花粉症対策には食事が重要!症状の緩和に効果的な食べ物・花粉症を悪化させる食べ物リスト
花粉は、早い地域では1月下旬頃から飛散し始め、4月頃まで続きます。今年もすでに症状に悩まされている方も多いのではないでしょうか。症状が辛い場合、薬を飲んで症状を緩和する方がほとんどですが、実は私たちが普段口にする食べものも花粉症対策に大きく関わります。今回は花粉症に効果的な食べもの、花粉症を悪化させる食べものについて、あんしん漢方の医師、木村先生に伺いました。
- 2025.3.17
- コスメ・ビューティー
そもそも「花粉症」とは?
まずは花粉症とは何なのか、その原因は何なのかを見ていくことにしましょう。
花粉症の主な症状
花粉症は、花粉に触れることによって起こるアレルギー疾患のことで、主にアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎の症状が出ます。鼻水が出たり鼻がつまったりするので、風邪と間違えやすいのが特徴です。また、目がかゆくなったり、涙が出て目が充血したりする場合もあります。悪化すると、鼻や目の症状だけでなく、頭痛や微熱、だるさなどの症状も出るようになります。
体質によって症状が異なる?
東洋医学では体質によって花粉症の症状が異なると考え、胃腸や気・血・水(東洋医学で全身を把握する手段のひとつ )のバランスを整えて治療を行います。つまり、花粉自体が原因ではなく、その人がもつ体質や、抵抗力や免疫の弱りと花粉が引き金となって発病するという考え方です。
例えば、肝臓の機能が弱い人は全身の「気」のめぐりが滞ってしまうため、涙目、目の乾き、かゆみ、充血などの症状が見られます。また、腎臓の機能が弱い人は、血液中の老廃物や不要物のろ過・排泄が十分に行われにくいため、水のようなサラサラの鼻水が出る傾向にあります。(※1)
例えば、肝臓の機能が弱い人は全身の「気」のめぐりが滞ってしまうため、涙目、目の乾き、かゆみ、充血などの症状が見られます。また、腎臓の機能が弱い人は、血液中の老廃物や不要物のろ過・排泄が十分に行われにくいため、水のようなサラサラの鼻水が出る傾向にあります。(※1)
花粉症の70%はスギ花粉が原因
日本における花粉症の約70%は、スギ花粉症だといわれています。日本ではスギ林の面積が大きく、全国の森林の18%、国土の12%がスギ林。北海道や沖縄にはあまり見られませんが、関東や東海地方ではスギ林が多いので、スギ花粉症の人が多いのです。スギ花粉の花芽は夏から初秋にかけて育ち、10月中旬には花粉が完成します。年があけて暖かくなると開花して、花粉が一斉に飛び始めるのです。(※1)
花粉症になりやすい人はこんな人
遺伝的にアレルギー体質な人は、花粉症になりやすいといわれています。そのほか花粉症を引き起こす大きな原因となるのが、生活習慣です。「甘い物や冷たい物の摂りすぎ」「食物繊維の不足」「インスタント食品の食べすぎ」…このような食生活を送っていると、花粉症になりやすいといわれています。
また、睡眠不足や不規則な生活、ストレスも原因のひとつ。ひとつでも思い当たることがあった方は、生活習慣を見直し、規則正しい生活を心がけてみましょう。
また、睡眠不足や不規則な生活、ストレスも原因のひとつ。ひとつでも思い当たることがあった方は、生活習慣を見直し、規則正しい生活を心がけてみましょう。
花粉症対策に効果的な食べもの・花粉症を悪化させる食べ物は?
先述の通り、花粉症は食生活と大きく関わります。食事を見直すことで、症状の改善が期待できるかもしれません。ここでは花粉症対策に効果的な食べ物と、逆に花粉症を悪化させてしまう恐れのある食べ物をご紹介します。
花粉症対策に効果的な食べもの
花粉症対策には抗酸化作用がある食べ物が効果的です。次のような食材を積極的に摂るよう心がけましょう。
1.ビタミンCを含む食材
免疫機能を支え、体内の炎症を抑えてくれます。柑橘類やキウイなど、ビタミンCが多く含まれる食材を意識的に摂りましょう。
2.ビタミンDを含む食材
アレルギーを和らげ、からだの酸化ストレスを軽減する役割を持つビタミンD。緑茶やブロッコリーなどに多く含まれています。
3.発酵食品
腸内環境を整えて、免疫バランスを整えることで花粉症の症状を緩和してくれます。納豆やヨーグルト、ぬか漬けなど日々の食事に発酵食品を取り入れてみましょう。
1.ビタミンCを含む食材
免疫機能を支え、体内の炎症を抑えてくれます。柑橘類やキウイなど、ビタミンCが多く含まれる食材を意識的に摂りましょう。
2.ビタミンDを含む食材
アレルギーを和らげ、からだの酸化ストレスを軽減する役割を持つビタミンD。緑茶やブロッコリーなどに多く含まれています。
3.発酵食品
腸内環境を整えて、免疫バランスを整えることで花粉症の症状を緩和してくれます。納豆やヨーグルト、ぬか漬けなど日々の食事に発酵食品を取り入れてみましょう。
花粉症が悪化する食べもの
花粉症が悪化する食べ物には、次のようなものがあります。
1.からだを冷やすもの
アイスクリームやなまものなどのからだを冷やす食材を摂りすぎると、花粉症の諸症状を緩和しにくくなります。
2.熱をためるもの
ニンニクなどの香辛料たっぷりのもの、脂っこいもの、味の濃いものなどは、からだに熱をこもらせ、逆に炎症を起こしやすくすることも。
3.肝臓に負担をかけるもの
ケーキやアルコールなどの肝臓に負担がかかる食べものは、解毒機能が発揮されず、アレルギー反応が顕著に起きてしまいます。(※3)
1.からだを冷やすもの
アイスクリームやなまものなどのからだを冷やす食材を摂りすぎると、花粉症の諸症状を緩和しにくくなります。
2.熱をためるもの
ニンニクなどの香辛料たっぷりのもの、脂っこいもの、味の濃いものなどは、からだに熱をこもらせ、逆に炎症を起こしやすくすることも。
3.肝臓に負担をかけるもの
ケーキやアルコールなどの肝臓に負担がかかる食べものは、解毒機能が発揮されず、アレルギー反応が顕著に起きてしまいます。(※3)
花粉症には漢方薬も役立つ
花粉症には、漢方薬もおすすめです。漢方薬は自律神経を整え、体内のバランスを整える効果があります。
花粉症には、次のような働きのある漢方薬を選びましょう。
・水分循環を促し余分な水をからだから排出する
・からだを温めてバランスを整える
・自律神経を整える
花粉症には、次のような働きのある漢方薬を選びましょう。
・水分循環を促し余分な水をからだから排出する
・からだを温めてバランスを整える
・自律神経を整える
花粉症対策におすすめの漢方薬
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
体内の水分の代謝を正常にコントロールし、サラサラの鼻水や、鼻の粘膜がむくむことで起こる鼻づまり、咳、アレルギー性鼻炎にも効果が期待できます。また、からだを温めて余分な水分を排出し、水分代謝を正常にする働きがあります。
・葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
からだを温め、鼻の通りをよくすることにより、鼻づまりや副鼻腔炎などの症状を改善します。余分な水によるむくんだ鼻粘膜の炎症を緩和する働きも。
体内の水分の代謝を正常にコントロールし、サラサラの鼻水や、鼻の粘膜がむくむことで起こる鼻づまり、咳、アレルギー性鼻炎にも効果が期待できます。また、からだを温めて余分な水分を排出し、水分代謝を正常にする働きがあります。
・葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
からだを温め、鼻の通りをよくすることにより、鼻づまりや副鼻腔炎などの症状を改善します。余分な水によるむくんだ鼻粘膜の炎症を緩和する働きも。
食べものでからだの中から整えよう
食べものでからだの中から整えることで、アレルギーが起きないようにすることが大切です。今回ご紹介した食べ物を意識的に摂り、正しい生活習慣を送ることで、辛い花粉症を乗り切っていきましょう。
<参考リスト>
(※1)一鍼堂:花粉症の東洋医学解説
https://www.1sshindo.com/explanation/hay_fever.html
(※2)国立環境研究所:「ディーゼル排気による微小粒子状物質曝露がアレルギーと呼吸・循環機能に及ぼす影響」の研究から
https://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/22/10-11.html
(※3)お茶の水橋交番横クリニック:抗酸化作用のある食べ物とは?体の酸化を防ぐための食べ物・飲み物ランキングを紹介
https://ochanomizu-clinic.com/blog/antioxidant_foods/
<参考リスト>
(※1)一鍼堂:花粉症の東洋医学解説
https://www.1sshindo.com/explanation/hay_fever.html
(※2)国立環境研究所:「ディーゼル排気による微小粒子状物質曝露がアレルギーと呼吸・循環機能に及ぼす影響」の研究から
https://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/22/10-11.html
(※3)お茶の水橋交番横クリニック:抗酸化作用のある食べ物とは?体の酸化を防ぐための食べ物・飲み物ランキングを紹介
https://ochanomizu-clinic.com/blog/antioxidant_foods/
photo / Shutterstock,Unsplash,Pixabay,Photo AC
監修者
木村 眞樹子(きむら まきこ)
自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う医師。
総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。
あんしん漢方へのリンク:
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