たった“3秒の間”でリラックス。そんな中国茶生活を始めてみませんか?「今古茶籍」<その1>

1日のうち、お茶を淹れて小休止ということが、何度かあると思います。そんな時、淹れるお茶の選択肢の中に中国茶を入れてみたらどうでしょうか? 朝起きてから夜寝るまで、中国茶と共に過ごす生活の提案です。
 reeeko

お茶を淹れて飲むことには深い意味が!?

幼い頃、一時期近所の老齢のご夫婦宅に昼間だけ預けられていたことがありました。その家では、しばしば午後になると、ご夫婦の友だちらしき人が訪ねてきて、お茶を飲みながら話をして帰っていくのです。何か用事があったわけでもなさそうなのに、ずいぶんゆっくりと楽しそうだなと子供心に思っていました。そんな「お茶を飲む」という行為には、単に水分を体に取り込むということを越えた、もっと深い意味がありそうです。そこで、渋谷区富ヶ谷にある中国茶専門店「今古茶籍(ここんちゃせき)」を訪ね、店主の簡里佳さんに中国茶の魅力や楽しみ方についてうかがいました。

お茶を飲む間の「3秒」が気分をリラックス

「今古茶籍」には、日々中国茶の茶葉を求めてさまざまなお客様が訪ねてきて、店主の簡さんとお茶を飲み、いろいろ話しながらお茶を選んでいきます。
簡さん曰く、お茶の重要性は「3秒の間」にあるとのこと。「お茶自体に人の心を落ち着かせる成分があると言うよりは、お茶を飲む動作が人の気分を調整するんです。茶碗を手に取って口に運び、お茶を飲んで元に戻すまでの3秒間。その3秒の間が人生を変えるぐらいの大きな影響力を持つのではないかと思います。しかもお茶は、他の飲み物と違って、飽きずにいくらでも飲み続けられるのもいいですね」(簡さん)。
では、朝から晩まで、一日中国茶と共に過ごすという簡さんに、その具体的な楽しみ方を教えていただきましょう。

朝はお茶の香りで気分スッキリ。夜はお茶で肌をひきしめて

お茶を淹れる際には、まず茶碗に湯を入れて温めたあと、湯を捨てて茶葉を入れ、温められた茶葉から上ってくる香りを楽しむこと。簡さんは朝一番にこれをして頭をスッキリさせるのだそう。「人は香りを感じて目覚めると、より幸福感を得られるように思います。お茶はひとつひとつ香りも異なるし、そんな違いを感じながら始める一日は、きっと良い一日になるでしょう」(簡さん)。
ちなみに、一人分の茶葉は1~1.5g程度でよいとのこと。香りを楽しんだ後は、お湯を少しずつ差しながら味わいましょう。1回のお湯の量にもよりますが、毎回少なめに入れれば、この量で2、30杯は楽しめるそうです。お仕事などで出かける方は、携帯用の蓋付きのタンブラーなどに入れて持って行くのもいいかもしれません。「夜寝る前には、最後のお茶を水の中に入れ、洗顔後の顔にパッティングして肌を引き締めるのもいいですよ。顔がスッキリします」(簡さん)。

飲んだ後の茶葉は、気軽にお料理にも

中国茶は、飲むだけではなく茶葉そのものを料理に使って食べることもできるそうです。簡単にできるものを教えていただきました。

・茶葉の豚巻き蒸し
 茶葉を豚の薄切り肉で巻いて、塩とお酒少々を振って電子レンジで数分チンする。

・茶葉の卵焼き
 普通の卵焼きに茶葉をまぜて焼くだけ。七味をふると彩りも良いアクセントに。

茶葉は食物繊維も豊富なので、整腸効果も期待できそうです。
お茶を楽しんだ後は、料理にして食べてしまう…。まさに余すところのない中国茶生活を、是非あなたもお試しください。

次回は、茶葉の種類やお茶文化の歴史について、簡さんからお話をうかがいます。

photo / reeeko

今古茶籍(ここんちゃせき)
東京都渋谷区富ヶ谷2-21-11 西建ビル 1F
03-5478-1428

井の頭線「駒場東大前駅-」徒歩7分
地下鉄千代田線「代々木公園駅-」徒歩10分
小田急線「代々木八幡駅」徒歩10分

http://www.kokonchaseki.com/

<続編の記事>
味も香りもさまざまな茶葉の宝庫。中国茶ならではの種類の差を楽しもう。「今古茶籍」<その2>

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