電子レンジ、オーブン、食洗機で使える。食卓をかわいく彩るポーリッシュポタリー

植物や動物の絵柄が美しく施されたポーリッシュポタリー。その名のとおり、ポーランドを代表する陶器として、アメリカやヨーロッパで根強い人気をほこります。華やかな見た目にもかかわらず、日常使いできる丈夫さ、使い勝手のよさで世界中の人々に愛される、ポーリッシュポタリーをご紹介します。
 やぎこ

ポーリッシュポタリーとは

ポーランドの南西部に位置する小さな町、ボレスワヴィエツ。カラフルな街並みがすてきなこの町では、良質な陶土がとれることにより、古くから陶器の製造が行われてきました。

「ボレスワヴィエツ陶器」ともよばれるポーリッシュポタリーの特徴のひとつは、海綿やウレタンのスポンジを使ったスタンプによる絵付け。ひとつひとつ手作業で、細かな柄が施されていきます。職人が筆で描く器も、アートのような美しさで人気です。

工房の様子をのぞいてみると…。かわいい窯では、成形後の素焼きが行われています。じっくりと焼くことで強度が高まり、絵付けがスムーズになるのだとか。素焼きのあとは、いよいよ絵付け。職人の手で丁寧にスタンプ模様がつけられていきます。

定番の絵柄はピーコックアイ、モスキート

スタンプで陶器全体に絵付けするという技法により生まれたのが、幾何学的なデザイン。孔雀の羽根についた目玉のような模様が印象的なピーコックアイ(左)、丸に緑色の蚊のような模様を組み合わせたモスキート(右)です。深みのある紺色を基調に、赤、緑を配した幾何学模様はシンプルで美しく、ポーリッシュポタリーの代表的なパターンとして受け継がれてきました。藍色にも似た色みは和食器とも相性よく、日本の食卓にもすんなりなじんでくれます。

スタンプ絵付けという発明により、飛躍的に発展したポーリッシュポタリー。最近はハート柄や車をモチーフにしたポップなデザインも増えているのだとか。伝統柄に、現代的な柄。多種多様なデザインもポーリッシュポタリーの魅力のひとつです。

絵筆やスタンプで描かれる、美しい絵柄

絵画のようなアーティスティックなデザインは、熟練の職人がスタンプと絵筆で仕上げたもので、アート柄とよばれます。茶色の大きな花に黄色の小花や深い青の葉が彩りを添える美しい絵柄(左)は、1枚でも十分な存在感。同じシリーズで揃えれば、おうちパーティでも大活躍してくれそう。

人気の植物柄(右)。全面に草花が描かれたプレート、鮮やかな花がリースのように縁まわりを彩るプレートなど、種類もさまざま。どこかレトロで可愛らしく、あたたかみを感じるのはどのデザインにも共通している特徴で、まったく異なる絵柄同士を同じ食卓に並べても、不思議と調和します。

美味しい食卓の作り方

1色で描かれた植物模様の端正な絵柄は、サラダや主菜、パスタなど、どんな料理にも合う万能選手。縁まわりにぐるりと入った模様の効果で、器の真ん中に自然と視線が集まり、料理がより印象的に映えます。高さを意識して立体的に盛り付けるのがポイントです。

片側半分に花が描かれた器は、ワンプレートとして使うのにもおすすめ。華やかさとシックな雰囲気をあわせ持つ茶色の大きな花が、お皿の上の料理をおしゃれにまとめあげます。

オーブンで使えるポーリッシュポタリー。オーバルやスクエアのオーブン皿のほか、マフィン型、パウンド型なども作られています。焼きたてをそのまま食卓に出せば、まるでおうちカフェのよう。

ポーリッシュポタリーが楽しめるカフェ

おしゃれで使いやすいポーリッシュポタリー。ピグマリオン商會(愛知・名古屋)のオンラインショップでは、現地から買い付けたさまざまなアイテムが揃います。実店舗は第2週以降の金・土・日曜にオープン。併設したカフェ(ポーラン堂)では使い心地を実際に試すことができます。詳しくはWebまたはInstagram(@pygmalionshokai)でご確認くださいね。

photo / ピグマリオン商會

ポーランド食器と雑貨とカフェ
ピグマリオン商會/ポーラン堂
名古屋市千種区内山1-6-11
営業時間:11:00~17:00(土曜は13:00〜)
営業日:第2週以降の金・土・日曜(Webでご確認ください)

https://pygmalionshokai.com

※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
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