ゆっくり、じっくり、ことこと。湯布院で愛される「ことことや」の手作りジャム

湯布院で長年愛されている「ことことや」の手作りジャム。そこには、ひと鍋ずつ丁寧に炊き上げる「ことことや」ならではのこだわりのジャム作りがあり、ジャムを通して地元の素材や旬を楽しむことができます。ジャムを手作りする工房を併設する喫茶店と、そのそぐ近くにある直営店に行ってきました。
 渡邊 孝明

地元のものを中心に旬をジャムにしています

「ことことや」が湯布院でジャムを作り続けて30年余り。「もともと湯布院の旅館・亀の井別荘で提供していた手作りのジャムが好評で、商品化したのがきっかけでした」とオーナーの渕野さん。「ことことや」の手作りジャムは、湯布院の喫茶・ジャム工房「ことことや」内にある工房で、ひと鍋ずつ丁寧に作られています。

こちらの工房で作られているジャムは15〜20種類。その中には季節限定のジャムもあり、地元のものを中心に旬の果実を使っていることも特徴です。工房のジャム作りの様子を見えるようにしているのは、お客様に「ことことや」のジャム作りの姿勢を知っていただくため。工房内は甘く優しい香りに包まれています。

直営ショップ「Jam Kitchen Kotokotoya ジャム専門店」へ

渕野さんのご紹介で、喫茶・ジャム工房「ことことや」の近くにある、湯の坪街道沿いの直営ショップ「Jam Kitchen Kotokotoya ジャム専門店」に立ち寄ってみました。店内のウォールシェルフにはジャムの瓶の数々。「ことことや」のジャムは香料や着色料等は一切使用せず、果物がもつ自然な香りや色合い、風味を生かしています。どのジャムも口にすると、素材そのものが持っているやさしい甘さを感じます。一般的なジャムの糖度は60〜65%であるのに対し、「ことことや」のジャムは 45%ほど。より自然に近い果実の甘さを生かしていることがわかります。

素材の色合いや食感を生かしたジャム作り

おすすめは大分産の苺とブルーベリー、湯布院の湯平地区で採れる柚子を使ったジャム。柚子は皮がもつほのかな苦味や香りを大切にしています。苺やブルーベリーも果肉を潰すことなく、できるだけそのままの形が残っており、味わいだけではなく瓶の外からも手間ひまかけた「ことことや」の丁寧なジャム作りを垣間見ることができます。
果実を潰さずに色合いや食感を楽しめるのは、ひと鍋ずつ丁寧に作られている証。パンはもちろん、ヨーグルトにもぴったりです。

実際に味わって自分好みを見つけるのも楽しい

「ことことや」の商品は、湯布院に2店舗ある、喫茶・ジャム工房「ことことや」と、近くの直営ショップ「Jam Kitchen Kotokotoya ジャム専門店」で購入することができます。
直営ショップは、JR由布院駅から徒歩10分ほどの場所にあり、「ことことや」の全商品を取り揃えています。すべてのジャムを試食することができるので、実際に味わって自分の好みを見つけて、湯布院のおみやげにするのも楽しいですよ。

photo / 渡邊 孝明

ジャム専門店「Jam Kitchen Kotokotoya」
大分県由布市湯布院町川上3037
0977-85-2203
10:00〜18:00
火曜休(2・3・8・10・11月のシーズンは無休)

http://www.kotokotoya.com/

喫茶・ジャム工房「ことことや」
大分県由布市湯布院町川上3000-1
0977-85-3168
10:00〜18:00
火曜休(祝日の場合は翌日休)

※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
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