「マスキングテープ」のおしゃれな使い方。簡単&便利なマステアレンジ術

日常を彩るおしゃれアイテムとして人気を集めるマスキングテープ。SNSを覗くと、マステでノートを可愛くデコレートしたりインテリアをおしゃれに変身させたりと、毎日を楽しくしてくれるアイデアがたくさん投稿されています。今回は、そんなマステの豆知識からおしゃれで簡単な使い方まで、まとめて紹介します。
 宇井原 クリ子

マスキングテープは女性にもおじさんにも必需品?

今や、小中学生から主婦まで、幅広い年代の女性が愛用するマスキングテープですが、もともとは自動車を塗装する際に塗料をつけたくない部分を覆い隠す(=マスキングする)ための養生テープとしてアメリカで誕生しました。その後、日本で和紙を使ったマスキングテープが開発され、世界中で広く使われるようになります。

塗装職人や日曜大工好きのお父さんたちの愛用品であったマスキングテープが、装飾用テープとして使われはじめたのはほんの十数年前のこと。手芸好きな女性たちに注目されたことで、工業用テープが色やサイズを変えて文具雑貨店などにも置かれるようになっていきます。現在は、ホームセンター、100均、バラエティショップなどでも購入することができます。

また、色柄や質感などバラエティ豊かなマスキングテープが次々と誕生し、一昔前では考えられなかったような活用法も登場。女性だけでなく、ビジネスマンや大学生など男性もマスキングテープを使ってデコレーションする時代に突入しました。中には、熱烈なマスキングテープ愛好家の存在も!
マステの向こうにはマニアックな世界が広がっているようです。

マスキングテープが1つあれば、無限の楽しみ方ができる

海外でマスキングテープと言うと完全な養生テープを指すことがほとんど。私たちがイメージする装飾用マステは世界中の人から「WASHI TAPE」(和紙テープ)と呼ばれています。時には「PAPER TAPE」として販売されている場合もありますが、PAPER TAPEはクラフト用の紙製テープ全般、WASHI TAPEは色柄の入った紙製テープをイメージする人が多いようです。

そんな世界で愛されるマステの主な使い方は5つ。

1.デコレート/装飾する
2.マーク/目印にする
3.マスク/目に入れたくないものなどを隠す
4.ラップ/袋を閉じる、紙を留める
5.リカバー/補強する

この他にも、アイデア次第でさまざまな使い方ができることがマステの大きな魅力。最近は、罫線の代わりに貼れる細いもの、壁紙や額縁の代わりに使える幅広のもの、シールのように絵柄を1枚ずつめくって使えるもの、切れ目が入っているもの、日付や目盛りが入った実用的なものなど、多様なマステが登場しているので、目的に合わせて選ぶ人も増えています。

マステを選ぶ時に覚えておきたい3つのポイント

次々と新しいデザインのものが登場するマステ。可愛いものを見つけるとついついゲットしたくなりますが、種類がたくさんありすぎて選べなかったり、買ってから使い道がないことに気づいたり…意外と失敗も多いのでは?そんな人のために、迷った時に使えるマスキングテープ選びのヒントを3つ紹介します。


1.用途に合わせて色柄・素材・サイズを選ぶ
例えば、手帳やノートに貼る場合は「文字が見やすい色柄」、「文字が書き込みやすい素材」、「手帳やノートのマスの幅に合った素材」を選んでください。ノートや扉など大きな場所に貼る場合は「幅広タイプ」、贈り物をデコレーションする場合は「受け取る人のイメージ合う色柄」といったように、使う時のことをイメージしましょう。自分の持ち物をデコレーションするのであれば目に入った時に気分が高まるものがおすすめです。


2.手持ちのマスキングテープとの相性を考える
すでにマステを使っている人は、自分が持っているマスキングテープを思い出してみてください。他のマステと組み合わせて使えるか、似たようなデザインでないか、今一度考えてみると自ずと選択肢が絞られるはず。いくつかのマスキングテープを組み合わせて使う場合は、柄や色を合わせると統一感が出ます。例えば、北欧風に仕上げたいときは緑や黄色、青などの自然なカラーをチョイスし、植物や動物などの柄と組み合わせるのも◎。


3.アレンジ可能なデザインか想像する
マステは使い方次第で色々なアレンジが楽しめます。例えば、手帳の日付の欄にはマステを三角に切って貼るなどすると、予定がごちゃごちゃして見にくくなりがちなルーチンワークもスッキリ整理されて見やすくなります。また、半分の太さにして線として使うのもおすすめ。ただ、デザインによっては半分にしたり小さく切ったりすると絵柄が切れてしまうこともあります。1つのマステでいろんな使い方を楽しみたいなら、汎用性のあるデザインを選ぶといいかもしれませんね。

簡単にできるマスキングテープのおしゃれな使い方

最後に、日常をおしゃれ&可愛く彩る、マスキングテープの簡単な使い方を紹介します。まずは手帳での使い方です。


【手帳をおしゃれ&便利にアレンジ】
1.旅行など日をまたぐ予定は、マステをバーのように伸ばして貼る
2.インデックスとしてページを縁取り、パッと開いた時にわかるようにする
3.予定のない日は、季節に合わせたマステを貼って空白を埋める
4.三角に切ったマステでルーチンワークを整理
5.特別なイベントのある日をデコレーション
6チケットや地図など、捨てたくないものや失くしたくないものを貼る
7.フリースペースは幅の狭いマスキングテープを線として使う
8.マステの気に入った絵柄を切り抜いてステッカーのように貼る
9.タイトルやタスクを書き込む、または枠として使う
10.秘密の予定はマスキングテープで目隠し!?

手帳のアレンジは、マステ愛用者なら必ずと言っていいほど実践している王道の使い方。季節感のある色や柄を取り入れて四季の移り変わりを感じるのもおすすめ。最近では暦のマスキングテープなども販売されており、オリジナルのスケジュール帳や流行のパレットジャーナルをつくることもできます。

【アルバムをデコレーション】
1.写真を囲うように貼ってフォトフレームにする
2.マスキングテープをちぎって模様のようにする
3.シーンに合ったデザインのマステで余白を埋める
4.ネームタグやタイトル枠にする

大事な思い出を可愛く彩るのもマステにお任せあれ。雑多な感じもいいけど、トーンを合わせたり差し色を取り入れたりすると大人っぽい雰囲気に仕上がります。はじめにテーマを決めておくのがおすすめですよ。

【メッセージカードを手作りする】
1.カードの上下にテープを貼ったり、囲うように縁取りする
2.メッセージに合った装飾を施す
3.マステでリボンやガーランドを作って貼る

こちらも人気の手法。シンプルなカードの縁を囲うだけでもカードがぐっと可愛らしくなりますよ。マスキングテープの柄を切り取ってたくさん貼り付けてもおしゃれに仕上がります。クリスマスカードや年賀状にもぜひ使ってみてください。

まだまだある!ちょっと上級なマステの活用法

【ラベルとして活用】
マスキングテープの最大の特徴である「剥がしやすさ」を生かして、ラベルとして活用することもアリ。瓶やジップロックをラベリングしたり、わかりにくいコンセントやコード類をマーキングしたり、ちょっとした一手間でおしゃれ&便利に生まれ変わります。

【付箋・メモの代わり】
マステが中途半端に残ってしまった時は、付箋やメモの代用にするのがおすすめ。お弁当を作る時に「昆布」「タマゴ」などおにぎりやサンドイッチの具材を書き込んだり、読みかけの資料にマーキングしたり。家庭でも職場でも意外と使えますよ。

【ネイルアート】
マスキングテープをカットしてネイルに乗せ、最後にトップコートを塗れば即席のネイルアートに。簡単に剥がせるので毎日着せ替えもでき、気分で楽しむことができます。

【ウォールステッカー】
インテリア用に作られた幅広のマスキングテープを使えば、誰でも簡単に壁紙やウォールステッカーが貼れます。また、黒のマステで壁に摩天楼を描いたり、いろんな色のマステを小さくちぎって壁に模様をつけたりと、気軽なDIYでお部屋をおしゃれに変身させることもできます。

【文具や雑貨を可愛くリメイク】
季節や気分に合わせて、身の回りの物を変身させれば毎日がちょっとだけ華やかになるはず。まずは、ペンやS字フック、ペン立てなど、貼りやすいものから挑戦してみてください。

【イベントを盛り上げる】
誕生日にはHAPPY BIRTHDAYの文字とろうそくのモチーフをマステで描けば、そこは立派なパーティ会場に。プレゼントにマステで作ったリボンやロゼッタを貼ったり、レースのマステでデコレーションしたりすると特別感を演出できます。

【アートとして楽しむ】
絵心がなくてもマスキングテープを画材にすれば創作が可能に!? 何度でも貼り直せるので、失敗を気にせずに挑戦できますよ。

マスキングテープの使い方は無限大。どんなものもアイデア次第でおしゃれで愛着あるものに変身させてくれます。使っているうちにどんどん楽しくなってくるマスキングテープは、もやもやした気分を隠して、心に彩りを添えてくれるものなのかもしれませんね。

photo / Shutterstock

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