やさしく肌に寄り添う。お豆腐作りに使われる木綿を使った「mamegoto」のハンカチ

やわらかな風合いと、やさしい絵柄に心惹かれるハンカチに出会いました。テキスタイルブランド「mamegoto(マメゴト)」のもので、なんとお豆腐を作るときに使われる木綿でできています。デザイナーの神川敦子さんが描いた素敵な模様も魅力のハンカチをご紹介します。
 ゆりか

日々をやさしく彩る「mamegoto」のテキスタイル

「mamegoto(マメゴト)」は、グラフィックデザイナーの神川 敦子さんが手がけるテキスタイルブランド。柄の楽しさや色使い、素材の手触りなどを大切にしたオリジナルの生地のファッション小物や、ステーショナリーなどを制作・販売しています。「毎日の暮らしに寄り添い、ふとした瞬間を楽しくやさしく彩るように」との思いがこめられた作品は、どれも触れるたびに穏やかな気持ちにしてくれる雰囲気のものばかりです。

ストーリーのある絵柄が美しいハンカチ

その中でも今回ご紹介したいのは、木綿で作られたハンカチの「MOMEN」シリーズです。
ひとつめは、森の中の木漏れ日のような「Forest」という名前のハンカチ。この模様は、実は偶然生まれたもの。画用紙の上に誤って緑色の絵の具を垂らしてしまったとき、次々に落ちる雫が葉っぱの重なりのように見えたのがきっかけでできたのだそう。

もうひとつの、日の光や空の色を反射しているような「Minamo」の模様は、さきほどご紹介したForestの柄からインスピレーションを得て描いた泉なのだそう。よく見ると、水色や紫色の中に、ところどころ緑色の部分があります。それは、Forestの木々の緑が水面に写りこんでいるから。この2枚のハンカチに描かれる世界は、繋がっているのです。それぞれの美しい模様に、私は一目で引き込まれてしまいました。

お豆腐を作るときに使われる木綿素材

またこのハンカチに触れてみると、とても薄くやわらかなことに驚かされます。素材の木綿は、豆腐をこすときに用いられる「食品用ろ過布」。食品に触れるもののため、厳選した日本製の糸のみを使用し、高い技術をもつ熟練の職人さんが織り上げる貴重な生地です。食品に繊維が付かないように工夫されていて、毛羽立ちが少なく、さらりとした質感が特長。さらにとても薄く、吸水性・速乾性に優れています。
この独特の触り心地や透け感に惹かれた神川さんは、肌に触れるファッションアイテムに活かせたらと思い立ったそう。こうしてできたのが、プリントされた色柄が美しく、やさしい肌触りのハンカチです。洗濯をするごとにふんわりとやわらかくなっていくそうなので、長く使うほどに馴染み、愛着が増していきそうです。

MOMENハンカチ 2,430円(税込)

やさしい気持ちになれるmamegotoの布のアイテム

普段の生活の中で、身の回りにある何気ないモチーフや記憶が積み重なり、新しい模様のアイデアになるという神川さん。ほかにも、落ち着いた印象のものから、かわいらしいデザインまでさまざまなアイテムを制作し、mamegotoのオンラインショップや百貨店で販売しています。
イベント出展時には、オンラインショップにはないアイテムやオリジナルの生地も登場することがあるそう。取扱店や出展情報はホームページでご確認くださいね。

mamegotoのやわらかな質感のハンカチ。美しい絵柄とやさしい肌触りは、肌に寄り添い、きっと心も穏やかにしてくれますよ。

photo / mamegoto

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