色鮮やかな絵柄に、やさしさや遊び心があふれる。「kata kata」の手ぬぐいのある暮らし

松永武さんと高井知絵さんのご夫婦が、様々な染めの技法でテキスタイルアイテムを生み出している「kata kata(カタカタ)」。生き物や風景など、くっきりと色鮮やかでいてやさしげな絵柄は、私たちを自然と笑顔にしてくれます。日々活躍してくれる手ぬぐいの使い方もご紹介するので、ぜひチェックしてください。
 ゆりか

さまざまな染めの技法でオリジナルアイテムを作るユニット

「kata kata(カタカタ)」は、松永武さんと高井知絵さんご夫婦による染め物のユニットです。日本に古くから伝わる型染めや、多くの手ぬぐいに用いられる注染(ちゅうせん)のほか、プリントなどでオリジナルの布小物を制作しています。とくに種類が豊富なのは手ぬぐいです。

一目で惹かれる独特なモチーフや色、遊び心あるデザイン

絵柄のモチーフとなるのは、幼い頃に見た風景から、暮らしの中のふとした瞬間まで。動物や昆虫、植物も多く取り上げられており、どれも生き生きして見えます。なかには、こうした雑貨などの模様には採用されにくい生き物も。
例えば写真左は「アリジゴク」。穴に落ちてしまったアリはどうなるの…とちょっとハラハラする瞬間です。写真右の「おおかみ森」では、オオカミとほかの動物たちが共存する森の様子が描かれています。

動物たちがどんなことを考えて過ごしているのか想像し、物語を頭に巡らせながら作られているというこうした絵柄。お2人の動物に対するやさしさが伝わってくるとともに、絵本のワンシーンを見ているようなワクワクとした気持ちにさせてくれます。

アリジゴク 黄×赤/おおかみ森 青 各1,600円(税別)

そして目を引くのは、明るく、深みも感じさせる色。同じ絵柄で異なる色に染めた数種類が展開されているものもあり、それぞれで印象が変わります。
例えばこちらのニワトリを描いた2枚。左からは、朝日が差し始めた爽やかな気候の朝が想像できます。対して右は、強い太陽の明かりに包まれた、もしくは秋の紅葉のなかで鳴くニワトリでしょうか。受け取る人によってさまざまな物語が広がっていきそうです。

これまで15年ほど活動を続けてきたkata kataには、色ネタ帳というものができてきているのだそう。「過去のあの柄に使ったあの色がよかった」と見返して再現することもあれば、「これまでに使っていない色を出そう」と新たな挑戦をすることも。ぐっと引き寄せられるような色は、長く制作を続けてきたからこそ生まれるものなのです。

ニワトリ青/赤 各1,600円(税別)

1枚の手ぬぐいを手にしたら、ぜひじっくりと全体を見てみてください。遊び心があふれた仕掛けが潜んでいるかもしれません。こちらの手ぬぐいは「サーカステント」。写真右上のように折りたたむと、まるでテントのような形に。そして開いて中をのぞいてみると、団員達が楽しく踊っている様子が現れるのです。ほかにも、とある動物たちの集団のなかに意外な動物が混ざっている…といった絵柄の手ぬぐいがありますよ。

これらは、お2人が対面で販売する際、お客さんとの会話の糸口がほしいという想いからできたアイデアなのだとか。手にした人も、クスリと笑顔になり、身近な人に「見てみて」と話しかけたくなるアイテムとなっています。

サーカステント 1,600円(税別)

お気に入りの絵柄を家や外出先で楽しんで

手ぬぐいと言えば、さまざまな使い方ができるのも大きな魅力。
ふきんやタオルと同じ感覚で手やお皿を拭くのはもちろん、テーブルクロスやランチョンマット代わりにすれば食卓がパッと明るくなります。

食卓以外にも、リビングや寝室に置いてあるもののホコリ除けや目隠しにすれば、お気に入りの絵柄がインテリアのポイントに。
また、少しだけ手を加えてあずま袋を作れば、小さなバッグやポーチ感覚でお出掛けにも持ち歩けます。

通常の1/2サイズの手ぬぐいもあります。ハーフサイズに合わせて考えられた絵柄は切手のデザインのようでまた新鮮。
コンパクトなのでお弁当などが包みやすく、たたんだときも薄くてかさばらないのでポケットに入れやすいのもうれしいところ。両面ともきれいに染まっているので裏地が見えたときもおしゃれで、気分が上がりそう。

バッグや文房具、器などの日用品も

kata kataにはほかにも、丈夫なナイロン生地にプリントをしたエコバッグや、色鮮やかなグリーティングカードなどがあります。ほかのメーカーさんとのコラボレーションアイテムも豊富で、布だけにとどまらず器などの日用品も展開されていますよ。

アイテムは東京都調布市のアトリエショップやイベントを中心に販売されており、取り扱い店舗でも購入することができます。眺めるたびに楽しい気持ちにしてくれるkata kataの手ぬぐいなどを、あなたの暮らしにも取り入れてみてはいかがでしょうか?

photo / kata kata

kata kata(カタカタ)

アトリエショップ
東京都調布市西つつじヶ丘4-23-35号棟 神代団地商店街104
TEL:042-444-8438
営業時間:11 : 00〜18 : 00
定休日:月・火

https://kata-kata04.com/

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