ヒグラシが鳴く季節、奈良の町屋に溶け込んだ古風なカフェ「カナカナ」でちょっと一息

近鉄奈良駅から歩いて15分、奈良町にある古民家を改装したカフェ「カナカナ」。ヒグラシが鳴く季節、江戸時代以降の歴史的町並みが残る奈良町を散歩しながら、「カナカナ」のこだわりのお菓子とコーヒー、おいしいごはんで、ちょっと一息しませんか?
 渡邊 孝明

ゆったりとした時間を過ごせる

江戸時代以降の貴重な町屋が多く建ち並ぶ奈良町。そんな古風な町を散歩する途中でぜひ立ち寄りたいのが、町屋カフェの「カナカナ」です。店名は夏から秋にかけて、朝と夕にカナカナとなくセミ、ヒグラシが由来。晩夏に精一杯鳴くヒグラシの声。古民家を改装したカナカナは、和の趣をいかした空間が広がり、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

シンプルな和の空間に癒される

店内はテーブル席のほか、畳の上でくつろげる座敷があります。見上げるとむき出しの梁に高い天井。間取りも規模感もお一人さまでも緊張しないような居心地の良さとノスタルジックな雰囲気があり、オーナーの植嶋さんが「緊張感のないシンプルなつくり」と話すように、カナカナのお店づくりで大切にしていることが伺えます。

街の歴史を感じながらカフェやランチ

photo:カナカナ

訪れる多くのひとのお目当はランチのようですが、カフェとしても気軽に楽しめます。おすすめは、カナカナ特製のチーズケーキとアイスコーヒーのセット(460円)。チーズケーキは2時間蒸し焼きにしたベイクドですがレアな食感が特徴です。アイスコーヒーは極深煎りの豆をネルドリップで急冷して摘出しているというこだわり。
アイスコーヒーに敷かれたコースターをよく見てみると、イラストレーターの福田利之さんが描いたカナカナのオリジナル。おみやげに持ち帰りたくなるかわいらしさも魅力です。

photo:カナカナ

ランチメニューの「カナカナごはん」(1,300円)は、プレートに数種類の小鉢がのった和食のおかずと韓国海苔ごはん、味噌汁、ドリンクが付いています。この日のおかずは、海老とブロッコリーのクリームコロッケ和風あん、トマトとオクラの紫蘇ゼリーサラダ、ゴマだれ豆腐、人参の白和え、こんにゃくの含め煮、グレープフルーツ寒天。ドリンクはコーヒー、紅茶、ハーブティから選ぶことができます。19時半(L.O)まで提供しているのもうれしいポイント。
海老味噌を入れて煮込んだ「海老のカレー」(930円)など、カナカナ特製のカレーもぜひ味わっておきたい一品です。ドリンクも充実しているので、時間に余裕があるならランチの後にゆっくりカフェを楽しむのもいいかもしれませんね。

photo / 渡邊 孝明

奈良町のカフェ「カナカナ」
住所:奈良市公納堂13番地
時間:11:00〜20:00(12〜2月は19:30まで)
休み:月曜(祝日の場合は翌日)

http://kanakana.info/

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