新生活をスッキリ迎えよう。すぐにできる手放しやすいものチェックリスト10

スッキリした気持ちで新生活を迎えるために、使っていないものを思い切って手放してみると、気持ちも住まいもスッキリ快適になります。とは言っても時間と気力がいる整理。期限のあるものや、全く使っていなかったものから始めると、整理の判断もしやすくおすすめです。手放しやすいもの10個と整理収納のコツをご紹介します。
 伊藤美佳代

期限のあるもの

1.お茶類・お菓子

期限のあるものは「期限が過ぎていたら手放す」と整理の判断基準も明確。目に見えてわかる食材などから整理をスタートしてみるのがおすすめです。食べ物のなかでもお茶類やお菓子がおすすめ。
これらは、キッチンやダイニングなど比較的目に見える場所に置かれていることが多いと思います。開けたけど飲みきらないままになっていたり、食べきらないままカゴや棚に入れっぱなしになっていませんか?
まずは開封しているもの、開封していないものも一緒に、一箇所に集めて期限を確認してみましょう。明らかに期限が過ぎていることがわかると手放しやすく、そして開けてはみたものの残っているものは「味が好みではなかった」「ものに紛れて開けたまま忘れてしまっていた」など残っていた理由も見えてくるはず。
お茶類やお菓子は開封済みのものと未開封のものとを分けて、カゴや引出し一つなどにそれぞれまとめて見えるようにしておくと、中身も一目瞭然になり買い過ぎ防止にもなるのでおすすめです。

2.薬・サプリ

薬やサプリも期限が表記されていることが多いので整理しやすいもののひとつです。薬類は使用頻度が少ないと意外と期限切れのものが出てきます。
よく飲む薬、時々飲む薬、いざという時に飲めるようにストックしておきたい薬など分けてみると持っておくべき薬も明確になります。また、絆創膏は形状や効能ごとにストックしていることも多いと思いますが、使用期限があるのでぜひ一度チェックしてみましょう。

3.化粧品、スキンケア用品

化粧品やスキンケア用品などの洗面用品も、期限は表記されていなくても実は使用すべき期限があるので、いつ買ったか忘れてしまったものは見直してみましょう。
使用期限の目安は各メーカーによって多少違いはありますが、一般的には化粧水や乳液は未開封のものはおよそ3年、開封後は3ヶ月以内を目安に使い切ることを推奨していることが多いです。いつか旅行で使うかもと取って置きがちな試供品などのサンプル品も、未開封であっても大体半年から1年以内に使うことが安心です。いつもらったかわからない試供品や、使ってみたけどいつの間にか使わないまま入れっぱなしになってしまっている美容クリームなどが結構出てくるかもしれません。ぜひ見直してみましょう。

スキンケア用品やメイク用品は自分の体に使うもの。整理して残しておくと判断したものも、なるべく早いうちに使い切ることで、いつも安心して使えるようになると思います。高くて手放すにはもったいないかもと思ったものも、ぜひ洗面台やメイク用品と一緒に見える場所に出しておき、早いうちに使いきれるようにしておくのもおすすめです。

着なかった、使わなかったもの

4.洋服

洋服も新生活シーズンは生活スタイルも変わり、季節も変わるタイミングなので、今シーズン一度も着なかった服など整理の判断がしやすいと思います。
見直しのポイントは、今シーズン一度も着なかった服、これからのシーズン着たいかどうか。そして、「着ている服、これから着たい服」だけをクローゼットに戻します。「着るかも」「着ないけど手放すのはもったいない」など、すぐには手放せない服は一旦別の場所で保管しておきましょう。そうすることでいつもの洋服収納スペースが着る服だけになり、身支度もしやすくスッキリとした気分になりますよ。

5.エコバッグ

ビニール袋が有料になり、エコバッグを使うことが多くなりましたが、使っている以上にエコバッグが増えていませんか。プレゼントや付録、粗品などでもらったものなど一箇所に集めてみると、きっとたくさんのエコバックが出てくるかもしれません。全く使っていなかったもの、好みではないもの、使う場面が思い浮かばないものはぜひ手放してみましょう。
そして、用途別に収納しておくのがおすすめです。日常の買い物で使っているエコバッグは、よく使うバッグなどに入れておいたり、旅行用なら旅行カバンの中にセットしておく、買い物の予備用なら玄関まわりの収納などに置いて、出かける時にサッと取れるようにしておくなど、増えやすいアイテムでもあるエコバッグは用途を決めて厳選して、使う場所の近くに置いておくと良いでしょう。

6.食器

毎日使う日常の食器も、実際によく使っている、使っていないの判断もしやすく、すぐにできる整理としておすすめです。コロナ禍で生活スタイルも変わり、使う食器も以前と変わっていませんか。「以前はよく使っていたけれど、最近はあまり使わなくなってしまった」「好きで買ったけど使いにくい・重い」「食洗機で洗えない」「好みではないけれど割れても安心でいつも何となく使っている」。色々な理由で収納スペースに入りっぱなしになっている食器も見直してみると結構出てくるのではないかと思います。

食器の整理は生活スタイルによって量や収納スペースの大きさも様々で一度にやろうとすると大変なので、食器棚なら1段ずつ、引出しなら一つの引出しだけなど、その時にできる範囲でよいので、全部出して見直して、残すと決めた食器だけをまずは元の場所に戻してみましょう。この時、手放すのに迷ったものは使う食器と一緒にしないで別の場所に一時保管することがコツ。こうやって少しずつ食器の整理を進めていくことで全体量も段々と減り、きっとスッキリ感じられるようになりますよ。

7.寝具

押入れや引出しなどにしまいっぱなしになっているシーツや布団カバー、いただき物でとりあえず箱のまましまってある寝具、いつか使うかもしれないと取ってあるタオルケットや毛布などありませんか。今使っている寝具を見直して、交換できるものは交換して使うようにしたり、新生活の暮らしを想定して使わないと判断したものは思い切って手放してみましょう。未使用でもったいないと感じるならば、リサイクルショップやフリマアプリ、寄付やバザーなどを活用したリユースもおすすめです。箱のままならリサイクルショップにも引き取ってもらいやすいと思います。また、箱のまましまっていると収納スペースは意外と取るので、なくなるとかなりスッキリしますよ。

見なかった、読まなかったもの

8.取説

取説も最近はネットで調べると出てくることも多いので、ご自身の生活スタイルに合わせて手元に紙として残しておきたいか、改めて持ち方を見直してみるのもおすすめです。紙として残しておく場合は、すでに使っていない家電などの取説がそのままになっていることも多くあります。また、保証期間の過ぎているものや、購入後一度も取説を見なかったものなどは、見ることはあまりないものとして手放す判断基準としてみるのもおすすめです。取説は家電を買い替えた時など定期的に見直すことが整理のコツです。取説をファイルボックスなどでひとまとめにしておくとサッと入れやすくおすすめです。

9.本、雑誌

本や雑誌も見直してみると、今はもうあまり読んでいない、情報が古くなってしまったなど、整理の判断もしやすく、すぐにできる整理としておすすめです。リビングなどよくいる場所には「枠」を決めて、よく読む本や雑誌だけを置いておくようにして、あまり読まないけれど保管しておきたい本や雑誌は別の収納スペースに分けておくと、よくいる場所がスッキリします。

10.CD・DVD

最近はCDやDVDも以前ほど手にすることは少なくなったかもしれません。CDはあるけれど聴くためのプレイヤーがない、なんてことは片付けサービスでもよくあることです。
これからも残しておきたいか改めて見直してみるとよいでしょう。思い出として残しておくなら、蓋付きのボックスなどに入れて、使用頻度の低い保管場所に置いておくのもおすすめです。

普段から聴く、観る習慣があるなら、それぞれプレイヤーの近くに収納することで使い勝手もよくなります。最近では写真のような壁掛けも可能なCDプレイヤーなど、コンパクトなものも多くあります。
せっかくなら快適に楽しめる環境にして心地よい暮らしにしてみてはいかがでしょうか。
すぐにできる手放しやすいものは、ライフスタイルによって様々です。まずは自分が取りかかりやすそうなものから手を動かして、ものを減らしてみることで、きっとスッキリな新生活へとつながっていくと思います。

photo / 伊藤美佳代

住宅収納スペシャリスト/整理収納・照明アドバイザー
伊藤美佳代

ハウスキーピング協会認定
整理収納アドバイザー2級認定講師
住宅収納スペシャリスト認定講師
インテリアコーディネーター

instagram @ito_mikayo

ブログ「笑顔あふれる住まいづくり」

http://mikayo-ito.jugem.jp

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