「色」がお部屋を変える!インテリアの色を決める3ステップと配色の基本
好みのインテリアにしたいとき、季節感を出したいときなど、気軽にお部屋のイメージを変えるのに役立つのが色。その取り入れ方のコツを知れば、インテリアコーディネートがもっと楽しくなるはずです。今回は、配色の基本や組み合わせのポイントをご紹介します。
- 2020.7.11
- インテリア・生活雑貨
配色の基本を知れば、インテリアがもっと楽しくなる
家具やカーテンなどインテリアの色を決める時、何を基準に選べば良いのか悩んだことはありませんか。配色は、プロのデザイナーでも難しいと感じるほど奥深いもの。ですが、配色の基本となる方向性を知ると、シンプルに色計画を進めていくことができます。
「色」は、自分らしく居心地の良い空間づくりに欠かせない要素。時には、空間に使われている色によって人の心にも大きく影響するのだそう。あなたも、自分らしく心地よいインテリアをめざして色計画してみませんか。
「色」は、自分らしく居心地の良い空間づくりに欠かせない要素。時には、空間に使われている色によって人の心にも大きく影響するのだそう。あなたも、自分らしく心地よいインテリアをめざして色計画してみませんか。
インテリアに使う色を決める3ステップ
インテリアの色選び、あなたはどんな風に進めていますか。何から手をつけたら良いのかわからない、と迷ってしまったら以下の3ステップを参考にしてみてはいかがでしょう。
ステップ1:全体の70%を占めるベースカラーを決める
お部屋のなかで大きな面積を占めるのがベースカラーです。床や壁、天井など広範囲に使われる色なので主張の少ない色を選びたいところ。アイボリーやベージュなど優しい雰囲気のナチュラルカラーを選ぶと、インテリアの好みにかかわらず合わせやすくなります。
ステップ2:全体の25%を占めるメインカラーを決める
お部屋のなかで中くらいの面積を占めるのがメインカラー。好きな色や季節の色などをテーマに選んでみましょう。具体的には、ソファやカーテンなどの大きさを取り入れる参考にしてみてください。
ステップ3:全体の5%を占めるアクセントカラーを決める
お部屋のなかで小さな面積を占めるのがアクセントカラー。割合としては小さいものの、意外に全体に大きな影響を与える色です。ベースカラーやメインカラーに溶けこまない、反対色を選ぶのも良いでしょう。
それぞれの色が持つイメージは?
暖かさを感じる色「暖色系」
暖色系とは、太陽や火をイメージさせる暖かさを感じる色のグループのこと。代表的なのは、強いエネルギーを持つ赤や、明るく快活なイメージのオレンジ、活力を与えてくれる黄色です。
いずれの色も強い印象を与える色なので、リビングのソファやクッションカバーなどで小さく取り入れるのがおすすめです。
いずれの色も強い印象を与える色なので、リビングのソファやクッションカバーなどで小さく取り入れるのがおすすめです。
冷たさを感じる色「寒色系」
寒色系とは、水や氷などをイメージさせる冷たさを感じる色のグループのこと。代表的なのは海や空を思わせる青。気分を静め集中力や判断力を高める色だと言われているため、寝室や書斎などに使われることもあります。
リラクゼーション効果も期待できる色ですが、広範囲に使うと寒々しく寂しい印象に。暗くなりすぎないよう、白を組み合わせると爽やかにしあがります。
リラクゼーション効果も期待できる色ですが、広範囲に使うと寒々しく寂しい印象に。暗くなりすぎないよう、白を組み合わせると爽やかにしあがります。
暖かくも寒くも感じない色「中間色」
中間色は、暖かくも冷たくも感じないはっきりしない色のグループ。代表的なのは、緑はや紫です。緑は穏やかな気持ちをもたらす効果があると言われているので、ほっとくつろぎたいお部屋に取り入れるのがおすすめ。
ラグジュアリーなインテリアをめざすなら、紫をポイントに使ってみてはいかがでしょう。紫は静けさをもたらしてくれるだけでなく、クリエイティブな力を高める効果も期待できます。
ラグジュアリーなインテリアをめざすなら、紫をポイントに使ってみてはいかがでしょう。紫は静けさをもたらしてくれるだけでなく、クリエイティブな力を高める効果も期待できます。
配色に迷ったら、この2パターンを参考に
1:「同系色」でまとめる
色選びに自信がない、気軽にセンスよくまとめたいという方は、「同系色」でまとめるのが良いでしょう。似た色を使うことで自然に「まとまり感」が生まれ、失敗が少なくなります。ポイントは。全く同じ色でまとめないこと。同じ色でも明るさや鮮やかさを変えて、単調にならない工夫をすると良いでしょう。
2:「反対色」で引き立て合う
メリハリ感のある空間をお好みの方は、反対色を取り入れるのが良いでしょう。反対色とは、※色相環(下写真)で向かい合う色のこと。互いの色を引き立て合う色合わせなので、目を惹く印象的なインテリアにしあがります。
でも、鮮やかすぎる反対色を組み合わせると派手な印象になり落ち着かない空間に。そんな時には、どちらかの色を大きくもうひとつの色を小さく取り入れてバランスを取りましょう。
でも、鮮やかすぎる反対色を組み合わせると派手な印象になり落ち着かない空間に。そんな時には、どちらかの色を大きくもうひとつの色を小さく取り入れてバランスを取りましょう。
※色相環:シアン・マゼンタ・イエローの「色の三原色」に中間色をくわえて、色みの順に並べたもの。12色や24色にまとめたものが一般的で、カラーコーディネートをするうえで大切な目安になる。
自分らしい「色」を見つけよう
お部屋に個性を与えるだけでなく、居心地の良さをもたらしてくれるのが「色」。色の組み合わせ方や配分、特徴などを知れば、自分らしい色の使い方が見えてくるはずです。あなたもぜひ、お好みの色を取り入れてインテリアコーディネートを楽しんでみませんか。
photo / shutterstock
<監修・記事執筆>
伊野 奈緒美
リフォームスタイリスト3級
カラーコーディネーター2級
文部科学省後援 リビングスタイリスト2級 取得
※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
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