お弁当にも大活躍。鮭の切り身が豪華に変わる知識&レシピ満載の『鮭とごはんの組み立て方』

家庭料理でも馴染みが深い魚のひとつ、鮭。ところが、「いつも切り身を焼いて食べるだけ」という方も多いのではないでしょうか?今回は鮭に特化してその種類や調理法、適した食材との組み合わせ方などを掲載した『鮭とごはんの組み立て方』(誠文堂新光社)から、とっておきのおにぎりとわっぱ飯の作り方をご紹介します。
 

たらこやお茶の葉で、定番の鮭おにぎりが華やかに

鮭の切り身をおにぎりの具に使う方は多いかもしれませんが、ほかの食材を組み合わせることでぐっと新鮮になります。「プッチンたらこ&ジュワッと時鮭のおにぎり」は、その名のとおりたらこと鮭を組み合わせ。鮭は粗くほぐすことで、噛むほどに旨みがじゅわり。たらこのプチプチ食感とのコントラストを楽しんでください。

材料(2個分)

  • 時鮭の切り身1/2切れ
  • ごはん茶碗2杯
  • 甘塩たらこ1腹
  • サラダ油適量

作り方

  • 1切り身は焼いて骨と皮をとり、粗くほぐします。
  • 2たらこは皮ごと輪切りにします。
  • 3フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、(2)を加えて軽く炒めます。
  • 4ごはんに(1)と(3)を加えて軽く混ぜ、茶碗1杯分を好きな形ににぎります。

お茶の葉と鮭を組み合わせて、互いの香りや旨みを引き立たせる「生新茶(荒茶)と時鮭のおにぎり」もおすすめ。「荒茶」は蒸した茶葉をもんで乾燥させたもので、それに火入れをすれば煎茶になるという段階のお茶。より生に近い茶葉の香りが楽しめます。新茶が出回るこの季節に販売しているお茶屋さんも多いので、ぜひ試してみてはいかがでしょう?

材料(2個分)

  • 時鮭の切り身1/2切れ
  • ごはん茶碗2杯
  • 生新茶の茶葉小さじ1

作り方

  • 1切り身は焼いて骨と皮をとり、細かくほぐします。
  • 2ごはんに茶葉をふり入れて混ぜ、(1)も加えて軽く混ぜ、茶碗1杯分を好きな形ににぎります。

鮭をのせたごはんを蒸す。新潟の郷土料理のわっぱ飯

赤とピンクの彩りが鮮やかで豪華な「秋鮭といくらのわっぱ飯」。古くからお弁当箱やおひつとして使われてきた「わっぱ」でごはんを蒸しあげます。特に鮭といくらの親子わっぱは新潟の郷土料理として知られ、ご自宅でも簡単に作れますよ。わっぱがない場合は器に盛って蒸す方法もあります。

材料(4人分)

  • 甘塩秋鮭の切り身2切れ
  • いくら大さじ4
  • 2合
  • 昆布だし2カップ
  • 大さじ2
  • ひとつまみ
  • 三つ葉お好みで

作り方

  • 1鮭の切り身を凍らせ、骨は包丁で削ぎ落します。背側と腹側の2つに切り分け、それぞれを半分の厚さに薄切りにします。
  • 2米をといでざるにあげてよく水きりをし、窯に入れて目盛りどおりに昆布だしを入れ、酒と塩を加えて炊飯します。炊きあがったら、ごはんをせいろわっぱに移します。
  • 3(2)に(1)をのせて、3分ぐらい蒸します。仕上げにいくらとお好みで三つ葉などの香り野菜をのせます。

せいろわっぱを使用しない場合は、器にごはんを盛り、鮭の薄切りをのせ、蒸し器で蒸します。いくらは加熱しても生でも、お好みで。

鮭専門店の店主が贈る、鮭を味わい尽くす一冊

上の3つのレシピが掲載されているのが『鮭とごはんの組み立て方』(誠文堂新光社)の本です。著者は築地場外で鮭を専門に販売するお店を営む佐藤友美子さん。北海道や東北など日本各地に赴き、鮭伝統食を含むさまざまな調理について学ばれてきたことを、余すことなく綴っています。

鮭は普段の食事に欠かせない魚である割に、時鮭や秋鮭など多くの種類があることやその違い、それぞれの旬などを知っている方は少ないのではないでしょうか。本書では、そんな鮭の基礎知識はもちろん、調理法やほかの食材との組み合わせ方のアイデアを紹介。日々鮭と向き合い研究し続ける佐藤さんだからこそ生まれた、目からうろこのアレンジレシピもあります。
鮭の種類別に、焼いたり、フレークにしたり、スモークにしたりといった調理法と、お米やさまざまな具材との組み合わせ方で、鮭をこれまで以上においしく味わえるようになる一冊。気になる方はぜひチェックしてみてください。

photo / 誠文堂新光社

鮭とごはんの組み立て方
刊行:誠文堂新光社
定価:2,750円(税込)

https://www.seibundo-shinkosha.net/

※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
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