茶畑の中で有機栽培茶を味わう。自然との共生を目指す、宮崎「サロン・ド・テ・もりもっ茶」レポート
ビューティーライフデザイナーのHALUさんが、宮崎県の有機栽培茶園「豊緑園」と、茶園に併設された「サロン・ド・テ・もりもっ茶」を訪れ、有機栽培で育てられたお茶や、地元食材を使った料理を楽しんだ様子をお届けします。
- 2024.8.10
- 旅行・お出かけ
環境の保全と自然との共生を目指す有機栽培茶園「豊緑園」
お茶といえば、日本を代表する飲み物。専門店に行かずとも、スーパーやコンビニに行けば気軽に手に入り、毎日のように口にする方も多いと思います。しかし、お茶が有機栽培かどうかを気にする方はあまりいないのではないでしょうか。
近年では、有機JAS認定を受けている農地の面積が拡大傾向にあり、特に九州の有機茶畑の面積が大きく拡大しています。今回訪れた、宮崎県新富町にある茶農園「豊緑園」もそのうちのひとつです。
宮崎空港から車で北に40分ほどの場所に位置し、自然豊かな環境で、農薬と化学肥料を使わずにお茶を育てる「豊緑園」。茶畑の周りには季節の草花が咲き、5月になると蛍が茶畑の周りを飛び交うほど、豊かな自然に囲まれています。茶畑の生態系を守るために、草取りや虫取りも手作業で、お茶の樹と自然を大切にしながら持続可能な農法で栽培しているそうです。
扉を開くとそこには新緑の絶景が。茶畑とのコントラストが特徴的なモダンな建物
そんな農園の敷地内には、お茶や加工品などが買える物販店「みどりとすずめ」と、茶畑を眺めながらお茶やお菓子をいただけるサロン「サロン・ド・テ・もりもっ茶」が併設されています。今回は、サロンでどのような体験ができるのかご紹介します。
グレーブラックのおしゃれな建物「サロン・ド・テ・もりもっ茶」の暖簾をくぐり、入口のドアを引くと、長い木製のカウンターテーブルが。大きな窓の奥に見えるのは、果てしなく広がる茶畑です。
店内にはカウンター席が8席のみ。落ち着いた空間で、茶畑を眺めながらお茶や地元の食材を使った料理をいただけます。
今回私が体験したのは、水出し緑茶と、手作りのお菓子やおつまみのペアリングコースです。ほうじ茶を含めた3〜5種類の水出し茶が、ワイングラスで提供されます。
こちらはお茶の説明と、それぞれ相性のよい食材の組み合わせが記載されたポップ。初めて体験するお茶のフードペアリングに、心が躍ります。
席に着き、ペアリングコースがスタート。
筍や春の山菜に摘みたての新茶をトッピングしたものや、チーズや酒粕などの発酵食品を組み合わせたおつまみの盛り合わせをいただきました。「すっきりほうじ茶」と合わせると、チーズの持つ風味やコクがより引き立ちます。
また、宮崎県といえば日向夏。鰆のお刺身に日向夏の皮と果汁をかけて、新茶をトッピングした一皿は、脂ののった鰆と酸味のある日向夏が、爽やかな飲み口の「華やぎ緑茶」とよく合います。
デザートには、手作りのいちご大福に「うまみ緑茶」を合わせていただきました。渋みや苦味が活きた緑茶は、やさしい甘さのあんこと相性抜群です。
サロンは事前予約制で、季節によっては、農園見学ツアーとサロンでのお茶がセットになっているものや、お茶にまつわるワークショップもあります。興味のある方はぜひサロンのホームページをご覧ください。
大自然の中で、お茶の魅力を存分に堪能できるサロン
「サロン・ド・テ・もりもっ茶」のある宮崎県はLCCも通っているので、東京から片道1万円以内とリーズナブルな価格で行けるのも魅力的。ぜひ旅行先の選択肢のひとつとして検討してみてください。
photo / HALU
HALU(@haluchn)
plant based foodクリエイター/ビューティーライフデザイナー。地球と人と動物に優しいスイーツや暦に合わせた食のレシピ動画の発信、日本のエッセンスを取り入れたRAW&VEGANブランド“mari”のスイーツ販売を軸に、食や美の観点からサステナブルなライフスタイルをSNSで発信。地元、葉山で無農薬の畑をベースに4年目となる「人生を豊かにする食卓」を育むエシカルコミュニティ“mari farm”を主宰。
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