今治タオルの技術で作られた、誰も見たことの無い1000色の世界『IMABARI Color Show』

“今治タオル”の産地として知名度の高い愛媛県・今治市は、名水晒として知られる蒼社川の良質な水に恵まれ、優れた染色技術が受け継がれています。東京・青山と、愛媛・今治の2つの会場で開催され、エマニュエル・ムホーによる作品展示とともに、染色技術を紹介する大規模な展覧会『IMABARI Color Show』をご紹介します。
 新 麻記子 読者ライター

“今治”の優れた染色技術

“今治タオル”の産地として海外でも知名度の高い愛媛県・今治市。名水晒として知られる蒼社川(そうじゃがわ)の良質な水に恵まれ、優れた染色技術が受け継がれています。

そんな染色技術を紹介する大規模な展覧会『IMABARI Color Show』が、この度開催されます。昭和40年の設立以来“独自の技術で未来を拓く”という精神のもと、今治タオルの用水の確保や加工技術の研究を行ってきた愛媛県繊維染色工業組合の技術を、建築家/デザイナーのエマニュエル・ムホーが視覚的に楽しめる展覧会に仕立てました。

エマニュエル・ムホーによる「色のレシピ」

エマニュエル・ムホーは、ABCクッキングスタジオの空間デザインや、巣鴨信用金庫の建築などを手掛けた印象的な色使いが特徴的な建築家/デザイナー。1995年に来日してから東京の色や日本独特の空間構成である「仕切り」に影響を受け、「色で空間を仕切る」というコンセプトでさまざまな作品を創造しています。

本展覧会では、これまで誰も経験したことの無い1000色の世界を創造しました。染色に必要な調合割合、温度湿度、時間の概念を、視覚的作品「色のレシピ」として表現しています。

再発見できる日本の“美”

本展覧会はこの冬、2つの会場にて開催されます。2017年12月7日(木)~10日(日)の期間は東京・青山のスパイラルガーデン、2018年2月2日(金)~12日(月祝)の期間は愛媛・今治の今治市みなと交流センター はーばりーにて。

また、今治展ではオープンファクトリーと称し、普段は公開していない染色工場を見学するツアーや国内外で活躍するゲストを招いたトークを実施するなど、より身近に色の魅力を感じられるイベントもあわせて開催されます。ツアーには今治の色をフィーチャーした特別ランチもついているそうです。

新しい取り組みによって今治の魅力を発信する『IMABARI Color Show』に訪れば、今治染色の応用の可能性を模索できることでしょう。色彩豊かな日本の“美”の新たな魅力が再発見できると思うので、ぜひ会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

photo / IMABARI Color Show

『IMABARI Color Show』

<青山展>
会期:2017年12月7日(木)~10日(日)
開館時間:11:00〜20:00 ※12月7日(木)は18:00まで
料金:無料
会場:スパイラルガーデン(東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F)

<今治展>
会期:2018年2月2日(金)~12日(月祝)
料金:無料
会場:今治市みなと交流センター はーばりー(愛媛県今治市片原町1-100-3)

http://www.senshokukumiai.com/imabaricolorshow/

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