「物=ノイズ」が多くて悩んでいる人のための、物を減らす応急処置法4STEP

家にいてもなんだか落ち着かない…それは、物が多いからかもしれません。整理収納アドバイザーの佐々木奈美さんもかつては物に溢れていた一人ですが、多くのものを手放してから得られた大きな効果がたくさんあったそう。より暮らしが豊かになるヒントがいっぱいのアドバイスを、みなさんもぜひ参考にしてみてください。
 佐々木奈美

忙しさから生まれる買い物

家にいてもなんだか落ち着かない…それは物が多いからかもしれません。
私の家は、以前は物が多い家でした。
すっきり片付いているように見えて、実はいくつも同じ物を持っていたり、使っていない物で収納がいっぱいになっていたり、収まりきらない物をあちらこちらに飾っていたりと、部屋に余白がなくなるほど物をたくさん抱えていました。

振り返るとその頃はとても毎日が忙しく、人間関係に悩み、そのストレスでぽっかり空いた心の穴を“物を買う”ことによって埋めていたように思います。
かわいい物を見つけては、「もっともっと」と物を買い、手に入れるくり返し。
私は自分の自由を、買い物をすることで手にしていたのかもしれません。
やがて部屋は物で圧迫されていき、私はたくさんの物の管理でより忙しくなり、お気に入りだったはずの物たちに埃がかぶった状態に。
まるで自分が物に押しつぶされているような気持ちでした。
「もうこんな毎日から抜け出したい…!」
心のどこかで自分の声が聞こえました。

ある日、私は自分に問いかけました。
「もし明日地球がなくなるとしたら何を持って逃げるだろう?」
その時想像した自分は、とても身軽で、ほとんど何も持っていない状態でした。
隣には家族がいました。
私はなんだか答えが分かったようなすっきりとした気持ちになり、それからは、その問いに沿って物の断捨離に取り組むようになったのです。

物が少なくなってもたらした効果

物を必要以上に持たなくなった今は、自分の幸せに目を向けることができるようになりました。
身に纏った余計な価値観を一つずつ捨てるような気持ちで物を手放し、身も心もすっきりと、軽やかに暮らせています。
物が少なくなった暮らしでは、このような効果を感じられます。

・自分軸がしっかりしてくる
・目標がしっかり見えてくる
・人の意見に振り回されなくなる
・大切な物がより大切に思えてくる
・かけがえのない自分を知ることができる
・余計な稼働がなくなる
・時間が増える
・好きなことができるようになる
・思考と視界がクリーンになる

物=情報量

物が少なくても十分に暮らせることを知った今、私は「物=情報量」だと感じています。
物は視覚的に情報として目に映り込み、暮らしに圧迫感を感じさせます。
それを少しずつ取り除いていくと、最後に本当の自分自身に辿り着いたような気持ちになるのです。
自分を知るというのは、とても心地よいことだと思います。
ここからは、物が多くてどうしていいか悩んでいる方へ、物を減らす応急処置法をお伝えします。

【物を減らす応急処置法】

1. 2つ以上ある物を1つに絞る

家に2つ以上あるものをどちらか1つに決めるとしたら、どちらか最愛の物を残します。
例えば、キッチンはさみが2つあるなら、切れ味の良い方を取るのか、見た目の良い方を取るのか、選択理由が2つに分かれるので、どちらが自分にとって心地よいかを問うことになります。

✓切れ味の良いキッチンばさみ…時間がかからないメリット
✓見た目の良いキッチンばさみ…モチベーションが上がるメリット

このどちらを優先するのかを選ぶことにより、自分の重要視している暮らし方や方向性が見えてきます。
これは自分を突き詰めて知る作業にとても似ています。

2. シンプルな物だけを残していく

忙しいとつい便利品に頼ってしまいますが、本当にそれは便利な物なのでしょうか?
便利な物の裏側には、メンテナンスの複雑さと維持費の負担を併せ持っているものがあります。
例えば、家電用品や調理器具など。
便利さに惹かれて、一緒にメンテナンス業務を抱えてしまっていないか、しっかり向き合ってみましょう。
電化製品は手放すことで、電気代の節約につながるというメリットもあります。

3. コンパクトな方を残す

収納においては、コンパクトでミニマムな物の方が、より多くの空間を生み、居住空間にゆとりを生むことを実感してきました。
「たくさん入っている方が安心」だとか、「多い方が得」だとかいう考え方は、物事を膨らませ過ぎてしまう傾向がありますので、そこをぐっと堪えて「足るを知る」のです。
例えば、4段引き出しを単品の引き出しに。大きな本棚を小分けの木箱に。
自分の住まいで扱いやすいサイズで暮らすことを優先します。
単品売りのものなら、空間に合わせてカスタマイズして積み重ねることができます。
引っ越し先や、他の部屋で別々に使いたい時も困りません。

4. 押入れや納戸の奥に眠っているものに役割を与える

手前に溢れる多くの物と向き合っていくと、最終的に押し入れや納戸に辿り着きます。
そこには長年忙しくて手を付けられずにいた物が眠っているはず。
例えば、もう何年も風通しできていない客用布団や、使っていないキャンプ用品など。
状態の良い布団なら自分が使えばいいですし、キャンプ用品は見直せば防災用品に役立つことがあります。
物にきちんと役割を与えてあげると、物も喜んで存在してくれるようになり、良好な関係を築くことができます。
“生かす”ということはとても大切なポイントです。
家にいてもなんだか疲れる、イライラする…という方は、まず家の中を見渡してみてください。
日々の忙しさから物が必要以上に増えてしまっているのかもしれません。
ノイズを減らすことにより、自分軸に辿り着くことができた時、本当に手放す物が何なのかが見えてくるのかもしれませんね。

photo / 佐々木奈美

整理収納アドバイザー。夫と男の子3人と5人暮らし。「家事は肩の力を抜いて、ラクをしながら丁寧に暮らしたい。」という想いのもと、インテリアを収納でカスタマイズしながら、時短家事、家事効率化を暮らしに導入。こだわりある暮らしが垣間見える投稿が人気です。

https://www.instagram.com/lifecustomize_namisasaki/?hl=ja

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