あの家電ってどう掃除するの?意外と知らない、加湿器・洗濯機・冷蔵庫の正しい掃除方法

年に一度の大掃除。せっかくなら、いつもは掃除しない場所も綺麗にしたいですよね。見逃しがちなのが生活家電。特に日々使う洗濯機や冷蔵庫、この時期欠かせない加湿器などは、意外と汚れが溜まっていることも。いざ掃除をする際にスムーズに行えるよう、正しい掃除方法をおさらいしていきましょう。
 マサミ

この時期の必需品「加湿器」の掃除方法

風邪予防や肌の保湿に欠かせない加湿器。特に今年は利用する頻度が増えましたよね。
加湿器に入れる水道水には、塩素やカルシウム、ミネラルなどさまざまな成分が入っています。そのため、水垢・カルキ・カビ・雑菌などが付着しやすく、そのまま使用すると、水蒸気と一緒に汚れや雑菌をまき散らしてしまう可能性も。
加湿器の洗い方を、しっかりと身に着けていきましょう。

加湿器は種類ごとで掃除方法が違います

加湿器には超音波式、気化式、スチーム式、ハイブリッド式の大きく4種類があり、それぞれ掃除方法が異なります。ご自身の加湿器がどれかわからない場合は、取扱説明書などを確認してみてください。

【超音波式】

3日に1回はタンク全体を洗い、週に1回はフィルターやトレーなど、全てを取り外して洗浄し、しっかりと乾かすことが大切です。
洗い方は、本体に残っている水を全て捨てて、内部をスポンジや歯ブラシなどでこすり汚れを落とします。

【気化式】

1日に1回、タンクに少量の水を入れてフタをし、振り洗いして水を捨て中を洗います。また、1ヶ月に1度、フィルターとトレーを掃除。まず外側の吸込フィルターは外してから掃除機で汚れを吸い取ります。中の加湿フィルターは水で押し洗いを。洗った後、濡れたまま取り付けてすぐに加湿器を使っても問題ありません。トレーは水洗いして、スポンジや歯ブラシで汚れを落としましょう。

【スチーム式】

1日に1回、タンクに少量の水を入れてフタをし、振り洗いして水を捨て中を洗うようにしましょう。掃除する際は、タンクに残っている水を全て捨て、柔らかい布で全体を拭きます。汚れが気になる場合は、ブラシなどでこすって落としましょう

【ハイブリット式】

タンクは、週に1回水洗いをします。汚れがひどい場合は、タンクに水を少量入れ、キャップを締めて振り洗いをしてから、水を捨てます。同時に、吸気口カバーも水洗いし、よく乾燥させましょう。
加湿フィルターや抗菌剤、トレーは、掃除のタイミングを知らせるランプが点滅したら掃除を。加湿フィルターと抗菌剤は水ですすぎ洗い、トレーはスポンジなどで洗います。


どのタイプの加湿器も、前日の水をそのまま使うのはNG。ひと手間ですが、毎日水は入れ替えましょう。加湿器の効果を損なわないためにも、日頃のケアが大切です。

汚れがひどい時にはクエン酸やお酢を活用する

頑固な白い水垢は、なかなか水洗いだけでは落とすことができません。
クエン酸やお酢を使ったスペシャルケアが効果的。だいたい1ヶ月に1回程度が目安におこないましょう。

掃除方法

  • 1加湿器のタンクやトレーなど、洗いたいパーツが入る容器を準備します。
  • 2(1)の中に、クエン酸を1%の濃度で水に溶かしたクエン酸液、または水1リットルに対して、お酢25mlの濃度で液を作ります。
  • 3洗いたいパーツを漬けて1時間ほど放置してください。
  • 4水垢が分解されたら、バケツにお湯をはり、スポンジやブラシなどで、優しくパーツを洗います。

お酢を使用した場合、すすぎ残しがあると、お酢特有の臭いが残ってしまうことがあるので、漬け置き時間を短めにし、しっかりとすすぐようにしましょう。

カビの生えやすい裏側までスッキリ。「洗濯機」の掃除方法

目には見えなくても、実は汚れが溜まりやすい洗濯槽の裏側。放っておくと、衣服に臭いがついたり、健康にもよくありません。簡単な方法でしっかりカビを落とす方法を紹介します。

意外と簡単にできるカビの除去方法

用意するものは、市販の洗濯機クリーナー(または酸素系漂白剤)だけなのでとってもお手軽。今人気の「オキシクリーン」を使用してもいいですよ。徹底的に殺菌したい方は塩素系漂白剤がおすすめです。

掃除方法

  • 1クリーナーを指定の量、または漂白剤500~1,000gを洗濯機に入れ、洗濯槽の掃除モードをオンにして回します。
  • 2掃除モードが完了したら、クリーナー・漂白剤なしの状態で何度か空回しします。剥がれ落ちたカビが洗濯槽に残るのを防ぐためです。「オキシクリーン」を使う場合も、高い洗浄力でたくさんカビが剥がれるので、十分な空回しをしましょう。
  • 3最後に洗濯機の蓋を開けておき、中をしっかりと乾してください。乾燥機能があれば、それを使用してもOKです。
    ※使用方法は洗濯機やクリーナーの説明をよく読んで確認してください。

洗濯槽掃除の適切なタイミングは、一人暮らしの場合は2ヵ月に1回程度、家族で暮らしていて洗濯の回数が多い場合は1ヵ月に1~2回程度を目安に行いましょう。塩素系漂白剤を使用する際は、食酢やアルコールなど酸性のものと決して混ぜず、単品で使用してください。

ぱぱっと終わらせるのがコツ「冷蔵庫」の掃除方法

冷蔵庫の中は低温だし清潔だ、そう思い込んでいませんか?
頻繁に触るドア周り、パッキンや製氷機には汚れが溜まりやすく、また調味料の液だれなど時間がたった汚れはこびりついて落としにくいことも。これを機に、一気に綺麗にしていきましょう。賞味期限切れの食材も一緒に片づけると、冷蔵庫内の使い勝手が良くなるだけでなく、冷気の循環がスムーズになり節電にもつながります。

冷蔵庫掃除の手順

まず、キッチン用ウエットシート(除菌)・食器洗い洗剤・スポンジを用意しましょう。食材が傷まないように、素早く行うことがポイントです。

掃除方法

  • 1冷蔵庫の食材や調味料をすべて出し、空の状態にします。
  • 2キッチン用ウエットシートで、中棚→ドアポケットの棚→パッキン→外側の順番に拭きましょう。※上から下へと拭くようにすると効率がいいです。
  • 3あまりにも庫内の汚れがひどい場合は、取り外せる部分を外し、食器洗い洗剤とスポンジを使ってお湯で洗い、水気をよく拭いてから元に戻しましょう。

冷蔵庫掃除は、食材の買い出し前が絶好のチャンスです。パッキン部分にゴミが溜っていることが多いので、忘れずに拭き取りましょう。

ひと手間かけて、快適なおうち時間を過ごしませんか?

大掃除は、普段は見て見ぬふりをしている場所を綺麗にするチャンス。いつもより少し手間をかけて掃除をすれば、おうち時間をすっきり快適に過ごす事ができますよ。面倒だな…と感じたら、今日はここまでと範囲を決めて行っても大丈夫です。自分のペースで行ってくださいね。

photo / Shutterstock

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