松本民芸家具が体感できる「松本ホテル花月」。リブランドオープンでさらに快適な空間に。

雄大な自然に抱かれた長野県松本市。松本城を中心に発展してきた城下町には、手づくりの品を扱う雑貨店、おしゃれなカフェ、美術館などが徒歩圏内にあり、何度訪れても新しい発見がある街です。そんな松本の旅の拠点にぴったりなホテルをご紹介します。
 酒井 牧子

歴史がありながら、ふだん使いできる落ち着いたホテル。

「松本ホテル花月」は、創業明治20年という歴史あるホテルです。とはいえ、身構えてしまうような格式の高さではなく、素朴でふだん使いできるのが魅力。今年の春にリブランドオープンしたということで、さっそく宿泊してきました。
レセプションフロアは重厚感のあるしつらえで、印象的なステンドグラスがアクセントになっています。リブランドオープン前から置かれている松本民芸家具はそのままに、さらに趣ある空間になりました。

懐かしさと新しさが共存した松本民芸家具。

ここで、松本民芸家具について少しだけご紹介します。松本民芸家具は、日本が畳と座卓の生活が当たり前だった時代に誕生しました。300年以上の歴史を持つ松本の和家具の技術を生かし、欧米の家庭で使われていた家具のデザインを踏襲してつくられた洋家具です。
懐かしさと新しさが共存したような松本民芸家具は、松本ホテル花月に居心地の良さとともに個性を与えています。ロビーの椅子でくつろげば、確かな造りと美しく完成されたデザインを体感することができます。
松本民芸家具は客室にも。本館と別館があり、本館のお部屋は、高い天井とオフホワイトを基調とした広がりある空間といった印象です。また別館のお部屋は、木の梁や漆喰の壁が特徴的でレトロな雰囲気を楽しむことができます。

長野の土地が育む食材を存分に生かして。

館内のレストランI;caza[ikaza]は「ながのテロワール」をコンセプトに生まれ変わりました。テロワールは、フランス語で「土地」を意味する「テール(terre)」からきている言葉で、長野の食材を存分に生かした料理を味わうことができます。
料理の監修は、フレンチの本場パリで修行を積み、現在、旧軽井沢ホテルでエグゼクティブ・シェフを務める上野宗士氏。ランチやディナーには、素材さとモダンさを併せ持った料理の数々がテーブルを飾ります。いまの季節、特におすすめしたいのが、長野産のトマトとスイカをふんだんに使ったメニュー。ぎゅっとうまみの詰まった長野の味は格別です。

身も心もほぐしてくれそうな“深志の水”。

旅の疲れを癒したくなったら大浴場へ。肌触りがよいお湯は、アルプスの雪解け水が地下水となった“深志の水”です。平成の名水百選に選ばれた名水ということで、贅沢な気分に浸れて、身も心もゆっくりとほぐれていくようです。
お部屋には、パンツタイプの和モダンなルームウェアが備えられています。袖を通してみると、サラリとした肌ざわりで着心地がよくリラックスできます。このルームウェアやアメニティの数々は、併設のショップ「tsumugu」で購入することもできます。ショップには、松本の地に伝わる技術や生活の知恵などを感じる雑貨がそろっているのでのぞいてみてください。

素朴でありながらスタイリッシュで、常宿にしたくなる松本ホテル花月。あなたも松本を旅するときには足を運んでみませんか。

松本ホテル花月

http://matsumotohotel-kagetsu.com/

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