伝統の京指物を現代風に。桐材で作られた「KEI」の美しいキッチン小物

京都の伝統工芸「京指物」を現代の生活に合わせて進化させるブランド「KEI」。釘を一切使わずに木を組み合わせて作られるキッチン小物はどれも美しく、モダンな雰囲気を漂わせます。おしゃれさと機能性を両立させたプロダクトをご覧ください。
 ゆりか

京都の伝統工芸を進化させるブランド

「KEI」は、グッドデザイン賞など国内外のさまざまな賞を受賞しているデザイン事務所「UMENODESIGN」のブランドで、京都の伝統工芸である「京指物」を使い、現代の人々の暮らしに合わせたプロダクトを展開しています。
「京指物」とは古くから京都で作られている木工芸のことで、木材に釘を一切使わずに作り上げられる、無駄のない美しさが特徴です。

KEIの作る京指物には桐材が使われています。日本一「軽い」木材として知られるほか、火や湿気に強く、気密性や防虫性にも優れています。そうした特徴から、家具の素材としても重宝されてきました。娘が誕生すると、桐を庭に植えて育て、嫁いでいくときに桐箪笥にして嫁入り道具とするという習慣があったほど。
KEIは、そんな桐材や京指物の可能性に注目し、時代に合わせて進化させたプロダクトを発信しています。伝統工芸でありながらモダンな雰囲気で、日常に取り入れやすいアイテムは、桐材や職人技の美しさを身近に感じさせてくれるものばかりです。

木目の美しさが際立つ、フラットなパスタケース

すっきりとした形が印象的なパスタケース。
桐材は自ら伸縮するため機密性があり、湿気を適度に調節にする調湿性も備えています。それにより夏は湿気から、冬は乾燥から中身を守ってくれ、カビの発生を抑えるのです。乾麺を鮮度の良いままに保つことができるので、パスタだけではなく、うどん・そば・そうめんといった乾麺の保存に最適。
蓋を閉めると一枚の板のようにフラットになり、木目の美しさが際立つシンプルなフォルムはカウンターなどに置いて、見せる収納を楽しみたくなりますね。

KEI パスタケース 8,100円(税込)

小さなサイズがかわいらしい、塩・胡椒のケース

続いては、塩・胡椒入れのセット。
こちらも桐材が湿気や乾燥から中身を守り、塩と胡椒をサラサラな状態に保ってくれます。手のひらサイズで、2つが横に並ぶ姿がかわいらしいアイテム。キッチンにしまいこまず、食卓に出して使うのがおすすめですよ。

KEI ソルト&ペッパー 4,320円(税込)

箪笥のような形が目を引く調味料入れ

まるで桐箪笥のような形がそのまま活かされているのが、こちらの調味料入れ。桐材は防虫性にも優れているので、アリなどが心配な砂糖も安心して入れられます。ほかにも、よく使う鰹節や胡麻、ハーブなどの食材を入れておけば、料理をするのも楽しくなりそう。
3つの引き出しが均等に並んだ箪笥のような形で、キッチンがすっきりと洗練された印象に。

KEI スパイスラック 14,040円(税込)

桐材や京指物の良さに触れられる品々

KEIにはほかにもさまざまなプロダクトがあります。より手軽なものから取り入れたいという方には鍋敷きがおすすめ。また、組紐でできた蓋の持ち手がかわいらしい小箱も素敵です。UMENODESIGNのオンラインショップ「hint shop」で販売されているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

photo / KEI

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