小さな部屋を「もっと広く使う方法」とは?ワンルームのレイアウト・インテリア実例
ワンルームは、小さな空間だけに部屋を広く見せるのは難しいもの。ですが、家具のレイアウトなどを工夫することで開放感のある空間をつくることはできます。今回は、小さな部屋をより広々と使うことのできる、ワンルームのレイアウト・インテリア術をご紹介します。
- 2022.10.10
- ライフスタイル
手狭な「ワンルーム」をもっと広く使うには?
内見のときには広く感じたワンルームの部屋。家具やモノを置いたら、あっという間に狭くなった…という経験は誰しも思いあたるのではないでしょうか。そして次第に、モノが多くなればなるほど、ワンルームの部屋は狭く感じられます。狭いと圧迫感があり、くつろげない…そうお悩みの人も多いことでしょう。
暮らすための役割だった家が、近ごろはリモートワークの場としても使われるようになり「職住融合」が求められています。そのためリモートワークのためのスペースを作る必要も出てきたことで、ますます手狭に。そんな小さなワンルームををできるだけ広く見せるためには、レイアウトやインテリアを少し工夫してみることで印象が変わってくるかもしれません。
それでは、広々と使えるワンルームをつくるポイントをご紹介します。
暮らすための役割だった家が、近ごろはリモートワークの場としても使われるようになり「職住融合」が求められています。そのためリモートワークのためのスペースを作る必要も出てきたことで、ますます手狭に。そんな小さなワンルームををできるだけ広く見せるためには、レイアウトやインテリアを少し工夫してみることで印象が変わってくるかもしれません。
それでは、広々と使えるワンルームをつくるポイントをご紹介します。
ワンルームが広く使えるレイアウトのポイント
1:家具を端に寄せて床を多く見せる
ワンルームに多い細長い「縦長の間取り」も、家具を壁側に寄せることで広々と見せることができます。こちらの部屋は、手前にキッチン、奥にワークスペースやリビングを設けています。大型家具を左に寄せているので、フローリングが多く見えすっきりとした印象を与えていますね。
こちらの部屋は、ソファを左端に、ベッドを奥の窓側に寄せて中央を大きく開けたレイアウト。高さの低い家具を選ぶことで、空間が広く見えて開放感があります。
床を多く見せることはもちろん、家具選びにもひと工夫。こちらの部屋のように、オープンな空間をゾーニングする「間仕切り棚」も背板のないタイプを選ぶと、圧迫感を抑えながらほどよく開放感を演出します。
こちらの部屋では、リモートワーク時に使うワークデスクを壁際に寄せています。視界にモノが入らないので、集中しやすいレイアウト。パソコン・周辺機器は部屋から浮いてしまいがちですが、内装の色が白基調であり、デスク周りのインテリアがすっきりとしているため、ナチュラルな部屋の雰囲気になじんでいます。
少し変則的な家具レイアウトが目を惹くワンルームの部屋。正方形のテーブルや奥行きのあるデスク、ソファを置くとどうしても場所を取るため、写真のようにスリムで比較的背の低い家具でまとめることも部屋を広く見せるポイントです。
ソファで緩やかにゾーニングしてカウンターデスクを配置しているため、床が多く見えています。ベランダへの動線がすっきりとしているのも開放感を生み出しているポイントです。
ソファで緩やかにゾーニングしてカウンターデスクを配置しているため、床が多く見えています。ベランダへの動線がすっきりとしているのも開放感を生み出しているポイントです。
2:手前に低い家具、奥に背の高い家具や大きな家具を置く
狭い部屋に開放感を生み出すテクニックのひとつが、入り口から見て手前に背もたれの低いチェアや、腰よりも下の高さのデスクなど「低めの家具」を、奥にはハイチェストなどの背の高い家具やベッドといった大きな家具をレイアウトすること。縦長のワンルームもより広く見せることができます。
こちらの部屋では、奥に大型家具であるベッドを配置しています。手前のソファコーナーは低めの家具で揃えているため、大型家具を置いても圧迫感を与えません。
ワンルームでも広く見えるインテリアのポイント
1:モノを減らしてすっきりさせる
こちらは、ワンルームのなかでも面積が広いタイプの部屋。部屋が広くなるとつい家具をたくさん置きたくなってしまうものですが、「広々と見せる」ことをめざすなら必要最低限の数に絞ることがポイントになります。
こちらの部屋では、背の高い家具を置かない、写真のチェアや奥のオープンラックのように軽やかでスリムな家具を取り入れる、色数を絞るなどの工夫によって、より広さを感じさせています。
こちらの部屋では、背の高い家具を置かない、写真のチェアや奥のオープンラックのように軽やかでスリムな家具を取り入れる、色数を絞るなどの工夫によって、より広さを感じさせています。
こちらは、本が主役の部屋。床に積まれた大量の本が目を惹きますが、本以外のモノは厳選されているため、すっきりとした印象を与えます。「これだけは減らしたくない」というモノがあれば、それらを主役にして部屋の構成を検討すると部屋づくりがスムーズに。
たとえば、こちらの部屋のように本をたくさん置きたい場合は、壁面に大型の本棚を設置して本がすっきりと収納できる環境づくりから始めてみましょう。主役が整ったうえで、必要最低限の家具に絞り端を埋めるようにレイアウトしていけば、広く見せながら自分らしいお気に入りのワンルームに仕上がることでしょう。
たとえば、こちらの部屋のように本をたくさん置きたい場合は、壁面に大型の本棚を設置して本がすっきりと収納できる環境づくりから始めてみましょう。主役が整ったうえで、必要最低限の家具に絞り端を埋めるようにレイアウトしていけば、広く見せながら自分らしいお気に入りのワンルームに仕上がることでしょう。
2:白×木目の明るい色合いでまとめる
色数を絞ると、空間自体がすっきりとした印象になり部屋が広く見えることも。こちらの部屋では、白を基調に、明るい木目を合わせてシンプルナチュラルに仕上げています。白は空間に広がりをもたらす「膨張色」と言われています。色の効果を使うことによって、より空間を広く見せることができます。
白×木目だけでは少し単調に感じられる場合は、1色アクセントになるカラーを入れるのもおすすめです。こちらの部屋では、全体に馴染むグレーをグラデーションカラーで取り入れています。
ライトグレー、チャコールグレーなど色の濃淡を取り入れると、統一感はありつつも奥行きのあるインテリアを楽しめます。
ライトグレー、チャコールグレーなど色の濃淡を取り入れると、統一感はありつつも奥行きのあるインテリアを楽しめます。
3:圧迫感を軽減する低い家具を取り入れる
先ほども触れましたが、部屋の家具を低めで揃えると、圧迫感のない広々とした部屋をつくることができます。腰よりも下くらいの高さを目安に、家具を選んでみてはいかがでしょうか。
ベッドなどの大型家具は、部屋を狭く見せてしまいがち。ですが、ローベッドならその印象は変わってきます。こちらの部屋は、ワンルームにクイーンサイズのベッドを置いていますが、パレットの上にマットレスを乗せて全体を低く抑えているので狭さを感じさせません。
小さな部屋も工夫次第で広く感じられる
ワンルームという小さな部屋の使い方によって、実際の面積よりも広く感じさせることはできます。今回ご紹介したポイントもご参考に、あなたも自分らしく開放感のある部屋をつくってみてはいかがでしょうか。
<監修・記事執筆>
伊野 奈緒美
リフォームスタイリスト3級
カラーコーディネーター2級
文部科学省後援 リビングスタイリスト1級 取得
※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
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