これからの人生、焦らず生きていくために。40代から「終活」を始めるべき3つの理由

「終活」と聞くと、一般的には死に仕度を想像する方が多いのではないでしょうか。禅的シンプリストのminiさんは「実際そうではありますが、終活にはもう一つの意味がある」といいます。40代からの終活をすすめるminiさんに、そのメリットや具体的な方法を教えていただきました。
 mini

「終活」のもう一つの意味とは?

長い人生を歩んでいく中で、人は少しずつ持ち物が増えていきます。人生の半分を過ぎた頃には、自分の物だけでなく、家族の物も増えていることでしょう。所有物とはすなわち自身の生きている証、産物です。

ただ、その人生の産物も有り過ぎると厄介です。
40代から50代、まだまだ体は元気だし、気力もあります。ライフスタイルも大きく変わる時期なのに、気付けば身動きが取りづらいほど、部屋の中は物だらけ…思い当たる方もいるのではないのでしょうか。
何かを始めたくても、これでは前に進めません。

終活のもう一つの意味、それはこれからの人生をより良く過ごすための準備です。
モノ、コト、ヒト…自分を取り巻くこれらをしっかりと整理し、身辺をスッキリさせることで、残された人生の後半に何をしたいのか、どう生きたいのかがより明確になるのです。

40代から終活を始めるべき理由

ライフスタイルや身体の節目を迎える

40代〜50代は、仕事や子育ての面でも少し落ち着き、後半の人生について色々と考え出す年齢。また、親の介護などを理由に、引っ越しやリフォームも視野に入れ始め、ライフスタイルの転機を迎えます。

また、特に女性はホルモンバランスの崩れにより、自律神経が不安定になったり、モヤモヤしたりすることも多くなります。終活を通して身の回りの片付けをすることで、気持ちもスッキリするのです。

収入は減るが時間は増える

40代からは、バリバリと働ける期間もそう長くはなくなります。収入は安定しますが、病気のリスクも高まり、健康維持への投資や、保険料や医療費など支出は増える一方です。

今後の出費をなるべく抑えるためにも、当たり前を見直して不要なモノを見定めることが必要になります。車を一台減らしたり、家賃の安い郊外に越したりと、暮らしのダウンサイジングを行うのも良いでしょう。
若い頃は仕事や子育てに終われて出来なかった家計の見直しなども、時間に余裕が出来てくるこの年代にしっかりやっておくと良いと思います。

片付けるのには「気力」「体力」「判断力」が必要

年齢を重ねると、体力も気力も衰えてきます。
「気持ちが付いていかない」「気持ちはあるが体力が追い付かない」など、心と身体の折り合いが少しずつ崩れていってしまうことも。

さらに厄介なのは、脳の機能、つまり判断力もゆっくり衰えていくこと。せっかく片付けを始めたのに、捨てるか捨てないか、どうして良いかわからなくなり、途中でやめてしまうなんてことは避けたいですよね。
そうならないためにも、今のうちからの終活が大事なのです。

40代から始める終活リスト

1.「自分」が「今」使うものを残す

これは友達の○○さんに、これは娘が使うかも、 この湯飲みは来客用に…などと「誰かがいつか使うかも」といった基準でモノを残していると、いつまで経っても片付きません。
「今」「自分」が使うモノだけあれば十分です。

2.「自分にしかわからない」をなくす

自分が居なくなっても家族の生活に支障が出ないように、普段からどこに何があるのかを家族で共有する。
私は、棚や引き出しなどに何が入っているかラベリングするなど、できるだけ分かりやすい収納を心がけています。
貯蓄や投資、保険のことなども共有しておくと良いですね。

3.近い、簡単、安全な収納を意識する

なるべく取り出しやすく、片付けやすい収納を心がけるのが大切です。
高い場所に収納すると、取り出しにくい上に危険ですし、かといって床にたくさんモノを置いてしまうと、つまずいて転ぶ可能性があります。
今後、運動能力が低下することも考慮しながら、無理のない収納を心掛けたいですね。

4.これからの暮らしを明確化する

引っ越しやリフォームなど、決まっていることがあればそれに向かって整理していくのもいいですし、特にライフスタイルの変化が無くても、5年後、10年後の目標や夢などを具体的に考えてみると、自然と片付けもはかどります。
習い事を始めたり趣味を楽しんだりしたいなら、それ専用の部屋やスペースを確保するという目的でも良いと思います。
逆に、片付けをきっかけに、やりたいことが見えてきたりもします。

人としての最後の責任を果たすために

冒頭でもお話しましたが、終活は、今後の人生をより快適に軽快に生きていくための手段の一つだと思います。
身体も頭も元気なうちに、しっかりと身辺整理をしておくと、歳を重ねてから慌てなくて済みます。

それに、人はいつ逝くかわかりません。いざというときに周りの人に何を残したいのかを考えて生きていくこと、そして何より迷惑をかけずにスッキリと逝くことが、最後の責任ではないかと思うのです。

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