組み合わせで一点モノを生む。シンプルなのに個性的な「STORE」の洋服

「STORE」の洋服を初めて見たのは都内のミュージアムショップでした。色の組み合わせが一枚ずつ違う、だまし絵をモチーフにした不思議なTシャツ。よく見るとTシャツを上下に切って縫い合わせてある!すごいアイディアだと思いました。まさに唯一無二のファッションブランド「STORE」のご紹介です。
 鍛冶 紀子

「STORE」のルビンのつぼ

わたしが初めて見た「STORE」の洋服で「STORE」の名を世に広めるきっかけともなった「ルビンT-シャツ」。ひとつの壷にも、向き合った二人の顔にも見える「ルビンのつぼ」をモチーフにしています。上下に切って縫い合わせるという妙はもちろん、モチーフ選びの視点もユニーク。

「STORE」の家

「STORE」のプロダクトの中でも、特に“組み合わせることの楽しさ”を教えてくれるのが、この「家シリーズ」。自分の好きな色の屋根と壁を選んで、自分だけの家を建てることができます。キッズサイズもあるので、子供に自由に家を建てさせるのもよいかも。

「STORE」のボーダー

「STORE」の代表作のひとつに「ボーダーシリーズ」があります。さまざまな色の生地をパーツ別に切って、縫い合わせることでボーダーを生み出しています。その色合わせは無限大で、代表の國時さん曰く「配色は全て一点モノ」!シャツのほかワンピースもあります。

「STORE」のチェック

「STORE」のガールズライン。オリジナル生地を使った「タイルチェックシリーズ」。生地はたて糸とよこ糸の組み合せを変化させて織っているので、切り取る場所によって配色が異なります。ワンピースのほか、Vネックのブラウスも。

「STORE」の拠点は西荻窪

「STORE」は国内外問わず積極的に行商を行っているほか、全国各地に取り扱い店がありますが、拠点となるショップ件アトリエは西荻窪にあります。2016年2月には2Fにコーヒースタンド付きの展示スペース「HATOBA」をオープン。こちらも取材させていただいたので、後日ご紹介いたします!

ひとこと編集後記

おじゃましたこの日は、金沢21世紀美術館のミュージアムショップで発表される新作の家T-シャツ「ボタニカルハウス」の制作まっただ中でした。上下に切ったTシャツを一点ずつ待ち針で留めて縫い上げていく。「STORE」の洋服はこうした手間を経て仕上げられています。

シンプルだけど個性的。量産品なのに一点モノ。相反するものを共存させながら、独自のスタンスで歩み続ける「STORE」に今後も注目です。

photo / 鍛冶紀子・STORE

「STORE」
〒167-0042
東京都杉並区西荻北5-7-19 HATOBA CMA
TEL:03-3397-1791
営業時間:12時〜19時(月曜日・火曜日定休)

http://www.storestore.net/

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