こだわりの革と手仕事から生み出される。「maumvillage」の秋色革バッグ&小物

秋が近づくと、茶やカーキなどのカラーを身に着けたくなるもの。そこに合わせたいのは上質な革小物です。おすすめは「maumvillage(マウンヴィレッジ)」のアイテム。キャメル・赤茶・オリーブといった深みのある色の牛革で仕立てられるバッグや小物は、細部にまでこだわりが感じられるものばかりです。
 ゆりか

細部にこだわりが光る、秋色の革小物

自然の風景や、長く使われてきた古いものなどから着想を得ながら、暮らしの道具に徹した革のアイテムを生み出す「maumvillage(マウンヴィレッジ)」。独学で革製品の制作を学んだ城山聡さんが、すべてを手縫いで行っています。

素材には、イタリア・トスカーナ地方原産の植物タンニン鞣(なめ)しの牛革を使用。植物タンニン鞣しとは、動物の皮を革に加工する際に植物のタンニン(渋)を用いる方法で、自然な風合いが感じられるのが特徴。元々生き物であったことの証といえる皮のキズや血筋、シワなど、素材の個性を楽しむため、あえてそれ以上は手を加えないのだそう。オイルを含んでいて手触りがよい革は経年変化しやすいので、使い込むほどにさらに味わいが深くなります。

maumvillageの革のカラーバリエーションはキャメル、赤茶、オリーブの3色で、あたたかく深みのある色味が秋の装いにぴったり。キャメルは植物性のオイルで仕上げたオイルレザー。3色の中で一番こしがあります。赤茶は、オイルレザーよりもさらにオイル量が多いプルアップレザーを採用。少しムラのあるビンテージのような風合いと、滑らかな手触りが楽しめます。オリーブは動物性オイルをたっぷり使うバケッタ製法仕上げ。城山さん曰く「ほかの2色に比べてジューシーな仕上がり」なのだそう。
一つひとつのアイテムのデザインは「日々使い続けることで完成するよう、少しだけ『余白』や『間』を持たせるよう意識している」という、飾らないシンプルなもの。このシンプルなデザインを支えているのが、手縫いの工程。繊細なステッチが美しい曲線を生み出しています。機能面も考えられていて、使えば使うほどに愛着が増していく。そんなこだわりを感じられるアイテムが揃っています。

お出かけの相棒にしたい、ちょうどよいサイズ感のバッグ

コロンとしたフォルムと、さりげなく施されたハンドステッチがかわいらしいトートバッグ「Slope」。高さ16.5cm、横幅26cmとコンパクトでも、マチが11cmあってゆったりしていて、見た目以上の収納力。長財布やスマートフォンはもちろん、500mlのペットボトルも横にすればすっぽり収まります。
金具は一切使われておらず、革バッグで最初に壊れやすいといわれている内張りもありません。持ってみると想像以上に軽く、お出かけのたびに自然と手が伸びるバッグになります。

手に荷物を持ちたくないという方におすすめなのが、ショルダーバッグ「Heso」。丸みのある形がやさしい雰囲気で、留め具の真鍮がさりげないアクセントに。高さ22cm、横幅25.5cmの小さすぎず大きすぎないサイズ感で、マチも7.5cmあり、長財布やスマートフォン・小さなポーチを入れても少し余裕があります。背面には10×19cmのポケットがあり、すぐに取り出したいパスケースなどを入れるのに便利です。

かわいくて使いやすいポーチやティッシュケースも

バッグに入れて一緒に持ち歩きたい小物もいろいろあります。
シンプルなデザインなのに作り手のこだわりがしっかりと感じられるポーチ「Bahana」。側面の美しいステッチと、革を内側で縫い合わせる内縫いで作られたふっくらとしたマチ。そして取り出し口と底の緩やかな曲線が、柔らかな印象をもたらしています。さらに、ファスナーの金具は1930~1940年代頃に使われていたパーツを再現したもので、どこか風格が感じられます。
高さ11.5cm、横幅17.5cm。イヤホンや充電コード、ミントタブレット、絆創膏、リップクリームなど、そのままではバッグに収納しにくいアイテムをひとまとめにできますよ。

空の状態でもぷくっと浮き上がった立体的なフォルムが印象的なティッシュケース「Maki」。量が少なくなると、バッグの中でくしゃっとつぶれてしまいがちな、ポケットティッシュも、最後の1枚まで使えるという優れもの。側面の長辺はポーチの底と同じ内縫いで、短辺は革の断面が見える外縫い。さらに取り出し口にはランニングステッチを施して、ひとつのアイテムでもさまざまな表情が楽しめる凝ったデザイン性も魅力です。

味わい深い革製品を手にしよう

maumvillageの公式サイトやブログには、ご紹介したアイテム以外にも財布や名刺ケース、コースターなどさまざまなアイテムが紹介されていて、メールでのオーダーが可能。イベント出展時には実物に触れながら購入することができます。実際に城山さんが使い続けることで味わいを増したアイテムも見られますよ。
直近では、9月28日(土)、29日(日)に岩手県の小岩井農場アカマツの森で行われるCRAFT秋市へ、11月16(土)、17(日)に埼玉県航空記念公園で開催予定の暮らすトコロマーケットへ出展予定とのこと。お近くの方はぜひ足を運んでみてくださいね。

photo / maumvillage

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