玄関の臭い、気になりませんか?すぐにできる原因別・消臭対策と掃除方法

玄関の臭いが気になったことはないですか?お客様を迎えるときはもちろん、家を出るときや、帰ってきたときに、嫌な臭いがするよりは、すっきりといい香りがした方が気持ちがいいですよね。そこで、家の顔とも言える玄関の消臭対策と、臭いを発生させない正しい掃除方法をご紹介します。
 さっこ

玄関の臭いの原因は?

玄関の臭いと言っても、その原因はいくつか考えられます。臭い対策をする前に、まずその主な原因を知っておきましょう。

■靴
玄関が臭う原因で最も多いのが靴。特に一日中履いていた靴は、皮脂や汗をたっぷり吸収しています。そのまま放置しておくと、雑菌やカビが発生して臭いの原因となります。また、靴の裏などについていたゴミや埃が玄関に溜まると、そこからも臭いが発生します。

■下駄箱
皮脂や汗が付いた靴をそのまま下駄箱に入れてしまうと、当然下駄箱にも臭いが移ってしまうので、玄関の臭いの原因になります。

■雨(濡れた傘や靴など)
湿気は臭いの素です。雨に濡れた靴や傘をそのまま放置しておくと、独特な湿気の臭いが発生するだけでなく、カビの原因にも。玄関に入り込んでしまった雨水や、濡れた靴や傘から垂れた雨のしずくなども臭いが発生しやすいので注意が必要です。
また、雨の日に外出していないとしても油断は禁物です。雨の日は家の中の湿度が高くなるため、玄関マットや靴などが湿気を含んでしまい、何もしていなくても、臭いがしてしまうことがあります。

■換気不足
そもそも、靴や下駄箱の臭いの原因となる雑菌は、湿気が多いところで発生します。人が出入りする時以外は、ほとんど玄関は閉めっぱなしですから、換気不足になりがちです。換気がうまくできていないと、湿気が溜まり、結果として臭いの原因となります。

■結露
寒い時期は、空気中の水分が水滴となり、壁や玄関扉、下駄箱などに結露ができることがあります。結露をそのままにしておくと、カビの原因となり臭いが発生する可能性があります。

■ゴミ
ゴミの日の前日など、生ごみや空き缶や瓶を玄関先に置いていませんか。これらの臭いが、ゴミを出したあとも残ってしまうことがあるので、注意が必要です。

■他の部屋の臭い
換気がうまくいっていないと、キッチンやトイレの臭いが玄関に流れ込むことがあります。

原因別、玄関の臭い対策

玄関の臭いの対策方法は、その原因によって異なります。それぞれの消臭と、臭いを発生させない方法をご紹介するので、自宅の玄関で思い当たるところがあったら、早速試してみましょう。

靴は素材によってケア方法が異なりますが、基本的には汚れたまま放置しないことが大切です。以下の方法で臭いの元を断ちましょう。

1)基本
外出先から帰ってきたら靴の裏や表面についた土埃や汚れは、専用のブラシで落とします。さらに、靴の中敷きなどに消臭スプレーをかけると効果的です。ただし、スプレーをしたあとは、湿気が残らないように、しっかりと乾かしましょう。

2)乾燥
汗や皮脂、雨などを吸い込んで、湿った靴をそのまま下駄箱に入れてしまうのはNGです。目に見える水滴は乾いた布なのでしっかりと拭き取ります。そして、天気のいい日にベランダや庭でしっかりと乾燥させましょう。

3)洗う
洗える靴の場合は丸洗いするのが一番。ただし、その場合もしっかりと乾燥を。

4)収納
衣替えなどで、しばらく履かない靴をしまうときも注意が必要です。汚れをしっかりとって、乾かすのは当然。靴箱などに入れる場合は、一緒に湿気やカビなどに効果のある消臭剤を入れておくと安心です。

下駄箱

下駄箱が臭くなってしまうと、玄関だけでなく靴にも臭いがうつってしまいます。以下の方法で定期的な手入れをしましょう。

1)汚れた靴をしまわない
これは、お手入れの前の段階の注意点ですが、靴は下駄箱に入れる前にかならずきれいにしましょう。そうすると、下駄箱掃除の手間も減らすことができます。

2)靴を全部出して換気と掃除をする
下駄箱の中の臭いを防ぐには、定期的な掃除が効果的です。その際は、靴を全部取り出して、埃や砂などを除去。棚板を水拭きして、しっかりと乾かしてから靴をしまいましょう。そうすれば、換気もできて一石二鳥です。

3)棚板にシートを敷く
下駄箱の棚板に、抗菌や防カビ、消臭シートのあるシートを敷くと消臭対策になります。

4)靴を詰め込まない
下駄箱にぎゅうぎゅうに靴をしまうと、臭いがこもってしまいます。靴は一定の間隔をあけて並べるようにしましょう。

湿気は臭いだけでなく、カビの原因にもなります。一度カビが生えてしまうと、取り除くのが大変なので、しっかりと対策をしましょう。

1)濡れた傘をそのままにしない
濡れた傘をそのまま傘立てに入れてしまうと、いつまでも乾かず悪臭の原因になります。外でしっかりと水気を切ったら、玄関や浴室に広げておき、しっかりと乾かしましょう。その際、扇風機の風を当てたり、浴室の換気扇を回したりすると効果的です。

2)濡れた靴は乾かす
雨で濡れた靴も臭いの原因となります。布で水分を拭いたら、玄関のたたき(玄関で靴を脱ぐ場所のこと)に新聞紙を敷いて、その上に靴を置いてしっかりと乾燥させましょう。丸めた新聞紙を靴の中に入れると、早く乾燥させることができます。ただし、濡れたままの新聞紙を中に入れたままにせず、こまめに交換することが大切です。

換気不足

玄関の消臭対策に換気は欠かせません。晴れた日には、玄関のドアを開けてこもった空気を外に出して新鮮な空気と入れ替えましょう。その際、下駄箱の扉もあけて一緒に換気を。
さらに、玄関から部屋に続く扉と部屋の窓も開けて、家の中に風を通すと、より換気がスムーズに。キッチンや部屋の換気扇を回すと、さらに効果的です。

臭いを発生させない玄関掃除

皆さんは、普段どんな風に玄関の掃除をしていますか?玄関は靴の裏についていた砂ぼこりやゴミのほか、玄関の開閉で埃や花粉が知らない間に入ってきて、想像以上に汚れています。悪臭を発生させないためにも、玄関は最低でも週に1回は掃除をするのが理想的です。こまめに掃除をしておけば、1回の掃除にはそれほど時間がかからないので、ぜひ試してみてください。

【掃除方法】
1)玄関のたたきにあるものをどかす
傘立てや、出しっぱなしの靴、その他、置いてあるものは一旦すべてどかしましょう。

2)掃除機をかける
玄関のゴミや埃を掃除機で吸い取ります。ほうきよりも、埃がたちづらく、確実にゴミを吸い取れるので、掃除機がおすすめです。もし、ほうきを使う場合は、ブラシの密度が高いものを使うと砂ぼこりやゴミも取ることができます。

3)水拭きする
濡らして固く絞った雑巾で拭き掃除をします。落ちにくい汚れは、重曹をつけたスポンジでこすると効果的。ただし、メラミンスポンジを使う場合は、玄関のたたきの素材によっては、傷つく場合があるので注意が必要です。

4)しっかり乾かす
拭き掃除をした後は、玄関の扉を開けてしっかりと乾かします。急な来客がある場合は、乾いた雑巾で乾拭きをしておくといいでしょう。

5)靴を出しっぱなしにしない
先ほど履いた靴はすぐに下駄箱にしまわないほうがいいとご紹介しましたが、出しっぱなしもよくありません。埃や砂ぼこりがたまりやすくなりますし、来客があったときに雑然として見えてしまいます。脱いだ靴は、お手入れをして乾かしたら、下駄箱にしまう習慣をつけましょう。

おすすめの消臭アイテム

玄関の臭いを取るには消臭アイテムを使うのもおすすめです。簡単に手に入って、すぐに使える代表的なアイテムをご紹介しましょう。

■市販の消臭剤
市販の玄関用消臭剤は手軽で使いやすいですね。香りつきのものと、無香料のものがあるので、好みで使い分けてください。

■重曹
料理や掃除などで使う重曹にも消臭効果があります。小さなお皿や瓶に粉末の重曹を入れて、下駄箱の上や中に入れておくといいでしょう。

■炭
炭も昔から消臭効果があることで知られています。素焼きのポットなどに入れて玄関にインテリアの一部として置いてもいいですし、布袋などに入れて、下駄箱や靴の中に入れてもいいでしょう。最近では100円ショップなどでも簡単に手に入れられるので、探してみてください。

臭いを断って、快適な玄関に

人の臭覚には順応性があって、嫌な臭いがしていても、毎日のようにかいでいるうちに、慣れてしまうことがあるそうです。自分の家は大丈夫と思っていても、実は人からしたら悪臭が漂っているかもしれません。たとえ臭いを感じなくても、靴の手入れ、玄関や下駄箱の掃除を怠っている人は要注意です。ご紹介した方法で、しっかりと消臭対策をして、快適な玄関をめざしましょう。

photo / Shutterstock

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