【部屋タイプ・目的別】賃貸OK&初心者でも簡単。おしゃれに部屋を仕切る方法7選&3つのコツ

「部屋を仕切りたい」「ここに壁があったらいいのに」というわがままだって、リフォームなしに、部屋に仕切りをつくることで叶えられます。ここでは、間仕切りDIYの方法と種類をご紹介。簡単に行える手軽なものから、ちょっと本格的なDIYまで盛りだくさん。空間をおしゃれに区切って、生活の質や気分を高めてみませんか。
 宇井原 クリ子

賃貸のお部屋でもOKの仕切りって?間仕切りDIYの種類を知る

リビングスペースとダイニングスペースを分けたり、玄関から部屋の中を見えないようしたり、間仕切りの役割はさまざま。今回はおすすめの「カーテン・布」「自立式のパーテーション」「つっぱりパーテーション」「間仕切り収納」「ボックス」「壁紙・床の変更」「間仕切り戸」の6つをピックアップしました。DIYが難しい場合は既製品に手を加えてオリジナルの間仕切りを作成してください。

1.簡単DIY!「カーテン」や「布」で部屋を仕切る

まずご紹介するのは、手軽にできる、カーテンや布で仕切る方法。簡単に交換・洗濯ができる上に、休日は開けて広々と使う、来客時は閉めて見られたくない場所を隠すなど臨機応変に使用できます。
圧迫感や存在感を抑えたい場合は、光や風を遮らない透け素材のカーテンがおすすめ。費用はかかりますが、カーテンの代わりにビーズカーテンやロールスクリーン、ブラインドカーテンを使う方法も。

◆おすすめDIY
PLAN. 1「レールやつっぱり棒を設置してカーテンを吊る」
材料はすべてDIYショップ、家具量販店などで調達可能。カーテンをリーズナブルなもの、もしくは自作にすれば3,000円以内で設置できます。

PLAN. 2「画鋲で布の端を天井などに固定する」
布と画鋲を用意して、まつり縫いした布を天井から垂らすだけ。たっぷりの布でドレープを効かせたりカーテンタッセルを使ったりするとおしゃれ感がアップします。予算は1,000〜3,000円程度。

2.模様替えもラクラク簡単。「パーテーション」の間仕切りで隠す

つづいては、ちょっとした目隠しに最適な、屏風(びょうぶ)や衝立(ついたて)のような自立式のパーテーションを使った方法です。簡単に移動できるので掃除や模様替えもラクに行えるのが魅力的。
ただし、素人が見様見真似でつくったパーテーションは安定性に難あり!!プロやDIY上級者のアドバイスを受けるなど、事故が起きないよう細心の注意を払ってください。

◆おすすめDIY
PLAN. 1「厚い板2〜4枚を蝶番でつなぐ」
塗装した板を蝶番でしっかりとつないでください。板の大きさや重さにバラつきがあると自立しにくいので、DIYショップや木材店で板を購入する際、カットサービス(一部店舗、有料)を利用するのがおすすめ。予算は5,000〜10,000円。

PLAN. 2「ハンガーラックに布を取り付ける」
病院や保健室で見かけるメディカルスクリーンがお手本。既製品の家具が土台なのでDIY初心者でも気軽に挑戦できます。布を取り付ける際は、布にマジックテープをつけて留める方法がおすすめ。張り替えや洗濯も簡単に行えます。ハンガーラック、布、マジックテープで予算は5,000円前後。

3.DIYの定番!「つっぱりパーテーション」で部屋の間仕切りをつくる

続いてご紹介するのは、床と天井の間に2本の角材をしっかりと固定して、パネル板などを設置する方法。中でも、賃貸住宅でも家を傷つけずに棚や壁を設置できるつっぱりシステムを使う方法が簡単でおすすめです。特長はアイデア次第でどんな使い方もできる安定感と自由度の高さ。間仕切りが不要になった場合でも、新たな用途で再利用することができます。

◆おすすめDIY
PLAN. 1「用途にあわせて壁をつくる」
床と天井の間につっぱりシステムなどで、2本の角材を固定。その間に大きな板を固定して壁にします。大きな板のかわりに、細い板を数枚はしご状に設置すると、フックが引っ掛けられるディスプレイ壁にもなります。
作るものにもよりますが、材料は、角材を固定するつっぱりシステム2組、ツーバイフォー材(2×4インチの角材)2本、大きな板1枚もしくは細い板10枚程度。DIYショップなどで1万円前後で揃います。

PLAN. 2「複数の角材を柵状に立てて固定する」
好みの色に塗装した角材5〜10本を、床と天井の間につっぱりシステムで等間隔に固定。まるで備え付けの高級パーテーションのような雰囲気に。つっぱりシステムとツーバイフォー材だけなら1本2,000円程度で設置できます。

4.一石二鳥の「間仕切り収納」を置く

続いてご紹介するのは、家具を簡易的な間仕切りとして使用する間仕切り収納。間仕切り収納とは、背面化粧仕上げにより表と裏のどちらから見ても美しい収納家具のことです。材料は全てホームセンターやDIYショップで購入可能。初心者は、簡単なラックやブックシェルフ、もしくは既製品のリメイクがおすすめです。複雑な収納家具は一から自作するよりもリメイクする方がリーズナブルに仕上がりますよ。

◆おすすめDIY
PLAN. 1「格子状シェルフ」
格子状シェルフとは、表裏どちらからでも出し入れできる背板がないシェルフのこと。DIYショップや100円ショップで売っているインナーボックスを使えば引き出し収納にもなります。シェルフの大きさにもよりますが5,000〜15,000円で購入できます。

PLAN. 2「お気に入りの家具の背面をリメイク」
今ある家具の背面にリメイクシールや化粧板を貼って、見た目と肌当たりを改善。マガジンラックやリモコンケースなど、薄型の収納パネルを取り付けてもGOOD!リメイクなので2,000円あれば大丈夫。しかも、化粧板以外は100円ショップでも購入できます。

5.重ねるだけ簡単DIY!「ボックス」で仕切りをつくる

ボックスを重ねる方法もおすすめ。箱型の収納ボックスはもちろん、ワインボックスや木製パレットなどの廃ボックスを使用してもOK。そのまま重ねても雰囲気が出ますが、一手間加えてワンランク上の収納棚へ変身させましょう。ワインボックスは酒屋やレストランで格安で譲ってもらえることも。木製パレットはインターネット通販などで購入できます。

◆おすすめDIY
PLAN. 1「ボックスを蜂の巣状に並べる」
ボックスの底板を部分的に取り除いたり、ちょっとずらしてボックスを重ねたり、あえてランダムに配置して抜けやニュアンスを意識するとおしゃれに仕上がります。ボックス同士をしっかり固定するのを忘れずに。収納ボックスもワインボックスも1つ1,000円前後で購入できます。

PLAN. 2「ボックスと板で間仕切り収納をつくる」
収納ボックスを脚に見立てて天板や中板を配置。低めに設定して上に観葉植物を置けば、緑のパーテーションになります。予算は1段(収納ボックス×2、板1枚)で3,000円程度。2段以上にする場合はボックスと板をしっかりと固定してください。

6.部屋の「壁や床の色」を替えて視覚的に間仕切り

パーテーションや棚を置くスペースがなければ、壁や床を使った視覚的な間仕切りがおすすめ。場所を選ばず安全面の心配が不要。目隠し効果はありませんが、気持ちを切り替える効果は十分ありそうです。

◆おすすめDIY
PLAN. 1「壁紙を部分的に貼り替える」
例えば、デスクの正面だけ落ち着いた色の壁紙に替えたり、リビングスペースだけレンガ風の装飾シートを貼ったりするだけ。賃貸住宅なら、跡が残らないインテリア用マスキングテープがおすすめです。壁紙もマスキングテームもDIYショップなら1平方メートルあたり500〜1,000円で購入可能。

PLAN. 2「スペースごとに床を替える」
ラグやカーペットでもOKですが、DIYショップでなどで売っているフロアシートやタイルカーペットがおすすめ。リーズナブルかつ簡単に床の色や素材を変えられます。

7.「上吊りタイプの間仕切り戸」で部屋を分割

上吊りタイプとは、レールが上についた引き戸のこと。安全で使い勝手が良いことから、病院や福祉施設でも使われています。敷居(足元に凹型レールを埋める作業)が不要なのでDIYでも設置可能。戸が不必要なときは、女性一人でも簡単に戸を取り外せます。

◆おすすめDIY
PLAN. 1「1つの部屋を2つに分ける」
蛇腹状のパネルドアを部屋の中央に壁のように設置。見せたくないものを隠したり、エアコンを効かせる範囲を制限し光熱費を抑えたりする目的でも使用できます。DIYショップなどで一式10,000〜30,000円で購入可能。

PLAN. 2「新たに引き戸を設置する」
上吊りタイプは1枚でも設置可能。洗面所に扉がない!という人にもおすすめです。DIYショップなどで1セット10,000〜20,000円くらいで売っています。

目的・スペース別、あなたの部屋に合う間仕切りDIYタイプはコレ!

ここまでにご紹介した6つの間仕切りタイプの中から、よりニーズに合った間仕切り方法を紹介します。よりニーズに合わせるためのアレンジ方法もお伝えするので、あなたにぴったりの方法をみつけてください。

部屋を広く見せたいなら「カーテン」「間仕切り収納棚」のDIYがおすすめ

普通は、間仕切りを置くと部屋が狭く見えるもの。でも「光を遮らないこと」と「視覚効果を利用すること」の2つに注意すれば、間仕切りがないときよりもあるときのほうが広く見える場合があります。ぜひ試して見てください。

◆おすすめ間仕切り①:白レースの「カーテン」
壁と近い色のレースカーテンは、奥行きを演出して部屋を広く見せる効果が抜群。閉めているときは、カーテンの奥をぼやっとさせることで空間の広がりを想像させ、開けているときはカーテンが奥の部屋の一部を隠して遠近感を強めます。

◆おすすめ間仕切り②:背板のない「間仕切り収納棚」
収納棚にインパクトのあるものを置いたりやわらかい光で照らしたりすること、棚の奥の空間に意識が向きにくくなります。収納棚に物を置きすぎないよう注意してください。

とにかく予算を抑えたいなら、「カーテン」「自立式パーテーション」のDIYがおすすめ

予算を押さえたいなら、家にある物や100円グッズを使う方法を検討しましょう。限りなく0円に近づけることができます。

◆おすすめ間仕切り①:シーツを「カーテン」の代わりにする
予算300円。まつり縫いのためにミシンがけする必要もなくて一石二鳥。

◆おすすめ間仕切り②:ハンガーラックで「自立式パーテーション」を作る
予算0〜2,000円。使っていないハンガーラックに布をかけて洗濯バサミで留めるだけ。ラックはディスカウントショップで購入することもできます。

プライベート空間をつくりたいなら「つっぱりパーテーション」「間仕切り戸」のDIYがおすすめ

つづいて紹介するのは、プライベート空間を作るDIYの方法。本格的なものを作るには予算や時間、さらにはDIYの技術が必要ですが、素材を工夫すれば、リフォーム無しで視線・音・光を遮って密室に近づけることができます。

◆おすすめ間仕切り①:「つっぱりパーテンション」に遮音材を使う
音までしっかり遮りたい人におすすめの方法。楽器演奏や音楽鑑賞の音を軽減してくれる防音壁もDIYで作れます。腕に自信のある人は、フレームの中に遮音材を入れて間仕切り壁を自作してみてはいかが。簡易的な防音であれば、市販のパーテーションに遮音パネルやシートを貼るだけでもOKです。

◆おすすめ間仕切り②:木製の「上吊りタイプの間仕切り戸」
区切った空間を個室のように使いたい人向き。戸の下に隙間ができるため完全なプライベート空間にはなりませんが、新しい部屋をひとつ作ることが可能です。光や音を通しにくい木戸がおすすめ。

狭い部屋を仕切りたいなら「壁や床の色」「ボックス」で間仕切りを

例えば部屋の一角を小さな書斎にするなど、ほんの少しだけ区切る場合は、ボリュームが出やすいカーテンや圧迫感があるパーテーション系は避け、壁や床の色に変化をつけたり、小さなボックスを置く方法がおすすめです。

◆おすすめ間仕切り①:「壁や床の色」で空間に差をつける
最もスペースを狭めない方法。壁用マスキングテープは100円ショップでも購入できます。

◆おすすめ間仕切り②:小さな「ボックス」を間仕切りにする
背が低くてコンパクトな収納棚なら邪魔にならず移動も可能。コンパクトな2段式のカラーボックスの裏板を抜いて2つ重ねてみてはいかが?

部屋の間仕切りDIYするときに覚えておきたいこと

今では「DIY女子」という言葉があるほど女性にもDo It Yourselfが根付いてきましたが、世の中にはネジまわしすら持っていない女性もまだまだいるはず。そんなDIY初心者さんでも間仕切りを自作できるよう、DIYのコツを紹介します。

コツ1「間仕切りDIYの前に、具体的な完成図を描く」

理想の間仕切りを絵に起こし、サイズ、色などの具体的な情報を書き入れていきます。サイズに関しては適当ではなく、新聞紙などを間仕切りに見立てて正しく採寸すること。色や材料の見本となる写真をつけるとイメージしやすくなります。

◆サイズについて
縦、横、厚みの他、脚を付ける場合は脚のサイズまで想定。自立式パーテーションは安定して立つか否かを計算式等で確認する必要があります。

◆色について
他のインテリアや家具とのバランスを重視。間仕切りに接するアイテム(床、壁、家具など)と色味を揃えると、圧迫感や存在感を抑えられます。

◆材料について
同じように見えるものでも触り心地や価格はバラバラ。特徴や予算を踏まえて、何を使うか決めましょう。

コツ2「どこから自分でDIYするか見極める」

木を切ったりヤスリをかけたり、一から十まですべて自分で行うこともできますが、作業時間や予算のことを考えると堅実的ではないかも…。まずは、欲しい間仕切りを自分で作れるかどうかを考えて見ましょう。

◆ベースから自作
低予算で自分好みの間仕切りを設置したい人におすすめ。ただし、初心者の場合はクオリティや耐久性がやや不安…。DIYが得意な家族や友人に手伝ってもらいましょう。

◆既製品を使う
例えば、箱をいくつか購入して間仕切り収納棚に作り変えるなど、デコレーションやアレンジで自分らしく手を加えたい人におすすめ。物によっては一から製作するよりもリーズナブルにできることも。

◆完成品を買う
時間とお金をかけずに仕切りたい人におすすめ。大型のホームファニシングストアなら、デザイン、サイズ、素材の異なるさまざまな間仕切りがリーズナブルな価格で手に入ります。設置は基本的にセルフです。

◆オーダーメイドする
ぴったりサイズの丈夫な間仕切りが欲しい人におすすめ。木工所などの業者に間仕切りの製作を依頼します。設計図だけで対応してくれる場合もありますが、業者に直接、設置予定の場所を確認・採寸してもらったほうが◎。

◆リフォームする
半永久的に間仕切りを設置したい人におすすめ。費用はかかりますが、破損や倒壊の心配が少なく、防音などの機能を取り入れることも可能。迷ったときは、一度相談してみるといいかもしれません。

DIYするか、依頼するか…。悩んだときは、以下の4つをじっくり確認することで、自ずと答えが見えてくるかもしれません。
□ 技量や作業にかかる時間を客観的に判断する
□ ホームセンターに行って、DIYに必要な材料と道具をすべて確認する
□ 複数の業者に見積もりを出してもらって、DIY費用と比較する
□ 予算、機能性、デザイン性、耐久性、安全性など何を最優先事項にするか再確認する

コツ3「失敗したらすぐにやり直す」

DIYのコツは、失敗したときに問題点を見つけて潔く作り直すこと。どんどん作って、どんどん失敗して、DIYの腕を磨きましょう。また、難しい作業をするときは上級者やプロにアドバイスを求めることも大切です。
見せたくないものを隠したり新しいスペースを作ったり、空間を仕切るだけでまるで自分の家ではないような新鮮な気分になれるもの。間仕切りは部屋だけでなく気持ちまですっきりと整理してくれるアイテムなのかもしれません。用途にあわせて自分にぴったりの間仕切りをDIYしましょう。

photo / Shutterstock

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