味噌×チーズの焼きむすび!?ユニークな組み合わせで発酵食の美味しさを発信するHAKKODO
東京下町の代表格・谷中に、発酵食をテーマにしたお店があります。その名も「HAKKODO(はっこうどう)」。誰もが馴染みのある焼きむすびに味噌汁、甘酒やビネガードリンクなどを手軽に味わうことのできるお店です。
- 2020.4.14
- グルメ・食
香ばしい焼きむすびの香りに思わず足が止まる!?
週末はもちろん平日も観光客や下町好きで賑わう谷中銀座。その中ほどに「HAKKODO(はっこうどう)」はあります。焼きむすびが網の上で焼かれていると、その香ばしい匂いに多くの人が思わず足を止めてしまうこのお店。名前の通り「発酵食」がテーマです。
「発酵というと、うんちくを語られたり宗教っぽかったり、なんとなく敬遠してしまう人も多いですよね?ここはそうじゃなくて、良い匂いがするな…と思って入ってみて、焼きむすびを食べてみたら美味しい!今まで食べていたものとはちょっと違うけどなぜ?と思うところを入り口にして、発酵食の美味しさ奥深さを感じてもらえたらいいなと思ってやっています」
そう語るのは店長の間宮洋介さん。実は、元大手広告代理店の出身で、現在は独立して広告やマーケティング、コンサルティングなどを手がける株式会社QUEの代表取締役です。
「発酵というと、うんちくを語られたり宗教っぽかったり、なんとなく敬遠してしまう人も多いですよね?ここはそうじゃなくて、良い匂いがするな…と思って入ってみて、焼きむすびを食べてみたら美味しい!今まで食べていたものとはちょっと違うけどなぜ?と思うところを入り口にして、発酵食の美味しさ奥深さを感じてもらえたらいいなと思ってやっています」
そう語るのは店長の間宮洋介さん。実は、元大手広告代理店の出身で、現在は独立して広告やマーケティング、コンサルティングなどを手がける株式会社QUEの代表取締役です。
広告の仕事と発酵食のお店の経営。二足のわらじの理由は?
広告を手がける会社の経営の傍ら飲食店の店長を務める。二つの仕事は一見関係ないように思えますが、お店オープンの経緯はどういったものだったのでしょうか?
「物を作って値段をつけて場所を作って売るという商売の流れの中で、広告は商品の宣伝というプロモーションのごく一部を担う仕事です。僕はそれをずっとやってきたんですけど、自分で材料を仕入れてものを作り、価格をつけて場所を持って売るというような経験がなかったことがずっとコンプレックスでした。そういう経験がないのにクライアントに偉そうにものを言うのはなんか違うなと思っていたんです」(間宮さん 以下同)
そしてたまたま今の店の物件で何かしないかという話が持ち込まれ、じゃあ発酵をテーマにした店をやってみようと思いついたのだそう。
「物を作って値段をつけて場所を作って売るという商売の流れの中で、広告は商品の宣伝というプロモーションのごく一部を担う仕事です。僕はそれをずっとやってきたんですけど、自分で材料を仕入れてものを作り、価格をつけて場所を持って売るというような経験がなかったことがずっとコンプレックスでした。そういう経験がないのにクライアントに偉そうにものを言うのはなんか違うなと思っていたんです」(間宮さん 以下同)
そしてたまたま今の店の物件で何かしないかという話が持ち込まれ、じゃあ発酵をテーマにした店をやってみようと思いついたのだそう。
美味しさの秘密は、手をかけて時間をかけて作られた発酵食品
間宮さんは、子供の頃からお母さんの作るぬか漬けが毎日食卓に上るような生活でした。父方・母方とも代々育てたぬか味噌が伝わるような家で育ち、一人暮らしを始めてからも自分でぬか漬けを漬けていたのだとか。
「父方と母方のぬか漬けは、漬けるものも違うし、味も違う。どうして違うのか、発酵とはどういうものなのかしくみがわかったのはつい最近のことです。わかると本当に面白いですよ。おむすびに使っている醤油、味噌、みりん、ドリンクに使うビネガー、甘酒、みんな発酵食品です。例えば塩麹や味噌のもとになる麹は職人が3交替制で24時間かき混ぜてできる生麹を使用。醤油も2年熟成してとてもコクがあるものを使っています。“ねこまんま”という焼きむすびにはその醤油にみりんをプラスしたタレを塗っているので味がまろやかになるんです」
そういう人の手のかかった製品で作られたものだと聞くと、焼きむすびにしてはちょっと値段が高めの330円(全メニュー)でも納得。焼きむすびにつけるタレは、ねこまんまと、バタまんま(醤油麹+発酵バター)、チーまんま(味噌+日本酒+みりん)、しおまんま(塩麹)の4種類。丁寧に作られたものだから、丁寧に味わいたいなという気持ちになります。
「父方と母方のぬか漬けは、漬けるものも違うし、味も違う。どうして違うのか、発酵とはどういうものなのかしくみがわかったのはつい最近のことです。わかると本当に面白いですよ。おむすびに使っている醤油、味噌、みりん、ドリンクに使うビネガー、甘酒、みんな発酵食品です。例えば塩麹や味噌のもとになる麹は職人が3交替制で24時間かき混ぜてできる生麹を使用。醤油も2年熟成してとてもコクがあるものを使っています。“ねこまんま”という焼きむすびにはその醤油にみりんをプラスしたタレを塗っているので味がまろやかになるんです」
そういう人の手のかかった製品で作られたものだと聞くと、焼きむすびにしてはちょっと値段が高めの330円(全メニュー)でも納得。焼きむすびにつけるタレは、ねこまんまと、バタまんま(醤油麹+発酵バター)、チーまんま(味噌+日本酒+みりん)、しおまんま(塩麹)の4種類。丁寧に作られたものだから、丁寧に味わいたいなという気持ちになります。
日本人に馴染みのある発酵食の奥深さを再発見
私がこの日いただいたのは、一番人気だという「ねこまんま」の焼きむすびと「アボカド&ベーコン&チーズ」のお味噌汁(380円)。約半年もの長い時間をかけて作られ、旨みの熟成された「本枯れ節」という高級な鰹節を、その場で削った削り節がふわりと載せられた焼きむすびは、焼きたてだからなおさら美味しい。
アボカドの味噌汁?と一瞬戸惑った組み合わせも、チーズという発酵食品が上手にまとめてくれているのか、なんとも言えず美味しいです。今度、自分でも真似して作ってみようと思うほど癖になりそうな味わいでした。
アボカドの味噌汁?と一瞬戸惑った組み合わせも、チーズという発酵食品が上手にまとめてくれているのか、なんとも言えず美味しいです。今度、自分でも真似して作ってみようと思うほど癖になりそうな味わいでした。
体に良いと注目されている味噌や醤油などの発酵食。HAKKODOは、その美味しさを再発見できるお店でした。訪れるなら是非焼きたてを食べてみてください。
※現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休業しております。営業再開時期につきましてはHPでご確認ください。
※現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休業しております。営業再開時期につきましてはHPでご確認ください。
HAKKODO(はっこうどう)
東京都台東区谷中3-12-1
営業時間:11:00~17:00頃(火~金)
11:00~18:00頃(土日祝)
定休日:月曜
※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
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