自然の造形美をアクセサリーに
植物や気象など、日常の中で出会える自然物の美しさをモチーフにしたアクセサリーを制作するブランド「Nakamura Nazuki(ナカムラナヅキ)」。主にシルバーや真鍮などの金属を用いたアイテムを展開しています。
「アクセサリーを作り始めた当初から、気がついたら植物をモチーフにしていました」と話すのは、作家の中村なづきさん。その繊細な作品は、イメージの成型、型を用いた鋳造、手作業で細かな造作を仕上げていく彫金といった、いくつもの工程を経て生み出されています。
「アクセサリーを作り始めた当初から、気がついたら植物をモチーフにしていました」と話すのは、作家の中村なづきさん。その繊細な作品は、イメージの成型、型を用いた鋳造、手作業で細かな造作を仕上げていく彫金といった、いくつもの工程を経て生み出されています。
愛らしい草木や花をかたどった「Plants(プランツ)」
Nakamura Nazukiの原点であり、代表作ともなっているのが「Plants」のシリーズ。シロツメクサやキンモクセイ、ヒナゲシ、ハス、ミモザなど、私たちの暮らしのすぐそばにある身近な植物をモチーフとしています。
中でもシロツメクサは、改良のためのリモデルを行いつつ初期からずっと作り続けている、思い入れのある作品なのだそう。「花びらの一枚一枚を手作業で仕上げていくので、実はよく見るとひとつずつ表情が違うんですよ」。(中村さん)
写真左/シロツメクサのピアス、ブローチ(シルバー)
写真右/キンモクセイのブローチ(真鍮)
中でもシロツメクサは、改良のためのリモデルを行いつつ初期からずっと作り続けている、思い入れのある作品なのだそう。「花びらの一枚一枚を手作業で仕上げていくので、実はよく見るとひとつずつ表情が違うんですよ」。(中村さん)
写真左/シロツメクサのピアス、ブローチ(シルバー)
写真右/キンモクセイのブローチ(真鍮)
顔まわりや指先に、はなやかさを添えてくれる「Herbs(ハーブス)」
2014年の冬から制作しているのが「Herbs」のシリーズです。最初にユーカリの束のブローチを着想して、そこから他のアイテムにもイメージを広げていったのだそう。現在、ハーブの種類はローズマリー、ユーカリ、ラベンダー、ミントの4つ。それぞれにピアス、リング、ブローチ、ネックレスのデザインがあり、素材はシルバーと真鍮の2種類があります。
たとえば、ゆらゆらと耳元で揺れるピアスと、個性的だけれど品のあるリングをさりげなくセットでつけてみたり、ハーブの束のブローチを上着やワンピースの胸元に飾ってみたり。それだけで、外見だけでなく心まで、ぱっと明るくなりそうです。
写真左/左からローズマリー、ユーカリ、ラベンダーのブローチ(シルバー)
写真右/ローズマリーのネックレス、ピアス、リング、ブローチ(真鍮)
たとえば、ゆらゆらと耳元で揺れるピアスと、個性的だけれど品のあるリングをさりげなくセットでつけてみたり、ハーブの束のブローチを上着やワンピースの胸元に飾ってみたり。それだけで、外見だけでなく心まで、ぱっと明るくなりそうです。
写真左/左からローズマリー、ユーカリ、ラベンダーのブローチ(シルバー)
写真右/ローズマリーのネックレス、ピアス、リング、ブローチ(真鍮)
あたたかみある雑草が優しく揺れる、10kの「Weeds(ウィーズ)」
オオバコやノビル、ナズナなどの雑草の姿を模した「Weeds」は、10k(10金)で作られているシリーズ。品のある金の質感と、素朴な雑草の組み合わせがとても新鮮です。「10kは、私にとってはちょっと背伸びした素材と思っていて。だから素朴で身近な雑草のモチーフなら、気負いすぎず形にできて、つける人も気軽に選んでくれるのではと考えたんです」。(中村さん)
写真左/ワレモコウのネックレスとリング
写真右/オオバコのリング、ピアス
写真左/ワレモコウのネックレスとリング
写真右/オオバコのリング、ピアス
雨や氷、苔などを鉱物で表した「Minerals(ミネラルズ)」
植物以外のモチーフも手がけてみたいと思いスタートさせたという「Minerals」のシリーズは、白や緑、青などの色味を帯びた鉱物を使い分けることで、水、氷、雨、霙(みぞれ)、土、苔を表現しています。きれいにカットされた宝石ではなく、研磨される前のそのままの原石に魅力を感じ、これらの石を選んでいるのだそう。涼しげな雰囲気のアイテムですが、あえて秋冬のコーディネートに加えて、ひんやりとした季節感を添えてみるのも素敵ですね。
写真左/ミズのネックレスとピンブローチ
写真右/コケのリング、ピアス
写真左/ミズのネックレスとピンブローチ
写真右/コケのリング、ピアス
想いをこめて作りあげる「Bridal(ブライダル)」
マリッジリングのシリーズ「Bridal」は、リングの形や材質、表面の仕上げ加工を相談しながら決めるセミオーダーのスタイル。基本のフォルム3種類のほか、ショップギャラリー「poooL」とコラボレーションしたデザインがあります。
「この先何十年もずっと身につけることになる大切なリングを私に依頼してくださるのは、本当に光栄なこと。それだけに、しっかり心をこめていいものを作らなくてはと思っています」と話す中村さん。今後は、植物のデザインを取り入れた新ラインのお披露目も予定しているのだそう。
「この先何十年もずっと身につけることになる大切なリングを私に依頼してくださるのは、本当に光栄なこと。それだけに、しっかり心をこめていいものを作らなくてはと思っています」と話す中村さん。今後は、植物のデザインを取り入れた新ラインのお披露目も予定しているのだそう。
一年を通じて愛用してもらえるアクセサリーを
Nakamura Nazukiのアイテムは、全国各地での個展やグループ展で購入できるほか、東京、岩手、静岡などのセレクトショップや、poooLのオンラインショップでもお取り扱いがあります。ご紹介したほかにもコラボレーションアイテムなどが多数あり、その豊富な作品数は驚いてしまうほど。
その中から秋におすすめのアイテムをうかがってみると、「秋の植物といえば、キンモクセイやワレモコウですね。でも本当は、季節にあまりとらわれずに楽しんでもらえたらいいなと思っているんです」との答えが。そう聞いて、秋冬はニットに、春夏はリネンにと色々な素材とのコーディネートを考えてみると、思わずワクワクしてしまいます。
「まだまだ作りたいモチーフがたくさん頭に浮かんでるんです」と、生き生きとした表情で話す中村さん。アクセサリーと並行し、昨年「森岡書店」の企画展で制作した「雑草のオブジェ」の新作にも取り組んでいきたいと語るやわらかな笑顔が、とても印象的でした。
今回の作品紹介に続き、次回は中村さんがアクセサリー作家になるまでと、今のライフスタイルについてのお話をお聞きします。どうぞ、お楽しみに。
その中から秋におすすめのアイテムをうかがってみると、「秋の植物といえば、キンモクセイやワレモコウですね。でも本当は、季節にあまりとらわれずに楽しんでもらえたらいいなと思っているんです」との答えが。そう聞いて、秋冬はニットに、春夏はリネンにと色々な素材とのコーディネートを考えてみると、思わずワクワクしてしまいます。
「まだまだ作りたいモチーフがたくさん頭に浮かんでるんです」と、生き生きとした表情で話す中村さん。アクセサリーと並行し、昨年「森岡書店」の企画展で制作した「雑草のオブジェ」の新作にも取り組んでいきたいと語るやわらかな笑顔が、とても印象的でした。
今回の作品紹介に続き、次回は中村さんがアクセサリー作家になるまでと、今のライフスタイルについてのお話をお聞きします。どうぞ、お楽しみに。
photo / 谷川 慶典、Nakamura Nazuki
Nakamura Nazuki
※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
内容について運営スタッフに連絡