ワンルームでもここまでできる。理想のインテリアに近づくヒント&実例集

ワンルームという限られた空間でも、自分らしく素敵な空間をつくりたい。そう願う方は多いのではないでしょうか。今回は、「ワンルームでもこんなに素敵なインテリアがつくれるんだ」とお手本にしたくなるようなセンス溢れる実例と理想のインテリアをつくるヒントをご紹介します。
 伊野 奈緒美

ワンルームで理想のインテリアはつくれる?

限られた空間に、暮らしにまつわる全てのモノが集まるワンルーム。どんなに整理整頓しようと思っても、モノが溢れるなどのお悩みはありませんか。でも工夫次第で、そのお悩みは解決します。

ワンルームは狭いからこそ、インテリアに統一感を出しやすいというメリットも。自分らしいインテリアをコンパクトに実現したい方こそ、選びたい部屋のタイプかもしれません。

モノが溢れるのを防ぐポイントになるのが、「モノの厳選」。目指すインテリアの世界観に合うモノだけを見える場所に置くこと、収納もインテリアの一部ととらえ手を抜かないこと、そして生活感の出るモノは目に触れない場所にまとめることが解決策になります。

これからご紹介するのは、ワンルームでもここまで理想の空間を実現しているんだ、と参考になる実例ばかり。ぜひセンスあふれる実例をヒントに、インテリア計画をしてみてはいかがでしょうか。

ここまでできる!センス溢れるワンルームのインテリア実例集

1:シンプルを極めたミニマルワンルーム

モノが多くなると雑然と見えてしまうのが悩ましいワンルーム。でもこちらのお宅は、ショールームのようなすっきり感を演出しています。その秘密は以下のポイントです。

・色を絞り込んでいる(白・ベージュ系の明るい色合いでまとめている)
・基本は、低めの家具で統一している(圧迫感を与えない)
・無駄にモノを増やさない(見える部分は暮らしに必要最低限のモノ+心潤うモノに厳選)

2:ドラマのワンシーンのような海外インテリア風ワンルーム

こちらのお宅は、海外ドラマに登場しそうな生活感を抑えたラグジュアリーな空間づくりが目を惹きます。以下に挙げたポイントを意識すると、気軽に海外風インテリアを楽しめますよ。

・アイキャッチになる個性的な小物やアートを散りばめる
・トーンを揃えて、シックな色合いでまとめる
・1室多灯で空間を照らす、間接照明を効果的に取り入れる

3:洗練されたナチュラルワンルーム

ナチュラルインテリアは、部屋数や広さにかかわらずどの世代からも人気のスタイル。一人暮らしのワンルームに取り入れたいと考えている方も多いのでは。優しい雰囲気のなかに洗練された雰囲気を漂わせるなら、こんなことを意識してみてください。

・白×木材(オークやホワイトアッシュなど)を組み合わせた明るい空間づくり
・小さな植物を数多く置く
・装飾の少ない曲線を取り入れた柔らかな印象の家具を選ぶ。
・見せたくないモノは扉付きや引出し収納にまとめる

4:小物づかいが素敵な北欧テイストワンルーム

洗練された雰囲気と温かみを併せ持つ北欧インテリア。素朴さと上質感のバランスが絶妙で、居心地のよいインテリアをつくりたい方に多く取り入れられているスタイルです。ワンルームという限られた空間でセンスよくまとめるなら、以下のことがポイントになります。

・機能的かつ洗練されたシンプルデザインの北欧テイスト家具、雑貨で統一する
・できれば無垢材など木の温もりがダイレクトに伝わるアイテムを揃える
・木・ファブリックなど自然素材をふんだんに取り入れる
・北欧ブランドの雑貨、キャンドルをディスプレイする

5:見せる収納を意識したワンルーム

収納スペースの少ないワンルームでは、見せる収納もインテリアの一部に。こちらのお宅では、収納家具を上手に使い部屋をゾーニングしています。美しすぎる収納をつくるポイントはこちら。

・モノを分散させずできるだけ一箇所にまとめる
・色を多用せず、見える部分は同色で揃える
・収納家具のなかでも余白をつくり抜け感を演出する
・部屋のベースカラーになじむ色合いの家具を選ぶ

6:グリーンに囲まれた癒しのワンルーム

植物があると心が和むもの。ワンルームも例外ではありません。たとえ小さくてもグリーンのある暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。素敵に飾るコツは、以下のとおりです。

・スツールなどを使い、高低差をつけてグリーンを飾る
・鉢植え、花瓶、さまざまなグリーンの飾り方を織り交ぜる
・部屋の奥に背の高いグリーンを、手前に低めのグリーンを飾ると圧迫感をおさえる

ワンルームを自分らしい理想の空間にカスタマイズ

素敵なワンルームインテリアを見ていると、今すぐ模様替えしたいとうずうずしてしまいませんか。インテリアのテイストは異なりますが、いずれにも共通するのは「生活感の出るモノは徹底的に隠している」こと。見える部分を引き立たせるために大切なポイントになります。ぜひあなたも、参考にしてみてはいかがでしょうか。

photo / goodroomjournal

<監修・記事執筆>

伊野 奈緒美
リフォームスタイリスト3級
カラーコーディネーター2級
文部科学省後援 リビングスタイリスト1級 取得

https://naomi-spring.com/

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