベルの文房具誕生のきっかけ。個展を訪れた人から、次の個展開催の依頼があったり、さまざまなつながりを経て今に至っているとのこと。

文房具の好みは、老若男女入り交じるから面白い

文房具を販売する「yuruliku(ユルリク)」の定規セットなど

文房具の面白さは、そのターゲット層の広さにあるとオオネダさんは言います。「洋服の趣味は違っていても、好きな文房具のタイプは一緒だったり。年齢も性別も好みも偏らずに混ざる感じが面白いですね」(オオネダさん)。その言葉通り、最初の個展で発表したノート型のバッグや定規セットをイメージした多目的カードは、老若男女、誰でも手に取ることができそうです。そんなyurulikuの製品は、おふたりがそれぞれ企画をプレゼンするところから生まれるのだとか。「商品化の前提としてあるのは、コンセプトが明確であるものです。それがないと良いものにはなりません」(池上さん)。お互いにプレゼンをし合って、相手からOKが出なければ「ボツ」というわけで、時には言い合いになったり喧嘩もしてしまうというのですから、なかなかハードルを越えるのは厳しそうです。

付箋が草むらに!? 遊び心いっぱいのGreenMarker

グッドデザイン賞を受賞した「yuruliku(ユルリク)」の「GreenMarker」

グッドデザイン賞を受賞した「GreenMarker」は、仕事柄、付箋を多用する中で、使い込むにつれ汚くなってしまうのが嫌だなと思ったところから生まれたのだとか。何枚も貼っていくうちに、雑誌や書類の上に草むらができていくのが、何とも言えず楽しい製品。これを発表したときに、大手のメーカーから作らせて欲しいというオファーがあったのを結局は断ったのだそうです。「自分たちの手を離れてしまったら、その後はコントロールができなくなります。何を優先するか迷った末、かなり無理をしましたが、自分たちで作ることにしました」(池上さん)。長く使える物を作りたいというのも、yurulikuの文房具のコンセプト。企画立案から、製品化まで、ああでもないこうでもないと検討を重ねた時間が多いほど、良い物ができるのだそうです。それもふたりでやっているからこそのメリットなのかも知れません。

使うほどに馴染んで、味わい深くなる封筒型ケースはリピーターも

「yuruliku(ユルリク)」の封筒型のケースたち

これからバレンタインや新年度の贈り物にオススメなのは、封筒型のケース。サイズはA4、B5、ペンケース型の3種類。丈夫な帆布素材でできているので、使い込むほどに馴染んで、味わいの深いケースになっていくのが嬉しい製品。愛用している方も多く、リピ-ターも増えているのだそうです。タブレットのケースにしてもいいし、大切なものが行方不明にならないようにバッグ・イン・バッグとして使っても便利。

「yuruliku(ユルリク)」の一筆箋たち

そして、プレゼントなど、人に贈るものに添える一筆箋もyutulikuならではのものがありました。「一筆箋というと縦書きで、女性向けの和風なデザインが多かったので、縦書きでも横書きでも使えるもの。男性がビジネスユースでも使えるデザインのものを作りました」(オオネダさん)。特に海外とのやり取りがある人には、横書きが喜ばれているとのこと。確かにコレは目から鱗の発想でした。

変化する時代に、それでも長く愛用されるものを作っていきたい

「yuruliku(ユルリク)」のデザイナーの池上幸志さん、オオネダキヌエさん

最後に今後のyurulikuの展望をうかがうと、「やめないこと」という言葉が返ってきました。「自分たちの基本的な気持ちは変わらなくても、時代や環境はどんどん変わっていきます。そんな中で、“続ける”ということは、いろいろ自分たちも変わらなければならない部分は出てくるでしょう。それでも、クオリティを下げることなく、やめずに続けていきたいと思っています」(池上さん)。ご夫婦で、時には激しく意見を戦わせながら納得のいくものを作っていく。そんなおふたりの手から生み出されるのは、今後も愛に満ちた、長く使っていきたくなるようなものであるはず。アトリエ併設のショップは週2回(木・金)だけオープンするショールーム。本の街・神保町に立ち寄ったついでにでも、是非足を伸ばしたくなるお店でした。

photo / yuruliku DESIGN(GreenMarker)、reeeko

yuruliku
〒101-0021 東京都千代田区外神田2-1-3東進ビル新館B1
OPEN:木曜日、金曜日 12:00 - 19:00 ※不定休日あり

JR「御茶ノ水」駅(御茶ノ水橋口)より徒歩5分
東京メトロ・千代田線「新御茶ノ水」駅より徒歩5分
丸ノ内線「御茶ノ水」駅より徒歩3分

http://www.yuruliku.com/

この記事を書いた人

reeeko 食べることと飲むこと、そして読むことが大好き(ついでに寝るのも)。以前は本なしで電車には乗ることはできなかったけれど、最近はスマホで読書できるようになったか...

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