カタカタとミシンの音が心地よい工房。手仕事から生まれる帆布バッグ「ko’da style」<前編>
葉山に工房を構える帆布バッグのブランド「ko'da style」。セミオーダーすることもできて、使い勝手が良いと評判です。バッグづくりの工程すべてを行う職人、こうだかずひろさんに会いに行って来ました。
- 2017.8.26
- ファッション
工房は、海の近くの一軒家
玄関を開けるとまっすぐ廊下がのびていて、つきあたりの部屋にはミシンの姿が見えます。廊下の左右にも部屋があり、左はショールームで色とりどりの帆布バッグがずらり。右の部屋には、型紙や工具、ロールで積まれている帆布などが置いてあります。
こうだかずひろさんが葉山で工房を構えて15年ほどです。はじめは東京の初台でバッグづくりをしていましたが、海の近くを求めて沖縄や鎌倉で物件探し。なかなかピンとくる部屋がなく葉山で探したところ、1軒目でこの物件と出合い、間取りに一目ぼれして即決しました。
オリジナルで使い勝手のよいものをつくる
バッグづくりで大切にしていることは、「オリジナルであること。けっして物真似をしないこと」とこうださん。無意識のうちに影響されてしまうのを避けるため、鞄専門店の商品は見ないようにしています。そして、手間や時間がかかったとしても、使い勝手の良さを追求します。
「帆布バッグをつくり始めた頃、知り合いから『とにかく持っていて手が痛くないものをつくって』と頼まれたんです」。
手が痛くなるのは、ハンドル(持ち手)の角が手に当たるため。こうださんは試行錯誤の末、テープ状の帆布を貼り合わせてから、別の帆布でくるみ角を丸くしています。
「8枚以上の布を重ねて縫う部分もあります。それだけ手間も帆布も余分に必要ですから、ほかの職人は嫌がるかもしれませんね」。
「帆布バッグをつくり始めた頃、知り合いから『とにかく持っていて手が痛くないものをつくって』と頼まれたんです」。
手が痛くなるのは、ハンドル(持ち手)の角が手に当たるため。こうださんは試行錯誤の末、テープ状の帆布を貼り合わせてから、別の帆布でくるみ角を丸くしています。
「8枚以上の布を重ねて縫う部分もあります。それだけ手間も帆布も余分に必要ですから、ほかの職人は嫌がるかもしれませんね」。
帆布と糸の色が豊富で組み合わせは無限大
ko'da styleのバッグに使われているのは、国産の6号帆布と11号帆布の2種類です。帆布は号数が小さいほど厚手で、6号帆布はバッグにしたときに自立するほど厚みがあるもの。帆布バッグと聞いて連想する手触りや厚みのものは、この6号帆布が多いかもしれません。一方、11号帆布は薄手でしなやか。身体にフィットするので、斜め掛けバッグなどにすると、その魅力を実感できます。
色が豊富で、6号帆布は14色、11号帆布は7色。これに加えて糸は13色あるので、組み合わせは無限大です。
セミオーダーの場合は、使う人から細かく用途などをヒアリング。デザインは、基本の型紙から大きく手を加えない範囲で調整します。またハンドルの長さは、腕の長さのほか、手で持つのか自転車に乗って斜め掛けするかなど、使い方に合わせて決めるので、使う人にぴったりのバッグができあがります。
セミオーダーの場合は、使う人から細かく用途などをヒアリング。デザインは、基本の型紙から大きく手を加えない範囲で調整します。またハンドルの長さは、腕の長さのほか、手で持つのか自転車に乗って斜め掛けするかなど、使い方に合わせて決めるので、使う人にぴったりのバッグができあがります。
曜日限定で工房がアトリエショップに
いまセミオーダーは、完成までおおよそ4ヵ月待ち。一人でつくっているためどうしても時間が必要になりますが、「待つ時間を楽しみに感じてもらえたら、とてもありがたいです」とこうださん。
たとえば秋にセミオーダーするのであれば冬に持ちたいバッグ、冬にセミオーダーするのであれば春に持ちたいバッグというように、ワンシーズン先をイメージしてお願いすると新しい季節がもっと楽しみになるかもしれません。
たとえば秋にセミオーダーするのであれば冬に持ちたいバッグ、冬にセミオーダーするのであれば春に持ちたいバッグというように、ワンシーズン先をイメージしてお願いすると新しい季節がもっと楽しみになるかもしれません。
なお、週末の土・日・月曜を基本に、今回取材におじゃました工房がアトリエショップとしてオープンされます。多少の在庫品のほか、B品などのアウトレット商品などすぐに購入できるものがあるので、ぜひ足を運んでみてください。
ただし、展示会なのでお休みの場合がありますので、ブログやインスタ、ツイッターで確認するか、メールや電話での事前確認をおすすめします。
今回の<前編>に続き、<後編>では、こうださんが職人になったエピソードとともに、ふだん使いしているベーシックなアイテムについて伺います。どうぞ、お楽しみに。
ただし、展示会なのでお休みの場合がありますので、ブログやインスタ、ツイッターで確認するか、メールや電話での事前確認をおすすめします。
今回の<前編>に続き、<後編>では、こうださんが職人になったエピソードとともに、ふだん使いしているベーシックなアイテムについて伺います。どうぞ、お楽しみに。
photo / キムラミハル
「ko'da style」
住所:神奈川県三浦郡葉山町堀内383
電話:046-875-7992
※週末の土・日・月曜を基本に、工房をアトリエショップとしてオープン。営業時間は12:00~18:00(冬期は~17:00)。
※アトリエショップの休業日は、ブログやインスタ、ツイッターのほか、メールや電話で事前にご確認ください。
※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
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