空気を含んだような軽やかさ。夏に持ちたい「MIONA SHIMIZU」の絞り染めバッグ

絞り染めの技法を用いて立体表現を行うアーティスト・清水 美於奈さん。「アートをもっと身近に感じてほしい」と、絞り染めを使ったアクセサリーやバッグの制作もしています。その中から、夏の装いにぴったりの涼しげで軽やかなバッグをピックアップ。伝統技法で生み出されるバッグは、浴衣とも好相性ですよ。
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絞り染めの新たな可能性を引き出すアーティスト

清水美於奈(みおな)さんは、染織の絞り染め技法を駆使し、凹凸と染色を生かした立体作品を手掛けるアーティスト。様々な空間で作品を用いたインスタレーション表現を行い、絞り染めの表現領域と可能性をを広げています。

そんな清水さんは、現代の暮らしの中で作品をより身近に感じてほしいという思いから、実用性と鑑賞性を併せ持った絞り染めブランド「MIONA SHIMIZU」を展開。バッグやアクセサリーなどを中心に、絞り染めを使ったアイテムを手掛けています。

伝統技法から生まれる繊細な表情

絞り染めとは、日本では古くから行われてきた伝統的な染色方法の一つ。
基本的には平面の布をつまんだり折り畳んだりしたものを、糸で括ったり縫ったりして凸凹をつけ、染色します。その凸凹のつけ方によって、染め上がりの模様や表面のシワが異なり、布には様々な表情が生まれるのです。
清水さんは染色後に熱加工を施し、布に凸凹のカタチを記憶させているそう。
すべて手作業で、気の遠くなるような工程を経て生み出される清水さんの絞り染め作品は、とても繊細で幻想的。
柔らかな色の濃淡は、深い海の底や、瞬く間に表情を変えていく夕焼け空のグラデーションを思い起こさせます。また、絞りによって生まれた小さな粒は、水の泡やシャボン玉のよう。細かく刻まれたシワは、ふわっと吹いてきた優しい風や、静かな波のようにも見えます。そして布の先に見える包み込まれた空間は、今、自分が立つ場所とはどこか異なる空間のよう。
清水さんの作品に向き合ったとき、普段は見えない空気の存在や動きを確かなものとして感じることができるのです。

夏の装いに似合う軽やかなバッグ

その美しく繊細な清水さんの作品を気軽に暮らしに取り入れることができるのが、MIONA SHIMIZUのアイテム。
展開しているバッグは、絞りの技法によるさまざまな表情が魅力的で、空気を含んだような軽やかさは、これからの季節にもぴったりです。

写真家とのコラボバッグ

こちらは、写真家・小川みよさんとのコラボレーションで生まれた「歪(hizumi)」シリーズ。 小川みよさんの写真作品をプリントした布に、「杢目絞り」が施されています。
杢目絞りとは、布を一定の間隔で平行にぐし縫いして絞り、浸染する技法。平行に布を縫う作業だけで、一日掛かってしまうこともあるそうですよ。

シンプルな巾着タイプのバッグはカジュアルな装いにも合わせやすく、気軽に持ち歩けそう。色の美しさを引き立たせるように、お洋服の色は控えめにしたいですね。

夏に映える藍染めのブルー

爽やかなブルーが夏らしいこちらは、毎年夏前に制作される藍染めシリーズ。
シルクの布を絞り、藍に浸けて染め上げているそうで、ブルー単色のものからグラデーションや模様が入ったものなど、バリエーションが豊富です。

底がしっかりとしているので、荷物を多めに入れても安心。藍染めの色合いは和の雰囲気とも相性抜群なので、浴衣に合わせても素敵ですよ。

一粒一粒が愛おしい

粒々がインパクトのある「粒」シリーズ。
「豆絞り」という技法が基になっていますが、清水さんの中でそれをさらに掘り下げ、このような表現方法にたどり着いたのだそう。一粒一粒、糸を括っていったかと思うと、愛おしさもひとしお。

ショルダータイプなので、身軽にお出掛けしたいときやサブバッグとして活躍しそうです。

作品やバッグを間近で見られるチャンスをお見逃しなく

MIONA SHIMIZUのバッグは年に1~2回不定期でオープンするオンラインショップ、または取扱店やイベントなどで購入することができます。展示などのイベントの際は、その時々で一点ものを制作しているそうなので、世界に一つの特別な貴方だけのバッグに出会えるかもしれません。
イベント情報については、Instagram(@mionashibori)にて発信されますので、チェックしてみてくださいね。

photo / 清水 美於奈

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