家族のそばで時を刻む、一生ものの「無垢材の家具」をオーダーしよう

住むところが変わったり、家族が増えたり。家具を新しくしたいと思うのは、そういうタイミングですよね。できれば間に合わせではなく、一生大切に使う家具がいい、そう思いませんか。くらしにぴったり合うものが欲しい…。そこで、無垢材の家具のオーダーに応えている立野木材工芸にお話をうかがいました!
 佐藤 紀子

無垢材使用の家具づくり

じつは昨年、優しいフォルムで使い勝手のよい「BENCA」シリーズをデビューさせたのが立野木材工芸。この「BENCA」シリーズは女性を中心にじわじわと人気が広がっています。

もともとは材木店としてスタートしたそうですが、しだいに家具を手がけるようになり、いまは無垢材をつかった家具づくりが中心。こちらの家具は受注生産、つまりオーダーが入ってからつくり始めるオーダーメイドです。工場内はいつもフル稼働のよう。人気の理由はどこにあるのでしょうか。

立野木材工芸がある福岡県大川市は、造船加工業が発展した土地で多くの船大工さんがいたので、その技術を受け継いでいるのだそう。「とくにきっちりつくり上げる箱物家具は得意なんですよ」と企画マネージャーの立野幸恵さん。高い技術力があるから安心してお任せできるんですね。もちろん、技術力だけでなく、タイプの違うデザインのラインナップがあるからこそ、多くの人に支持されているのだと思います。

立野木材工芸では、「それぞれのライフスタイルに合わせた家具をつくりたい」という想いから、お客様とじっくり話してから家具づくりをスタートするそうです。部屋の雰囲気などに合わせて木の種類やソファの張地を選ぶのはもちろんですが、家族構成や暮らし方などに合わせてオーダーすることもできます。

たとえば「LiageⅡ」シリーズのリビングテーブルにはひき出しがついていますが、1杯から2杯へ、また深さも変更可能です。脚の長さもオーダーできるので、ちょっとくらい体格のよい家族がいても大丈夫! また樹種も、色が濃いめのウォールナット、明るめのナラ、赤みのあるブラックチェリーの3種から選べます。もちろん天板の大きさの変更も可能。

「CLANK」は都会的で端正な印象のシリーズ。ひき出しつきのキャビネットは収納力も抜群。見せる収納をしてみたくなります。マーブルチョコのような座面のスツールもかわいい。木部は2樹種から選べるので座面との色の組み合わせに悩みそうです。

「Comune」のカウンターデスクは、家族が並んで読み書きできるスペースが欲しいという声から生まれた家具。両サイドは収納ボックスにするか2本脚にするかを選べます。
あるお宅では、両サイドを収納ボックスにして、椅子を2脚置き、兄弟の勉強机として活用されていたとか。部屋の広さに合わせて幅をオーダーできます。

どの家具をどこでどんなふうに使うかを考え始めると、新しい暮らしがますます楽しみになりそう。

家族といっしょに歴史を刻む家具

無垢材というと、手触りはいいけど傷つくのが心配…という声が聞こえてきそうです。
「確かに傷はつくのは避けられませんけど、たとえばダイニングテーブルなら、気になる傷や汚れはサンドペーパーをかければほとんど取れてしまいますし、半年に一度オイルを塗るなどすれば艶が戻っていい状態を保てます。当社ではそういうお手入れも承っています。ベテラン職人の手にかかるとまるで新品のようになるので、私たちもびっくりしますよ」

「ダイニングテーブルについた傷は、それだけご家族がそのテーブルを囲んでいるということですし、ご家族の中心にあるということです。私たちにとってこれほど嬉しいことはありません」といいます。
大きい傷はさすがに直りませんが、「これって、あのとき…」と家族の歴史に想いを馳せるモノと考えればいいのかもしれません。

オーダーメイドで仕上げられた家具は、どれも職人さんがていねいに仕上げたもの。手触りがなめらかで気持ちよく、ずっとふれていたくなる感じです。木の風合いがいきていて温もりのある無垢材の家具なら、思いきり使って暮らしになじませ、一緒に人生を歩んでいける、そんな気がします。

photo / 立野木材、佐藤紀子

立野木材工芸
福岡県大川市大字向島726
TEL 0944-87-2140

http://www.tatenomokuzai.info/

※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
内容について運営スタッフに連絡

関連キーワード

おすすめ記事

関連特集