新鮮で栄養たっぷりの宮崎野菜が買える、根津のオシャレな八百屋さん「ベジオベジコ」
下町ブームで人気の根津に2017年1月にオープンしたおしゃれな八百屋さん「ベジオベジコ」。今、このお店が熱い注目を浴びています。宮崎県を中心とした九州の新鮮で力強い野菜の魅力を発信している、話題のお店に行ってきました。
- 2017.12.1
- グルメ・食
モダンなのにどこか懐かしい開かれた八百屋さん
東京メトロ千代田線根津駅から6分ほど歩いた不忍通り沿いに、ひときわ目を引く白いのれんがかかったお店があります。真っ白なのれんの真ん中には、丸に「ベジ」の文字。ここが今、話題の八百屋さん「ベジオベジコ」です。のれんの奥には色とりどりの野菜が置かれ、入り口にドアはありません。お店のデザインはモダンですが、この開けたスタイルは今時のスーパーなどとは違い、昔の八百屋さんを彷彿とさせる懐かしい雰囲気。取材をした日も、遠方からやってきたという若いカップルや、地元の方らしい年配の女性などがひっきりなしに訪れていました。「野菜を買わなくてもいいので、みんなが気軽に立ち寄れる場所になって欲しいんです」と店長の杉本氏。その言葉通り、最近では近所の小学校に通う子供たちが杉本さんを見かけると「あ、いた!」と言うほど、すっかり地元に溶け込んだ八百屋さんになっているようです。
宮崎野菜は美味しいだけじゃなく栄養もたっぷり
もともと宮崎県で野菜の通信販売をやっていたのが「ベジオベジコ」の始まり。いつかリアル店舗を東京に持ちたいという念願が叶って、根津にお店を開いたそう。「宮崎は日照時間が長いので、野菜の栄養価も高いんです」と杉本氏。たとえばピーマンに含まれるビタミンCは通常の1.3倍。そこから「ビタミンピーマン」というブランドができたほど。太陽の恵みをいっぱい浴びた野菜は栄養価が高いだけでなく、味も濃厚です。そんな宮崎県産の野菜の魅力を東京をはじめとする全国の人たちに知って欲しい。そして、魅力的な野菜を作ってくれる農家の方たちをもっとハッピーにしたいというのが、杉本さんたちの目標なんだとか。
生産者指名買い?八百屋さんの新しいスタイル
その取り組みのひとつとして、ベジオベジコの店頭に並ぶ野菜は、その野菜を紹介するプレートが添えられています。そこには品種や値段はもちろん、生産地と生産者、その野菜の特徴や美味しい食べ方などが書かれています。これは宮崎県の本社にいる集荷担当者が、100軒以上ある農家さんをまわって集荷をする際に仕入れた情報から作られていると言います。その労力は計り知れませんが、このお店の常連さんの中には、「ネギをちょうだい」ではなく「○○さんが作ったネギはある?」と生産者のファンになって指名買いする人もいるのだとか。そうした消費者の声は生産者の元に届けられ、次の野菜づくりの励みにもなっていると言います。ベジオベジコは、ただ野菜を売るという一方通行ではなく、生産者と消費者の声をつなぎ、よりよい農業、より安全でおいしい食卓を目指す、双方向の八百屋さんを目指しているのです。
日本の有機農業発祥の地を中心にした豊富な野菜の品揃え
ベジオベジコの本社がある宮崎県東諸県郡綾町は、1970年代から町をあげて有機農業に取り組み、1988年には全国初の『自然生態系農業の推進に関する条例を制定した“日本の有機農業発祥の地”』でもあります。ベジオベジコは、そんな綾町の安全で美味しい野菜が都内で買える貴重なお店でもあります。
そうやって作られた野菜は、大根やにんじん、ネギなど、見慣れた種類のほかに珍しいものもあって、声をかければスタッフが気軽にその特徴や美味しい食べ方を教えてくれます。取材当日は店頭に「ドラゴンレッド」という皮も中身も赤味がかったジャガイモが並べられていました。生産者の方のおすすめの食べ方はポテトサラダだというので、早速買って帰ることに。もちろん、栄養たっぷりのピーマンも一緒に。
そうやって作られた野菜は、大根やにんじん、ネギなど、見慣れた種類のほかに珍しいものもあって、声をかければスタッフが気軽にその特徴や美味しい食べ方を教えてくれます。取材当日は店頭に「ドラゴンレッド」という皮も中身も赤味がかったジャガイモが並べられていました。生産者の方のおすすめの食べ方はポテトサラダだというので、早速買って帰ることに。もちろん、栄養たっぷりのピーマンも一緒に。
注文からわずか最短1時間で野菜が届くサービスも!
ベジオベジコでは、九州産野菜を中心に1時間で都内に届けるサービスも行っています。『VEGERY』というアプリを使うのですが、東京都内の一部地域ならば注文から最短1時間で野菜が手元に届きます。それ以外の地域でも東京都内ならば、注文の翌日には新鮮な野菜を届けてもらえるので、是非試してみてください。
生産者おすすめの調理法で野菜を食べる贅沢
取材で買った「ドラゴンレッド」でポテトサラダを作ったら、おすすめいただいた通り、“ピンクのポテサラ”ができました。旨味があって、しっとりしたじゃがいもなので、ふかしてつぶしたものに、少量の塩とマヨネーズ、スライスして水にさらしたタマネギを混ぜただけ。それだけの手間で、こんなに可愛くて美味しいポテサラができるなんて!赤と緑のピーマンにカッテージチーズを添えたら、おもてなしにもぴったりの一品になりました。生産者の方がすすめる食べ方で料理できるなんて、ちょっと贅沢な気分ですね。わざわざ足を伸ばしてでも行きたい「ベジオベジコ」、おすすめです。
photo / カオリーヌ
ベジオベジコ
東京都文京区根津1-26-5
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