“持ちすぎない”がポイント。必要な量を理解して、キッチンをキレイに保とう

“あると便利”で氾濫しがちなキッチンツール。単機能なアイテムは便利ではあるものの使用頻度が低かったり、特殊な調味料は数回しか使わなかったりしますよね。理想は毎晩楽に片付けられて、スッキリしたキレイな状態を保てるキッチン!そのためにはまず、自分にとって本当に必要な物を見直してみましょう。
 関根 つかさ 読者ライター

まだ食べられても一旦リセット!賞味期限切れは捨てる

年末の大掃除でキレイにしたはずのキッチン。毎日使ううちに、だんだん汚れていって、手に負えなくなってしまった…なんて経験はありませんか?

キッチンの整理は、片付けが苦手な方にはオススメの練習場所です。というのも、キッチンには明確な捨てる基準「賞味期限」の書いてある食品ゾーンがあるからです。

まずは、調味料の入った引き出しや棚、冷蔵庫など、一旦ゾーンを区切って中身を全部出しましょう。賞味期限が過ぎたドレッシングや香辛料はここでリセット。いつもなら「まだ大丈夫!」と言い訳をして元に戻してしまうものも、一度全て出し切り廃棄量をしっかり認識しましょう。
こんなに捨てるなんて勿体無い、と思う方は購入する物自体を見直した方がいいかもしれません。一人暮らしなのにお得だからと大きいサイズを買って賞味期限を大幅に過ぎていたり、ストックのつもりでまとめ買いをして使い切れなかったり、原因はどこかにあるはずです。

ドレッシング作りで調味料、香辛料を活用&使い切る

冷蔵庫の中に何本もあるドレッシング。本当にそんなに必要でしょうか。ドレッシングは何種類も用意しておかなくても、実は簡単に手作りできるもの。私は小さなビーカーにその都度オリーブオイルやごま油、醤油、酢やレモン汁などを合わせて作っていますが、1分程度で作ることができます。そこに、わさびやすりごま、マヨネーズなどを加え、気分や具材に合わせてアレンジしています。これで市販のドレッシング一種類を食べ続けて飽きたり、何種類も用意して賞味期限が切れてもったいない思いをしなくて済みます。
調味料や香辛料使い切れずに余らせてしまう人こそ、日常のドレッシング作りに積極的に活用していくことをオススメします。

あったら便利なアイテムは使用頻度で考える

便利なキッチンツールで、キッチン自体が圧迫されていませんか?引き出しの物を一旦全部出して、使用頻度で分けてみましょう。

・使用頻度1:毎日使う
・使用頻度2:週に2〜3回使う
・使用頻度3:週に1回くらい使う
・使用頻度4:月に1回使う
・使用頻度5:年に1回使う
・使用頻度6:基本的に使用していない、する予定がない

まず、「使用頻度5」は本当に必要か、何かで代用できるなら、手放すことを考えましょう。例えば特定の時期にしか焼かないケーキ型などは金属のものから使い捨ての紙製品に変えるなど、常備を避けることができるアイテムもあります。「使用頻度6」は何か思い入れのある物なら、普段使いの引き出しではなく思い出の品として持つ場所に保管しましょう。また、「使用頻度1~4」も代用、兼用可能な物はないか改めて考えてみましょう。

ツールに関しては人によって作る料理に違いがあるので、一概に何が必要とは言えません。しかし、“同じ用途の物”を複数持っている場合は見直しのチャンスです。例えば缶切りなど、栓抜きと一体になった物を持っているのに単機能の物も持っている場合は、単機能の方を手放してみましょう。引き出しの中身を減らせば、それだけ探しやすく取り出しやすくなりますよ。収納場所の容量に対して、物は8割までにおさえるのが適正です。

食器が減るとシンクが汚れない

シンクに洗い物をためがちな人は、洗わないと使えないように食器の数を必要最低限に絞りましょう。余分にあると、ついついたくさん出してしまいます。食器棚から全ての食器を出して使用頻度や要不要で分けようとすると、どれもしっかり使っている、ということがあります。
しかし、一人が使う食器の数は一度の食事に多くても4〜5枚+カトラリー程度。一汁三菜をそれぞれに盛り付けても5枚です。もちろん料理に合わせて食器を変えたいという方もいると思いますが、まずは最低限の数を出しておき、他は避けておきましょう。そこから片付ける習慣をつけて、お皿を徐々に増やしていきます。キレイなキッチンをキープしつつ、管理しやすいお皿の枚数がどの程度かを探してみましょう。

うまく代用、兼用して探しやすく出しやすい量をキープ

いかがでしたでしょうか?キッチンは毎日使う場所です。ここを整えることは、衣食住の食の基礎を整えることにつながります。「物を少なくしなきゃいけないのは分かっているけれど、なかなか捨てられない…」という料理好きの方、食器集めが好きという方もいらっしゃるでしょう。でも、全てを一気に整理し始めなくても大丈です。

まずは、以前ご紹介した“保留箱(※)”を使用するなどして、一旦量を最低限にし、自分の管理のしやすい塩梅を探っていくのが良いかと思います。収納場所の容量に対しての上限はここでもやはり8割を目安にしてください。
ただし、賞味期限切れの食品を保留箱に入れるのはNGです!それだけは、潔く捨ててくださいね。

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